今 月 の お 菓 子

●カスタードプディング

カスタードプディング [材料]  ―プディング型(100cc)6個分―

<カスタード生地>
  全卵4個
  牛乳2カップ
  砂糖100g
  バニラエッセンス少々
<キャラメルソース>
  砂糖大さじ3
  水大さじ2
  熱湯大さじ2

[作り方]

  1. キャラメルソース…フライパンに砂糖と水を入れて(1)火にかけ(2)、キャラメル色になったら(3)熱湯を加え、なめらかな状態にしてから(4)、フライパンをぬれたタオルで冷やし、キャラメルソースの熱を抜く(5)。

    (1) (2) (3) (4) (5)

    型にキャラメルソースを入れて冷やす。

  2. 内側に薄くバターを塗ったプディング型にキャラメルソースを入れ、冷ましておく。
  3. カスタード生地…ボールに卵を割りほぐし、牛乳、砂糖を加え、バニラエッセンスで香りをつけ、よく混ぜ、布巾でこす。
  4. 2の型にカスタード生地を8分目くらい注ぐ。

    材料を混ぜる 布巾でこす 型に注ぐ

  5. 深めのバットにならべ、160℃に温めたオーブンに入れ、型の高さの半分くらいまで湯を注ぎ、40〜50分蒸し焼きにする。
  6. でき上がったらオーブンからとり出し、そのまま冷まし、型から出す。

    蒸し焼きが完了 竹串を使って型から出す

ポイントはここ
  • キャラメルソースを作るとき、砂糖水がキャラメル色になったら、なめらかにのばすには「熱湯」を使ってください。水では注いだ瞬間に冷たいので固まってしまい、また火にかけなければなりませんので。
  • プディング型にキャラメルソースを入れたら、よく冷やして、ソースを固めておきます。流れてしまうようですとカスタード生地に混ざってしまいます。一つ、確かめて、もしゆるいようでしたら、少しだけ、火にかけて水分を飛ばしてください。
  • カスタード生地は材料をよく混ぜますが、あまり混ぜすぎて泡が立たないように気をつけてください。型に入れたとき、表面に泡があるようでしたら、スプーンを使って、泡だけを取り除いてください。
  • 卵の凝固温度は、卵白72℃、卵黄68℃くらいです。牛乳、砂糖が混ざっているカスタード生地がなめらかに固めるには「80℃」くらいがちょうどよいでしょう。凝固点に近い温度で熱すれば、水分と混ざり合った状態で固まりますので、きめ細かに固まります。深めのバットに熱湯を型の半分くらいまで張って160℃くらいのオーブンに入れますと、湯の温度は100℃にはならず、プディングにちょうどよい「80℃」でなめらかに固まってくれます。
    (100℃で加熱すると、水分だけが離れて蒸発するので内部に小さな穴ができます。これが「すがたつ」状態です。)
  • 仕上がりの目安
       ・やわらかく、しかも型から出してもしっかり固まっていること。
       ・弾力性があること。
       ・すがたったり、泡のあとがないこと。
       ・きめが細かく、つるりとしていること。
  • 仕上がったら、バットの湯は捨てて、水を入れ冷やします。水は温まったらかえてください。
  • 型から出すときは、竹串を型にそってひとまわりして、皿にあけます。
ちょっと一言
  • プディングは、イギリスが元祖で、何百という配合のちがったものがあり、果物、肉、野菜、卵、粉をいっしょにあわせてつくるものが原型です。
  • 卵は熱を加えると固まる性質がありますが、卵だけでは非常にかたくかたまり、水分を加えるにしたがって柔らかくなります。その割合が水分の25〜30%まではかたまりますが、いっしょに加えられる材料にもより異なってきます。塩分を加えるとかたく、糖分の場合は柔らかくなります。カスタードプディングはこの卵の凝固性を利用して、牛乳、砂糖を加えて柔らかく蒸し固めたものです。
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