今 週 の レ シ ピ |
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・ベーシッククラス(11月第1週)のメニューより●ミモザサラダ 87kcal. 塩分0.4g
[材料] -6人分-
・サニーレタス 100g(4〜5枚) ・人参(にんじん) 50g位 ・玉葱(たまねぎ) 50g(中1/4個) ・ゆで玉子 1個 ◎フレンチソース サラダ油 大さじ3 酢 大さじ2 塩 小さじ1/2 胡椒(こしょう) 少々
[作り方]
- サニーレタス…冷水につけパリッとさせ、水気をとり、食べやすい大きさにちぎる。
人参…皮をむき、野菜おろしでおろす。
フレンチソースを作り、そこから大さじ1位をとり、人参を和(あ)える
玉葱…薄切りにして、さらす。
ゆで玉子…黄身と白身に分け、黄身は裏ごしにかけ、白身はみじん切りにする。- サラダ鉢のまわりにサニーレタスを飾り、中心に人参、玉葱、白身を飾り、全体に黄身を散らす。
- フレンチソースを添える。
ポイントはここ
- レタスはいろいろな種類があります。好みのものを選んでください。1種類でも、何種類か混ぜてもよいでしょう。
- 人参は、「野菜おろし」の細かい目を使っておろします。人参は長く用意して皮をむきます。野菜おろしで人参の繊維を切らないように、長くおろします。また、大根おろしのように往復しないで、一方向だけにおろします。フレンチソース大さじ1位で、和えてから盛り付けてください。
- 玉葱は、できるだけ薄く切ります。辛いほうがいい場合は、水に放ち、そのあと水気を充分切ります。辛さをよくとりたい場合は、布巾に包んで、水道の流し水でよくもみ、水気を切ります。
- 玉子は固ゆでにします。鍋に卵と卵がかぶる位の水を加え、15分位おきます。卵が冷蔵庫に入っていた場合は、もう少し長く30分位おき、水と卵の温度がおなじ位になったら、中火より少し強めの火にかけます。
固ゆでは暑い夏は15分位、寒い冬は18分位を目安にしてください。ゆで上がったらすぐ冷水で冷やし、荒熱がとれたら、黄身と白身に分けます。時間がたちますと、黄身のまわりが硫化鉄で黒ずみます。なるべく早く分けてください。- 黄身は裏ごしにかけます。裏ごしは、網の材質や目の細かさによって分類されます。私は、馬の尾の毛でできている「毛ごし」と言われるものを使っています。(最近は化学繊維を使ったものもあります)
使うときは、まず網とまわりの木枠(きわく)を充分に水でぬらします。網がピンと張ってから使います(こうすると、裏ごしが長持ちします)。裏ごすとき、網目にたいして斜めに45度の角度に引いてこすと、効率よくできます。
黄身の裏ごし 裏ごしを塩で洗う 網の上に黄身をのせ、手で軽くつぶし、木杓子(きじゃくし)を手前に引いて、少しずつこします。木杓子を往復させず、引くだけでこしてください。
こし終わったら、荒塩を網にふり、指でこすります。網目に塩が入り、汚れをとることができます。さいごに、水で塩を洗い流してください。馬の尾の毛は、こした食品がのこっていると、虫にくわれて穴があいてしまうことがあります。- 白身は、包丁でみじん切りにします。まな板の上に、固くしぼったぬれ布巾を四つにたたんでおき、その上で白身を切ります。細かく切った白身をまとめやすく、盛り付けやすいのです。また、まな板に「酸」があると、白身が黒く変色します。まな板はいつもきれいにしておきたいのですが、もしも、レモンを切って忘れていたりしたときの用心のためにも布巾を使ってください。
ちょっと一言
- 「ミモザサラダ」のミモザは、早春に黄色の小花が群がり咲くアカシア属の木。本当は早春に作り、季節感を楽しんだほうがよいのですが…。もうすぐ「正月料理」の勉強がはじまります。二色玉子、きんとん等、裏ごしを使う料理があります。今から裏ごしの使い方を習得してほしいので、ちょっと季節はずれの「ミモザサラダ」となりました。
- 裏ごしでなくても、黄身を小さな器に入れ、フォークでつついてくずし、サラダにかけてみてください。
≪組み合わせメニュー≫
◎タコのマリネ
◎グーラーシュ(ハンガリー風ビーフシチュー)
◎焼きリンゴ
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み |
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■責任の所在 (つづき)
- 例のデパートは、ときどき利用します。"騒動"のあとも出かけました。食品売場では、ついついかんぴょうの棚へ目がいってしまいます。おやっ、あの場所に「あのかんぴょう」がありません。どうしたのでしょう、そばにいた男の店員さんに尋ねました。
「ここにあった会社のかんぴょうはどこへ?」
「ええ、あのマークのかんぴょうは置いていません。うまく煮えないとお客さまからクレームがありまして、メーカーに言って引き取ってもらいました」
さすがはデパート。やることが速い。内心で拍手をおくりました。
クレームをつけたのは私でした。「変なかんぴょうだったわよ」、と"悪戦苦闘"した直後に店を訪れ、店員さんに話しておいたのです。コトを荒立てる気はありませんでしたが、すこし離れたべつの食品売場にいる店員のAさんは、以前お稽古に通っていた卒業生でしたし、顔を合わすたびにいつも気さくに声をかけてくれますので、「じつはこんなことがあったのよ」と、クレームというほどのこともなく雑談のなかに入れておいたのでした。それが、まわりまわって撤去までいったわけです。迅速なデパートの処置に感心し、うれしくなって、元生徒さんだったAさんに会いにいきました。彼女の話では、スンナリことが運んだわけではなかったようです。
私から聞いたかんぴょうのことを、翌日Aさんは上司に報告しました。つづいて、売場の直接の担当者が呼ばれました。「そんなはずはありません」、言下に彼は否定したそうです。それも、相当語気を強めて。カチンときたAさんも負けずにまくし立てました。
「わたしがやってそうならわかるけど(?)、その人は料理の先生ですよ。私も教えていただいた専門家ですよ。失敗するはずないじゃありませんか!」
強硬な反撃にあって、担当者は自分で実際にその製品を試してみることにしました。やはり、ぐしゃぐしゃになって、使い物にはなりません。ソレごらんなさいというわけで、すぐさま取引先に通報し、全製品を引き上げさせ、取引きは中止されたということです。
- デパートの担当者は、不良品といわれても、最初は聞く耳をもたなかったといいます。それほどの自信と誇りを、売場やそこにならんだ品物にたいして持っているようです。もっともなのことだと思います。でもやはり、大店舗のなかのひとつのコーナーです。自営する専門店のツワモノには敵わないでしょう。彼らには自身と誇りのほか、小規模であるがゆえに失敗を許されない厳しさと覚悟があります。防具をつけた剣道と、真剣勝負のちがいといったらいいでしょうか。
近くに乾物屋さんがあれば、安心して買い物ができそうですが、甲府の場合、市場(いちば)をのぞいては市内に見当たりません。乾物だけではありません。近ごろは、「専門店」がめっきり減ってしまいました。私は、可能な限り、食材は専門店で買うようにしています。幸いなことに、八百屋さん、魚屋さん、お肉屋さんが近所にあって、とても重宝しています。鮮度、品質はスーパーやデパートと比べて、一日の長があります。なにより、つき合いの濃度がちがいます。その場で直接やり取りされる品物や現金、それにともなって交わされる多岐にわたる話題に富んだ会話。大型店舗にはない親密な交流が見られます。しぜんに「信用」「信頼」が生まれます。ということは、多少の無理がきくということです。たとえばお肉屋さん。塊(かたまり)が欲しいとか、この部位をこのくらい分けてもらいたいんだけどといったワガママも気楽に頼めますし、気軽に応じてもくれます。「融通」がきくのです。これはありがたいことです。大型店の便利さもさることながら、こんな「○○屋さん」の存在も、大切にしたいものです。
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