今週のレシピ |
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・ブライダルクラス(1月第2週)のメニューより● 紅焼炒烏賊(イカと白菜の炒め物) ● 130kcal. 塩分 1.2g
[材料] -6人分-
・イカ 1尾 ・ねぎ 1本 ・白菜 200g ・緑豆春雨 50g ・油 大さじ3 ◎A 中華風出し汁 2カップ 塩 小さじ1強 醤油 小さじ1 うまみ調味料 少々 ◎B 片栗粉 大さじ1 水 大さじ1
ポイントはここ
- イカが焼ける香りはおいしそうで、食欲を誘います。でも焼きつけた後も、野菜と一緒に煮ると固くなり、味も落ちます。松笠状に切った胴、エンペラや足も焼きつけたら取り出しておき、仕上げのときに加えるようにします。
- 胴を先に、エンペラと足を後で別に焼きつけるのは、松笠状に切った胴にエンペラや足の赤っぽい色がつかないようにするためです。
ちょっと一言
< ≪組合わせメニュー≫
- 中国料理を作るときは、"緑豆春雨"を使いましょう。緑豆(青ささげ)のでんぷんから作られていて、熱に強く、長時間煮てもくずれないものです。料理にもよりますが、このイカの炒め物に使う場合は、6〜7分熱湯でゆで、水にとって熱を抜き、水気を切ってから俎板(まないた)にとり(1本ずつ並べる必要はありません!)、6〜7aの長さに切ってから使います。この料理は汁気の多いものですが、緑豆春雨なら、べとつかずおいしくできます。
◎春菊の中華風和え物
◎鶏の唐揚げ
【野口料理学園】
塩ひとつまみ ■りんごの皮、剥(む)ける?
- 当学園にジュニアクラスというのがあります。小中学生が対象で、30年近くつづいています。入学してくる子供たちに向けて、最初に聞くのが、「りんごの皮…?」。これができるかできないかで、腕前(?)が分かるからです。上手に剥ける子は、包丁が使い慣れている証拠。剥けない子は、包丁の持ち方・使い方から見てあげなければなりません。
- 近ごろこの問いを、子供たちだけでなく、大人に対してもするようになりました。「包丁、持ったことないんです」、「りんごの皮も剥けません」と言って入学してくる娘さんが、珍しくなくなったのです。さすがに恥ずかしそうに言いますが、気恥ずかしさはこちらも同じ。それは、「箸が使えますか?」 とダイの大人に聞くのと変わりなく、たいへん失礼なことなのです。基本の基、序の序、料理うんぬん以前の問題で、日本人なら箸が持てるのは当たり前、娘さんで包丁が使えないなんて考えられもしませんでした。
- 10年ほども前、そう言ってきた娘さんがいました。初めは謙遜か冗談かと思ったのですが、実際やってみるとまさにその通り、ショックを受けました。よく聞いてみると、剥けないというのは、剥いたことがない、なのです。りんごが嫌い、というわけでもなさそうです。「じゃ、食べたいときはどうするの?」と聞きますと、お母さんがしてくれる、おばあちゃんが剥いてくれる、というのです。だったらそれは単に周囲が甘やかした結果の特殊な例と片付けたいところですが、ことはそう単純ではありません。一人二人ではないからです。時代は大きく変わっていると、まざまざ感じました。
- 今では、「なんにもできないんですけど・・・」と言ったら、「できないから、習うんでしょ。上手な人はお断り」と受けながし、「りんごの皮も剥けないんです」ときたら、「心配しないでいいのよ。そういう人、多いから」と慰めることにしています。要は、習おう、習いたいという気持ちをいちばん大事にしたい、尊重したいのです。ですから、そのことを電話でいってきたら、こう言います。「何でもいいから、今すぐいらっしゃい!」
§【ご意見、ご感想をお寄せください。ご質問もどうぞ。】 ichiban@kateiryouri.com
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