今 週 の レ シ ピ

◇お正月用に用意した「海の幸」を、少しだけ洋風のマリネにしてみませんか。白ワインといっしょにどうぞ!

●タコのマリネ(オードブル)

タコのマリネ [材料]  -6人分-

・タコ200g
・胡瓜(きゅうり)のピクルス細2本(30g)
・レッドピーマン50g
・グリーンオリーブ6個
・ケーパー大さじ1
◎ソース
  レモン汁大さじ2
  白ワインビネガー大さじ1
  バージンオリーブオイル大さじ3
  チリソース少々
  ウスターソース少々
  塩小さじ1/3
  パセリのみじん切り少々

[作り方]

  1. タコ…水洗いし、薄いそぎ切りにし、水気をよく切る。
    胡瓜のピクルス…長さ4a位の細切り。
    レッドピーマン…長さ4a位の細切りにし、さっと茹(ゆ)でる。
    グリーンオリーブ…種をとって半割り。
    ケーパー…さっと水洗いする。
  2. ボールにソースを作り、1を漬ける。
ポイントはここ
  • タコは、そぎ切りのほかに、小さめの乱切りにしてもよいでしょう。
  • 胡瓜のピクルスは、できたら甘味の少ないものの方が合うでしょう。
  • 最近はいろいろな色のピーマンがあります。単色、ミックスなどさまざまな楽しみ方ができます。切ってそのままでも食べられますが、さっと茹でた方が味がしみやすいです。
  • グリーンオリーブは種抜きのもの、種を抜いたあとに詰め物がしてあるものがあります。どれでも大丈夫です。
  • ケーパーはフウチョウ科の低木で、白い花のつぼみを酢漬けにします。スモークサーモンといっしょにそのまま食べたり、魚や肉の塩漬けに入れたり、刻んで料理にも使います。
  • ソースの材料と分量は、ひとつの目安です。好みで「ビネガー」、「オイル」の種類や分量をかえてみてください。
  • ソースに漬け込む時間は、茹でダコ・酢ダコのどちらも30分位からおいしく食べられます。
ちょっと一言
  • タコのほかにエビ、イカ、帆立貝など「海の幸」が残っていたら、さっと茹でるか白ワインで蒸し煮にして、マリネしたらいかがですか。
    玉葱(たまねぎ)の薄切りをさらしたものや、人参(にんじん)、セロリのせん切りをさっと茹でたものもいっしょに漬け込んでもおいしいです。
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み

■年頭の「所感]

あけましておめでとうございます。
旧年中は「塩ひとつまみ」をご愛読くださり、まことにありがとうございました。本年も旧年にまして「塩ひとつまみ」をお読みいただき、忌憚のないご意見ご感想をたまわりますよう、なにとぞよろしくお願い申し上げます。

*   *   *   *   *

暮れから年が明けるまでは、毎年追われるように過ぎてしまうのが常です。12月のお稽古は、クリスマスと正月がいっしょの月ですから無理もありません。前半の2週は正月料理、3週目がクリスマス料理と続いて、最後にクリスマスケーキを作って終わりとなります。

その後すぐさま、我が家のプライベートに配る分のケーキを作ります。10個ほどです。クリスマスプレゼントですが、日頃お世話になっている方々への御礼に差し上げる、いわばお歳暮です。
なにゆえか今回は、「こんな同じものでいいのだろうか」、という疑問におそわれたのです。マンネリ。本人がそう思うのですから、いただく方々はとっくにそう感じていらっしゃるにちがいない。しかし、もう作ってしまったあとです。もっと早く気がつけばいいのにと、またまた自己嫌悪におちいるのでした。

重い気分を引きずったまま各家をお届けにまわりました。3軒目でした。お返しに「ころ柿」(干し柿)をいただきました。自家製です。ああ、向こうも自慢のものを用意して待ってくれている。これですこし気が晴れました。
6件目、娘のお習字の先生です。お孫さんが最初にでてきました。たしか幼稚園です。こちらを見るなり、アッと声をあげました。急いで奥へ走っていきました。息せき切ってこう言っているのが聞こえてきます。「おばあちゃん、いつものいつもの…」。手を打って小躍りしている様子です。その声は弾んで、サンタクロースがやってきたようなハシャギようです。もやもやした気分は吹っ飛んでいきました。こんなに待ちわびている人がいる。やっぱり今年もおなじようにお持ちしてよかったんだ、と。

毎度のことなのに、どうして今回はこんな疑問がわいたのでしょう。
私が見つけた答えは、「疲れ」です。それがわかったのは12月30日に行なった「餅つき」でした。これも恒例で、我が家ではきまってこの日につきます。最近は、さいごの豆餅を入れて3臼(みうす)というところです。山登りやマラソンにいそしむ主人はさすがで、このぐらいついても息はあがりません。手返しの私はといえば、つきあがった3升のお餅を、伸し板に移すことができないのです。ねばったお餅が臼の底にべったりとくっ付いて離れません。主人がかわって持ち上げてくれました。私にそれができるのは、どうやら2升5合が限度のようです。

こう見えて、健康には自信があります。買い物はほとんど自転車で済ませますし、針の糸通しだってメガネはいりません。年齢相応のレベルは超えていると自負する私ですが、初めて限界をさとりました。餅つきまでそれが見えなかっただけのことです。疲れからくる弱気が、「毎度お馴染みでいいのだろうか」と自問させていたのでしょう。

「逆算」のついでに、思い当たることがあります。11月下旬、お菓子の大量注文で3日ほど半徹夜状態が続きました。その疲れが取れないまま年の瀬に突入していたのです。そうは言っても昔ほど無理がきかなくなったのは事実です。
でも、喜んでくださる方がいるかぎりクリスマスケーキはお届けしたい。餅つきの手返しも、主人がつけなくなるか、私が自分から尻餅をつくまでは(?)止めるわけにはいきません。
新しい年を迎えて、ことしの抱負(のようなもの)を語らせていただきました。


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