今 週 の レ シ ピ |
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・アドバンスクラス(4月第3週)のメニューより●豚肉とモヤシの辛子(からし)和(あ)え 95kcal. 塩分1.5g
[材料] -6人分-
・豚肉 100g ◎A 醤油 大さじ1 酒 大さじ1/2 生姜汁(しょうがじる) 小さじ1/2 サラダ油 小さじ2 ・モヤシ 400g 塩 小さじ1/2 ◎辛子酢醤油 酢 大さじ3 醤油 大さじ1 砂糖 大さじ2 塩 小さじ2/3 練り辛子 小さじ1〜2
[作り方]
- 豚肉は、薄切りをAに10分くらい漬け込み、サラダ油を熱したフライパンで焼き、1a巾くらいの細切りにする。
- モヤシは水洗いし、から煎(い)りにしてザルにとり、水気を切る。
- 辛子酢醤油を作り、1の豚肉、2のモヤシを入れ、よく混ぜて盛り付ける。
ポイントはここ
- 豚肉は、背ロースかもも肉の薄切りを用意し、Aを合わせた中に10分くらい漬け込みます。薄切りですから、あまり長く漬け込むと、肉のうまみが抜けてしまいがちです。
- フライパンに油を熱して、豚肉を広げて入れて手早く焼きます。
豚肉の色が変わったら、漬け汁(残っていたら)を加えて、肉にからめます。4〜5a長さ、1a巾くらいに切ります。- モヤシ400gを茹(ゆ)でるには、2g(10カップ)くらいの湯が必要です。モヤシの青臭いにおいをとって、シャキッと仕上げるには、から煎りという方法もあります。
直径30aくらいの中華鍋を、なにも入れずに熱し、その中に洗ったモヤシを水のついたまま入れます。強火で煎って、モヤシが少ししんなりしたら、塩を全体にふり入れ、さらに煎ります。中華鍋の底に水分がたまってきたら、モヤシをザルにあけ、水気を切り、自然に冷まします。
熱した中華鍋にモヤシを入れる 強火でから煎りする 塩を振り、水分を引き出す
モヤシをざるにとり、しっかり水気をとる 自然に冷ます
- 味付けの辛子酢醤油は、直径20aくらいのボールに作ります。まず、ボールに辛子を用意し、塩・砂糖を加え、よく練ります。つぎに醤油を加えてのばし、さいごに酢を合わせます。こうすると、辛子を混ぜやすいです。
- このタレの中に豚肉とモヤシを加えて混ぜ合わせ、6個の小鉢に盛り付けます。
ちょっと一言 ≪組み合わせメニュー≫
- 焼き豚や、蒸し鶏の残りを細く切って混ぜてもよいでしょう。このとき、辛子の代わりに胡麻油(ごまあぶら)かラー油を使うと、中国風の和え物にもなります。大皿に盛って、まわりにトマトの薄切り、中央にせん切りにして炒めたピーマンを飾ってみてください。
- 辛子の量は、好みで変えてみてください。あまり辛くしすぎますと、豚肉やモヤシのおいしさが、わからなくなりがちです。
- 辛子は、練った状態で小さじ2くらいが限度でしょう。
◎ワカメと玉葱(たまねぎ)の味噌汁
◎虹鱒(にじます)(川魚)の塩焼き
◎レンコンの金平煮
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み |
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■都会の兵士、地上の宇宙飛行士イラク戦争が事実上、終息した。殺し合いの報道を、スポーツ観戦のごとく見入っている自分に気がついて複雑な思いだった。南極だろうとエベレスト山頂だろうと、アマゾン奥地、1万メートルの深海、地球を離れた宇宙からさえ同時中継されるご時世である。「場所」だけではない。火災、地震、台風、火山爆発から強盗、事故、喧嘩など、ありとあらゆる「状況」も実況生中継で見せてくれる。
戦争とて例外ではない。「場所」も「状況」も、そんななかのひとつにすぎなくなって、視聴者は違和感なく受け入れる。「これは映画やテレビでありません」といくら切迫した声でコメントされても、本物かドラマかの区別は、正直言ってつけようがない。むしろ、その場面にふさわしい音楽が入り、それらしくふるまう俳優の演技とが一体となって演出されたほうに、われわれは"臨場感"をおぼえるのではないだろうか。悲しいことに。
アメリカの勝利は疑いのないところだった。それほど軍事力の差は歴然としていた。戦闘員を見ても、銃一丁で向かってくるイラク兵にたいし、いっぱいに膨らんだ背嚢(はいのう)を担いでのアメリカ兵は重装備である。いったいどんなものが詰まって、どのくらいの重量なのか。
武器弾薬、通信機器、薬、水、食料…。とりわけ、食料には関心がいく。「腹が減っては戦(いくさ)はできぬ」からだ。古今東西、戦争における食料の重要さは、武器弾薬に匹敵する。攻めるほうも篭城する側も、尽きたらそこでおしまい。退却するか白旗を揚げるしかない。
イラク南部からバクダッドに進軍する米兵が、戦車の陰に隠れて携帯食を口にする姿を何度かテレビで見た。チューブのようなものを吸っている。解説によれば、1回1500キロカロリーのものを1日2個、日数はおぼえていないが、数日間分携行しているという。栄養的に計算し尽くされたものだろう。味まで求めるのはぜいたくとして、満腹感ははずせないのではないか。
山歩きや貧乏旅行の経験から即して言えば、人間、味は切り捨てられても空腹感には抗し難い。まして生死をかけた戦場での腹ごしらえは、栄養分のほかに満腹感を犠牲にはできない。戦意高揚の火種というべきものだ。もし空腹が昂じて飢餓に陥ったら、目に見えないあらたな敵となる。死の恐怖において、飢餓感は攻撃してくる敵となんら変わりはない。逆に腹に満ち足りた感覚があれば、栄養が不十分でも、ある程度は動ける。味覚はまったくの埒外においておくことが可能なのだ。
ただし、満腹はときとして弊害をもたらす。腹部の重量感で足元がふらついたり、身体の動きを鈍らせる。険しい山岳路ならバランスを崩して転倒の危険があり、それが戦場なら、敵の攻撃に対応できずに命を落としかねない。いかに空腹感を追い払い、腹八分に保たせるかが鍵となる。
究極の便利食といえば、宇宙船の食事があげられよう。作る手間も、後片付けもいっさいなし。口にいれるだけで生存するエネルギーが得られる。ゼリー状か錠剤だろうが、味や満腹感は考慮されているだろうか。食してみたいものだ。
巷に、似たような食品が出回っている。サプリメント、栄養バランスを補うための補助食品である。液体、ゼリー状、錠剤、固形と形状・形態はいろいろ。詳細な成分表示がついていて、不足の栄養分が摂取できるようになっている。
最近、ダイエット版が出たらしい。サプリメントからメインディッシュに昇格である。いや、すでに各成分の複数のサプリメントをとることで主食にしている人がいるとも聞く。満腹感はスナック菓子を間食にして満たすというし、味も種類によってバリエーションがあるから飽きがこないのだそうだ。栄養・満腹感・味覚ともに三拍子そろっている。「都会の兵士」、「地上の宇宙飛行士」にはうってつけなのだろう。
先日ある会合で、お茶代わりに、某薬品会社のビタミン補給の小びんが出された。お茶は、用意するのも片付けるのも面倒だからという「配慮」である。こちらは兵士でも宇宙飛行士でもない。単に、疲れていると思われたからだ。10数人いたなかで、辞退したのは私一人だった。 (小笠原)
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