今 週 の レ シ ピ |
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・アドバンスクラス(5月第1週)のメニューより●フキの土佐煮 40kcal. 塩分1.4g
[材料] -6人分-
・フキ 300g 塩 適宜 ・油 小さじ2 ◎A 砂糖 大さじ1 醤油 大さじ3 酒 大さじ1 ・鰹節(かつおぶし) 10g(削ったもの)
[作り方]
- フキは長さ20a位に切り、塩をまぶし、たっぷりの熱湯で茹(ゆ)で、皮をむく。
- 4a位の長さに切りそろえる。
- 鍋に油を熱し、フキを炒め、調味料Aを加えて煮る。
- 煮汁がほぼなくなったら、削った鰹節を加えて仕上げる。
ポイントはここ
- フキは葉をとって、20〜25a長さ位に切ります。まな板におき、塩をかけ、キュウリの板ずりのように、すります。
その後、フキが入る大きさ(直径24〜30a位)の鍋に、たっぷり湯をわかします。湯がわくまでフキに塩がまわり、きれいな緑色に茹であがります。
少しやわらかく茹で、冷水にとり、よく冷やし、皮をむき、食べやすい長さ4a位に切ります。太いものは、縦(たて)に割ってください。
塩で板ずり たっぷりの湯で茹でる 皮をむく
- 直径18〜20aの鍋に油を熱し、フキに油がまわるように炒め、調味料Aを加えます。もしフキが硬いときは、少し出汁(だし)を加えてゆっくり煮てください。
- 煮汁がほとんどなくなったら、削りたての鰹節を加え、フキ全体にまぶすようにして仕上げます。
ちょっと一言
・土佐煮とは、鰹節のうま味のある醤油味を利かした煮物です。甘さはひかえてあります。筍(たけのこ)の土佐煮が代表的です。
・フキの葉はアクが強く、苦味がありますが、茹でて、さらしてから煮ますと、「佃煮(つくだに)」になります。
やわらかく、新鮮な葉で作ってください。
≪フキの葉の佃煮≫
[材料]
・フキの葉 20枚(400g) ◎A 醤油 1/2カップ みりん 大さじ2 砂糖 小さじ2 うま味調味料 少々
[作り方]・葉を細かく切り、熱湯に入れてよく茹で、冷水に半日位さらしたあと、充分水を切ってから鍋に入れ、Aを加えて煮る。
※葉が硬かったら、やわらかくなるまで水で煮てください。佃煮としてとっておきたい場合、鰹節や昆布の出汁で煮ますと、あまり長持ちしません。
※塩分が気になる方は、出汁で煮て、薄味に仕上げて、煮物として召し上がってください。
≪組み合わせメニュー≫
◎筍寿司(たけのこずし)
◎千草汁
◎虹鱒(にじます)の塩焼き
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み |
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■食べ物屋さん「大きくなったら何になりたいか」
第一生命が、全国の保育・幼稚園児〜小学6年生に聞いたアンケートの結果がでていました。それによると、男の子は「学者・博士」がトップ、女の子は「食べ物屋さん」です。子供のことですから、"職業"という意識よりは、かっこいいからというのが理由でしょう。収入よりも、やって楽しそうだ、脚光を浴びたいなどです。「食べ物屋さん」というからにはケーキ屋さん、レストラン、食堂などをやってみたいと思うのでしょう。
女の子だけではありません。男の子のランキングでも堂々の4位、つまりサッカー選手や野球選手のつぎに入って、「食べ物屋さん」の人気はかなり高い。テレビなどで、あの「高い帽子」をかぶったシェフにあこがれるのかもしれません。でも、"なりたい"というよりは、"食べたい"のほうが勝っていそうですよね。
ジュニアクラスの子供たちを見ていると、よくわかります。食べ物屋さんになろうと通ってくる子のほうが珍しい。まずは単純にというか純粋に、おいしいものが食べたいからです。食いしん坊に性別はなく個人差ですから、男の子が半数近くいます。やっていくうちにうれしくなって楽しくなって、自分だけでなく、だれかに食べてもらいたい、食べさせてあげたいという気持ちが芽生えます。これもしぜんな欲求です。
家族とか友達とか自分以外の人のために作るようになると、作ってもらうことがとてもありがたい、尊いものだということがわかってきます。料理をすることはたいへんなんだ、そのたいへんなことを家族のために毎日しているお母さんはすごいな、とその存在が具体的に理解できるようになります。
そうした子供たちの気持ちの推移を「成長」といって呼んでいいでしょう。調理技術と知識の向上とあいまって高学年になると、下の子供たちの面倒を見るようになります。こうなってそろそろ「卒業」です。
私見では、これが「食育」です。味覚を養うことからはじまって、食材の生産をふくめた料理全般に精通することもですが、何にもまして、「食の大切さ」を体得してくれることがなによりだと思っています。
食の大切さは、食の豊かさ=豪華さではありません。人間の「健康」は、量でも質でもほどほどのところでコントロールされています。足りないのはもちろん、過ぎても害をおよぼします。ちょうどがいちばんなのですが、これを見つけるのは難しい。見つけても、実行するのはさらに至難です。食の大切さとは、そのことを言います。
子供というのは、男の子でも女の子でも押しなべて料理が好きです。ごちそうに目がありません。食べることが最大の関心事なのです。その意味で、男女とも「食べ物屋さん」が上位に入ったアンケートの結果は正直に反映されています。
長ずるにしたがって離れていくのは仕方ありません。食べること以外のものに興味の対象が移っていきます。だから、関心をもっているこの時期に「食の大切さ」を教えたい。将来、料理屋さんになってもならなくてもかまいませんから。
§【ご意見、ご感想をお寄せください。ご質問もどうぞ。】 掲示板 ichiban@kateiryouri.com
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