今週のレシピ |
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・ブライダルクラス(3月第3週)のメニューより● 鶏肉のサラダ ● 196kcal. 塩分0.6g
[材料] -6人分-
◎鶏の胸肉 200g 塩 小さじ1/2 胡椒 少々 コーンスターチ 大さじ3 レモン汁 大さじ1 ・グリーンアスパラガス 6本 ・オリーブ 12個 ・レタス 6枚 ◎フレンチドレッシング サラダ油 大さじ3 酢 大さじ2 塩 小さじ1/2 胡椒 少々 ・揚げ油 適宜 [作り方]
- 鶏肉…3a位のそぎ切りにし、塩、胡椒で下味をつけ、コーンスターチをまぶし、油で揚げ、レモン汁をかける。
グリーンアスパラガス…青茹でにし、4〜5a長さに切る。
レタス…冷水につけてパリッとさせ、水気を充分に切り、手でちぎる。- サラダ鉢にレタスを敷き、鶏肉とグリーンアスパラガスを盛り、全体にオリーブを散らす。
- フレンチドレッシングを作り、食べる直前にかける。
ポイントはここ
- 鶏肉はそぎ切りにし、塩・胡椒で下味をつけ、10〜15分おきます。コーンスターチを皿にだし、一切れずつ丁寧にまぶします。「丁寧」とはたくさんつけるのではなく、うっすら、まんべんなくつけることです。
- コーンスターチをまぶしたら、すぐ揚げましょう。ということは、まぶす前に揚げ油を用意して、180℃位に熱しておいてください。コーンスターチをまぶしたままおくと、少し湿ってきて、ベトベトっと揚がりがちです。
- グリーンアスパラガスは、まずはかまを取ってください。そのあと、まな板の上において、皮むきを使って、穂先から根元にむかって皮を薄くむきます。根元から2a位はかたいので、そろえて切り落としてください。長さを2等分し、根元側を穂先側より少し長く茹で、冷水に取ります。熱が抜けたらすぐ水から出し、長さ3〜4a位に切ります。
- オリーブは黒色、緑色、種有り、種抜き、詰め物をしたものなどさまざまなものを売っています。「種有り」は種を抜いて、他のものはそのまま全体に散らしてください。ただし、このサラダにはアクセントとして黒い色が似合います。全体が黒い色によって引き締まるからです。黒いオリーブは是非使ってください。
- レタスは冷水につけ、パリッとしたら「水切り」を使って、しっかり余分な水気を取ってください。食べやすい大きさに、手でちぎってサラダ鉢に盛りつけます。サラダの基本は、"水っぽくなく""みずみずしく"!!
ちょっと一言
≪組合わせメニュー≫
- ひとくちに「サラダ」と言いますが、食事の前にいただくオードブルとしてのサラダと、魚・肉料理のあとにいただく、いわゆるグリーンサラダとに私は分けます。
- オードブルとしてはいろいろな野菜(キウリ、トマト、ニンジンなどは生で、インゲン、カリフラワー、ブロッコリー、紫キャベツなどは茹でて)を、それぞれドレッシングで和(あ)えて大皿に盛り合わせ、各自皿に取り分けていただきます。またイカ、エビ、帆立貝などの海の幸を茹でたり、白ワイン蒸しにしたり、肉類を茹でたり・蒸したり・焼いたり・揚げたりして野菜と一緒に盛り合わせるのも特徴になります。
- いわゆる「グリーンサラダ」はレタス、サラダ菜、サニーレタス、セロリ、クレソン、パセリなどを冷水につけ、パリッとしたら充分に水気を切り、水っぽくなくみずみずしい状態でサラダ鉢に盛り、上にアーモンドや胡桃(くるみ)を散らして、食べる直前にドレッシングをかけていただきます。人間の体は弱アルカリの状態が健康です。野菜や木の実はアルカリ性、魚・肉は酸性食品です。健康のためにも、味の流れとしても、大いにグリーンサラダをいただきましょう。
- 春4月頃、我が家の小さな菜園に、ほんの少しだけアスパラガスが顔を出し、収穫(?)して朝の食卓にのります。この時ははかまも取らず、もちろん皮もむきません。採りたての新鮮なものは、そのまま茹でて召し上がってください。
- 黒オリーブが手に入らないときは、レーズン(ラム酒やブランデー漬け)、プラム(種を抜いて2〜3個に切る)などを使ってください。充分サラダが引き締まります。
◎コンソメジュリエンヌ
◎鮭のバター焼き 粉ふきイモ添え
◎フルーツのヨーグルト和(あ)え
【野口料理学園】
塩ひとつまみ
■料理上手になるには
- 「ソースはなめてみる。スープはのんでみる。できた料理はたべてみる---。料理が上手になりたかったら、その三つを心がけなさい」。20年ほど前にお聞きした先達・村上信夫さんのことばです。
- 盛りつける前に、自分でちゃんと味を確かめなさいということです。足りないものはないか、思った通りの味になっているか、必要ならこの段階で調整します。テーブルに出されてからでは後の祭りです。プロの世界であろうと、家庭の中であろうとかわりはありません。味を確かめ自信をもつことで、出された料理も生き生きしてきます。迷いがあると、不思議にそれが料理に出てしまいます。材料、分量、手順、いつもと寸分たがわずやっているのに微妙に味がちがう。そう感じたことはありませんか? 作る人の時時の体調によって味覚が左右される可能性はあります。食す側にもそれは言えることです。だからこそ、愛情こめて・たのしく作ることが最高の調味料になるのです。
- この調味料はいくらあってもかまいません。でも吟味の必要な調味料があります。塩と砂糖です。よくまちがえてしまいます。初歩的なミスと言えます。味はジキル氏とハイド氏なのに、見た目は金さん銀さん。最近は共にいくつも種類が出回って、誤用にますます拍車がかかります。当学園でも容器をちがえたり、ラベルを貼ったりして予防につとめていますが、ついやってしまいます。それも、気がつくのが往々にして試食のとき。味見をするのが鉄則ですよと言い含めておいても、手順を追うのに精一杯で忘れるのも無理はありません。調理してからでは直しが厄介です。使う前に水際で止めなければなりません。それには舐めてかかる(舌で確かめる)のが一番です。手間なようですが、習慣づければなんでもありません。原始的(?)に見えて、もっとも確実で効果的な方法です。
- さて、あるクラスで、「ちゃんと味をみましたか?」と聞きますと、「先生、これ初めて食べる料理なので、うまいかまずいかわかりません」の返事。なるほど、なるほど…「でも本来の味はわからなくても、おいしいかどうかぐらいはわかるでしょ?」「うん、おいしい」それでいいのです。おいしく作る基本はできたのですから、そこから先は自分で工夫して、独自の味を作ればよいのです。
- 味見をすることで自信がついてきます。繰りかえし繰りかえし、何度でもやることです。自信が積み重なって、その料理が得意になります。そうです、お得意料理の完成です。誰にも負けない、これぞという料理(十八番)。これがあればシメタモノです。月1回はこれでキメルとして1年で12品。これだけのお得意料理があれば、どんどん応用が広がります、ますます料理が好きになります。
- ことほど左様に味見は大切です、初心者にとってもプロにとっても。怠ったら、そこで上達はストップするでしょう。けだし村上先生「三みる」の教えは、語呂といい内容といいまさに至言です。
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