今 週 の レ シ ピ |
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・アドバンスクラス(7月第1週)のメニューより●春雨と豚肉の中華風和(あ)え物 108kcal.(もも肉の場合) 塩分1.3g
[材料] -6人分-
・春雨 50g ・胡瓜(きゅうり) 1本 ・豚肉 100g 生姜(しょうが) 1かけ 長葱(ながねぎ) 1/2本(30g) 炒め油 大さじ2 醤油(しょうゆ) 大さじ3 うまみ調味料 少々 ◎A 酢 大さじ1.5 練り辛子 小さじ1 砂糖 小さじ1
[作り方]
- 春雨はゆでて、冷やし、食べやすい長さに切り、大皿に盛る。
- 胡瓜(きゅうり)はせん切りにし、1の上にのせる。
- 豚肉はせん切りにする。生姜(しょうが)はみじん切り、長葱(ながねぎ)は斜めの薄切りにする。
- 中華鍋に油を熱し、生姜、長葱を炒め、豚肉を加えてさらに炒め、醤油とうまみ調味料で調味する。
- 2の胡瓜の上に4の豚肉(生姜、長葱もいっしょ)をのせる。
- Aを合わせた中に、5の味付けした汁を加えてかけ汁にし、5に添える。
ポイントはここ
- 春雨は「緑豆春雨」を用意し、熱湯で5〜6分ゆでたあと、水をかけて急冷します。よく水気を切り、まな板に広げ、5〜6cm長さに切り、大皿に盛ります。
- 胡瓜は板ずりし、7〜8cm長さの斜めの薄切りにしてから、せん切りにし、春雨の上に盛ります。
板ずり 斜め薄切り せん切り 春雨の上に
- 豚肉はもも、肩、ロースなどの薄切りを1cm幅4〜5cm長さに切ります。生姜のみじん切り、長葱は3〜4cm長さの斜め薄切りにします。
- 中華鍋で油を少しだけ熱し、生姜、長葱を炒めます。あまり油を熱しすぎますと、生姜のみじん切りがこげやすいので気をつけてください。長葱がしんなりしたら豚肉を入れて、炒めて火を通します。
豚肉を炒める 醤油を加える 胡瓜の上に
- 豚肉は胡瓜の上に、生姜、長葱もいっしょに盛り付けます。汁を充分切ってください。その汁が、かけ汁の一部になります。
- 小さいボールに練り辛子と砂糖を入れ、まず酢を大さじ1/2 加えて、練り辛子をよく溶きます。さらに酢大さじ1、豚肉の味付けした汁を加えます。
辛子を溶く 炒めた汁を加える
ちょっと一言
- 食べるときは、かけ汁を全体にかけ、よく混ぜます。味がよくまわったら、各自の皿に取り分けます。こうすると、食卓を囲んでいるみんなが同じ味の和え物をいただくことができます。
かけ汁をかける よく混ぜる
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み |
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■「変」か「まずい」か◇小学生3人中学生1人の親子をまじえて、食事をする機会がありました。メニューは野菜のオードブル、鯛のクリーム煮、それにローストポークです。パンも焼きました。子供は油っこいものが大好きです。魚しかり、肉もしかりです。でも、それと引き換えのように、野菜を苦手とします。
「お肉は好きだけど、野菜は嫌いだもんねー」
「ぼくも!」「わたしも!」テーブルにならんだオードブルの野菜をみて、子供たちは早くも予防線を張ります。サラダ鉢にはキュウリ、トマト、インゲン、キャベツ、カリフラワーなど盛り沢山です。すかさずお母さんが、だめよ、そんなこと言っちゃ、とたしなめても効き目はありません。
「だって、ホントなんだもん」「だから、パス!」「ぼくも!」「わたしも!」
たちまち共同戦線成立です。このままでは、まったく野菜に手を出しそうにありません。無理じいしたところで、反発を買うだけです。なんとか野菜に関心を向けさせる方法はないものかしら…。
「ネェネェあなたたち、お肉好き?」「大好き」
「おいしいわよね。おばちゃん(わたしのこと)も大好きよ」「うん」
「お肉、おいしく食べたくない?」「食べたい」
「どうすればおいしく食べられるか、知ってる?」「知らない」
「知りたくなーい?」「知りたい」しめしめ、話に乗ってきました。
「あのね、口の中にね、つばをいっぱいためるの。そうするとね、お肉がとってもおいしくなるの。ほら、おいしものを見ると出てくるでしょ。あれよ」
フ―ンと言いながら、子供たちは口をもぐもぐさせながらつばをためようとします。「梅干しを思いだしながらすると、いっぱい出るわよ」「ヒャー、あんなすっぱいの食べられない」
「でもさー、梅干しとお肉じゃ、合わないよ」待ってました、その言葉を! わたしは、内心ほくそ笑みました。
「そうよねえ。じゃ、どうしようか?」「わかんない」
「教えてあげるわね。野菜を食べるの。そうすればいっぱいつばが出て、お肉がおいしく食べられるの」ヤラレタ、と思ったのでしょう、みんなで顔を見合わせました。言いくるめられたとわかっても、子供なりにプライドはあるものです。マケを認めて、お姉ちゃんがしぶしぶサラダに手を出しました。年長の子がそうした手前、みんなそれに従いました。
んっ? という意外な表情です。反応ありです。
「どーお?」「うん、おいしい。つばもたまる」
そう言いながら、舌を鳴らします。ほかの子も、おなじように繰り返しました。「もうひとつ教えてあげる。お肉をたくさん食べすぎるとお腹こわすでしょ?」「うん」
「でもね、野菜をいっしょに食べると消化がよくなるの。お腹をこわしません」「えー、ホント?」
「だから、これからは、お肉を食べるときは、こんな風に野菜をいっぱい食べるのよ。そうすると、おいしくたくさん食べられて、お腹にもいい。わかった?」
とダメを押します。大成功。お母さんも大喜びです。ありがとう、とわたしに目配せをおくってきました。
◇子供との会話は、上手に持っていくと、思わぬ好結果を生むものです。でも、こんな具合にうまく誘導尋問にひっかかってくれるとはかぎりません。これはむしろ例外です。ふつうはこうはいきません。
先週のお稽古で、Aさんからこんな話を聞きました。彼女は小学校の先生です。2年生を受け持っています。給食(センター給食です)の時間、とつぜん児童が言い出しました。
「先生、このスープおいしくない。残していい?」
全員が注視しています。1人だけではないようです。
じつは彼女もいっしょに飲んでいて、まずいなと気づいていました。できれば自分も飲みたくない、いいえ、飲めたものではないと思ったそうです。そのくらいひどい味でした。でも日頃から、給食は全部食べましょう、作ってくれたものだから残していけませんと注意しています。残していいとは言えません。頭が痛いとか、お腹の調子がわるいとか、体調が思わしくないときはしょうがないとして、まずいから残すというのではただのわがままで、教育上シメシがつきません。許したら、それを口実にスープ以外の食べ物にも及んで、残す児童が続出するでしょう。
「それでもわたしには、残してはいけません、飲みなさいとは言えませんでした」
Aさんは答えに窮したすえ、”罪悪感”を感じつつも、暗黙のうちに了承してしまったというのです。異物混入や食中毒の可能性もあり得ることですから、「味が変という感覚」は見逃すべきではありません。その点では、彼女の処置は正当性を持ちます。「変」ではなく「まずい」というのであれば、そしておなじようなことが何度か続くようなら、それは味付けや調理の問題と思われます。検討ないしは改善を申し入れてしかるべきでしょう。
「変」と「まずい」は別々のもの、でしょうか。一概には言えないところがあります。明らかに分けられるときもあれば、見極めがむずかしいこともあります。厄介なのは、「まずい」のほうのあつかいです。食べ物を粗末にしてはいけないということと、子供の味覚を大切にし、たしかな舌をもった人間に育てたいという気持ちが一方にはつよくあるのです。
タテマエとホンネの前で立ちすくむAさん、あなたならどうします?
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