今 週 の レ シ ピ

・アドバンスクラス(8月第3週)のメニューより

●イカとアスパラガスの中華風炒め   118kcal. 塩分0.6g

イカとアスパラガスの中華風(中国風)炒め [材料]  -6人分-

・イカ1尾
  塩少々
  酒大さじ1
  片栗粉大さじ1
・アスパラガス6本
◎A
  生姜(しょうが)1かけ
  ニンニク1かけ
◎B
  中華だし1/2カップ
  塩小さじ1/2
  砂糖大さじ1
  酒大さじ1
◎C
  酢大さじ1
  片栗粉大さじ1
・炒め油大さじ2
・日本葱(にほんねぎ)のみじん切り大さじ1

[作り方]

  1. イカは皮をむき(「唐草イカの酢みそ和え」参照)、松笠切り(「イカと白菜の炒め物」参照)に切りにし、4〜5cm角の切り身にし、塩と酒で下味をつける。
  2. アスパラガスは皮をむき、茹(ゆ)で、4cm長さに切る。
  3. Aをみじん切りにする。
  4. B、Cをそれぞれ合わせる。
  5. 中華鍋に炒め油大さじ1を熱し、片栗粉をまぶしたイカを入れ、さっと炒め、取り出す。
  6. 残りの炒め油を加え、3を炒め、アスパラガスとBを加え、煮立て、イカをもどす。
  7. Cでとろみをつけて火をとめ、日本葱のみじん切りを加え、軽く混ぜて、盛り付ける。
ポイントはここ
  • イカは松笠切りにしたあと、塩と酒で下味をつけます。片栗粉は、炒める直前にまぶしてください。
  • アスパラガスは、ハカマを取ってから皮むきを使って皮をむきます。長さを半分にし、下部の硬いほうをまず熱湯に入れ、1〜2分して、やわらかい頭のほうをさらに入れて茹でます。茹で上がったらすぐ冷水にとり、よく冷やし、長さ4〜5cm切ります。
  • イカ、エビなどの海の幸は、火を通しすぎると硬くなりがちです。軽く炒め、イカの松笠の模様があらわれたら取り出してください。

    一度取り出す 煮え立ってから戻す

  • 生姜、ニンニクのみじん切りを炒めるときは、焦(こ)がさないように、少し火を弱くしてください。
  • イカの白、アスパラガスの緑が美しく見えるように、調味料として醤油は入れませんでした。
  • 調味してからは、手早く、一気に仕上げてください。
  • 好みで、日本葱のみじん切りは盛り付けてから散してもよいでしょう。
ちょっと一言
  • イカに帆立(ほたて)の貝柱、エビなどを混ぜて、「海の幸の炒め物」はいかが。
  • アスパラガスの代わりに、ニンニクの茎、さやいんげん、ブロッコリーなどもおいしく仕上がります。
  • 「ニンニク、生姜(しょうが)」の香りに、ちょっと辛さを欲しい方は、「豆板醤(トウバンジャン)」を混ぜてください。「四川風(しせんふう)」の炒め物に仕上がります。
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み

■親バカさん

「子供のための親のお見合い」というのをご存知ですか? 先日、テレビのニュースを見てはじめて知りました。子供の結婚のために、親同士がお見合いをするのです。未婚でいる娘や息子の結婚相手を、わが子に代わって探してあげようというものです。仲人が間に入るのではありません。両親と両親が見合いして、“直接交渉”するのです。それも、集団で。

ニュースで短く報道されただけなので、具体的な趣旨だとか、出席した親御さんの考え、その場でどんな会話が交わされたかなどはっきりはわかりません。おそらく「結婚しない・できない」今の若者に業を煮やした親たちが、居ても立ってもいられず腰を上げたというところでしょうが、ちょっとオモシロイ現象ではあります。

今どき、お仲人さんを立てた昔ながらの「お見合い」というのは、流行りません。恋愛結婚がほとんどで、見合い結婚は全体の1割程度にすぎないようです。親や周りの意向より、本人の意志が尊重される時代です。相手を選ぶ自由もそうですが、結婚自体するかしないかの選択も本人が決めることができるのです。

ところが、結婚にいたる相手とはそうそううまく出会えるわけではありません。仕事や生活におわれる毎日が続きます。そのうちに、「忙しい」「時間がない」「好きな人ができたら」「家庭を持つのがわずらわしい」「仕事を優先したい」など、言い訳が先行するようになってきます。億劫(面倒)になっている証拠です。親としたら、ヤキモキします。放っておくわけにはいきません。

といって、公設の結婚相談所へいくのは気が引けるようです。「駆け込み寺」のイメージが強いし、プライバシーの問題もあります。それよりは、少々お金はかかっても民間の結婚情報会社の会員になって紹介してもらうほうが気が楽にちがいありません。ということは、形はかわっても、やはり「お仲人さん」の存在は必要ということです。友だちや知り合いを介するというのも、間に人が入るという意味では、おなじ「仲人役」のひとつなのです。

子供に代わって、親が結婚相手を見つけようとする行動に何の違和感もありません。ずっと昔から日本では、親同士、家同士で相手を決めてきました(当人の意志を無視したケースが多いのですが)。現代でも、家名とか家督のために結婚を考える親はもちろんいます。また、純粋にわが子を結婚させたい、孫の顔がみたいという親心にもふたをすることはできません。

恋愛結婚至上主義のなかにあって、積極的に親たちが仲人役を買って出たい気持ちは痛いほどわかります。そうした親同士が、情報交換しようとあつまったとしても不思議はありません。自分の子供の容姿はこうだとか、どこそこの学校をでているとか、どんな仕事をして収入はこのぐらいetc.を熱心に売り込むのでしょう。(余談ですが、料理の腕はセールスポイントになるのでしょうか?)。であれば、いっそのことその集まりに、息子さんや娘さんを伴ったほうが話は早いと思うのですが…。

当人よりまず、親の顔をみようというのでしょうか(親と子が“直結”しているとはかぎりませんよね!?)。わが子を前にして褒めるのは、照れくさいのかもしれません。それに、もしかしたら、子供が参加を拒む可能性だってあります。

親だけそろっての集団見合いというところに、「親御さんたちの迷い」が透けてみえるようです。本当は、お父さんお母さんも、どうしていいかわからないのではないか。適齢期になったら嫁にいくもの・嫁をもらうものが、「常識」とはいえなくなっています。そうした社会通念にどう対処したらいいのか、そんな子供たちとどう接したらいいのか。少子化の問題もあります。自分たち自身の老後の心配もかかわってきます。おなじ悩みを持つ親同士、真剣に話し合いたいのかもわかりません。

そう言うわたしも、数年後にはまちがいなく適齢期の娘の親として、遅ればせながら世間並みの「親バカ圏内」に突入することになっています。


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