今 週 の レ シ ピ |
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・特別講習「煮物の魅力」メニューより●冬瓜(とうがん)の含め煮 鶏くずあん 121kcal. 塩分1.3g
[材料] -4人分-
・冬瓜(とうがん) 600g ◎煮汁 出汁(だし) 2カップ 醤油(しょうゆ) 大さじ1 みりん 大さじ3 塩 小さじ1/2 ・鶏挽(ひ)き肉 100g ・生姜汁(しょうがじる) 少々 ◎A 冬瓜の煮汁 醤油 少々 砂糖 小さじ1 みりん 小さじ1 ◎B 片栗粉 小さじ2 水 大さじ1 ・針生姜(はりしょうが) 少々
[作り方]
- 冬瓜(とうがん)は種とわたを取り除き、4cm角くらいに切り分け、皮をむく。
- 鍋に煮汁を合わせ、冬瓜を入れ、中火でやわらかく煮て、火からおろして、そのまま冷ます。
- 別鍋で鶏挽き肉を細かく炒(い)り、Aをくわえて煮立て、Bでとろみをつけ、生姜汁(しょうがじる)をくわえる。
- 煮物碗に冬瓜を盛り、鶏くずあんをかけ、針生姜(はりしょうが)を飾る。
ポイントはここ
- 冬瓜は煮くずれしやすいので、少し大きめに切り、丁寧にわたと種をとります。皮は硬いので、これも丁寧にむきます。
- 含め煮ですから、中火で煮て、竹串が通るようになったら火からおろして、そのまま冷まします。くれぐれも、煮すぎて煮くずれさせないこと。
- 鶏挽き肉は、数本の箸(はし)で、細かく炒(い)ります。冬瓜の煮汁の味をみて、醤油、砂糖、みりんなどで味をととのえます。片栗粉のとろみは、あまり濃くなりすぎないように。
切り方 煮汁をくわえる
ちょっと一言
- 冬瓜は、味も香りも淡白であっさりしています。さわやかな味わいが、胃の働きをよくし、暑さで食欲不振のときに最適な食べ物です。
7月ごろが旬ですが、保存性がよく、丸ごとなら風通しのよいところで、冬まで持つことから「冬瓜」といわれます。切ったものは取っておけないので、早めに使い切ってください。【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み |
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■爆弾かかえて山梨県には、登山競争が二つある。ひとつはご存知「富士登山競争」、いまひとつに「大菩薩峠登山競争」というのがある。こちらは、中里介山の小説『大菩薩峠』で有名なわりに、大会の存在はそれほど知られていない。今回がすでに40回目だというのに。
日本最高峰と比べるにはあまりに役不足、の感は否めないものの、標高650m(塩山市神金小学校前)から1897mまで、標高差1247m、距離にして15.7km(山頂コース)を一気に駆け上がる苦しさは、登山競争の名に充分値する。
コース難度、大会規模など富士登山競争のいわば縮小版のようだが、この大会を特徴づけるものがある。参加者の年齢層である。40歳以上の年齢制限があるのでは?と思わせるほど、中高年が圧倒的なのだ。頭髪の乏しいあるいは白髪頭がほとんどで、グルッと会場を見渡しても、20代の若者の姿は簡単には見つからない。
参加者リストからもそのことがうかがえる。「一般の部」は215名。40歳以上の「壮年Aの部」が489名と2倍をこえ、さらにこれに56歳以上の「壮年Bの部」(山頂コースより少し短い12.6kmコースではあるが)というクラスが別枠で設けられている。この「壮年Bの部」が204名だから、単純計算しても215対693となり、「中高年大会」と銘打っても、その通り真に受ける人があるかも知れない。
富士登山競争ほどではないにしても、かなりきついレースである。急勾配が連続するコースでは、心臓が破裂するくらい波打って、脚はつり気味となり、よくも「犠牲者」(?)が出ないものだと、中高年パワーの凄さには参加するたびに感心してしまう。
わたしの参加は4回目。「壮年Aの部」の山頂コースである。中高年の一人としてそのパワーを見せようと張り切ったまではよかったが、案に相違して、中高年ならではの「弱点」を晒け出す羽目になろうとは…。
大会の4日前である。いつものように夜分、ランニングに出かけるときだった。蒸し暑さにボーッとしていたのだろう、水を飲むところを牛乳を飲んでしまったのだ。それも2杯。走り出してもまだ気がつかなかった。7キロほどいったころである。急に下腹が張って痛み出した。走っていられない。歩きもできない。そこで初めて、牛乳を飲んでしまったことに思い至った。
牛乳が苦手なのである。といって、自分ではそれを認めたがらない。コップ1杯は普通に飲んでいる。どうということはない。が、強がりをいっても体は正直だ。2杯以上だと腹がピィーピィーいいだす。走るとなると覿面(てきめん)に反応する。1杯でもうなり出す。2杯も飲んだら、それこそ確実に腹痛を伴って下すことになる。わかっていたはずなのに、その日はついうっかり飲んでしまったのである。
さあ、大変。付近にはコンビニもガソリンスタンドもない。店は閉まっている。住宅に入ってトイレを拝借するには、いかんせん遅すぎる。夜、9時をまわっていた。冷や汗、脂汗が流れてくる。立ち止まって痛みと便意に耐える。いっとき治まる。歩き始める。また襲ってくる。うずくまる。治まるのを待つ。歩き出す。そんなこんなの繰り返しでどうにか家までもたすことができた。
通例、少なくとも3,4日は後遺症となって尾を引く。ヒヤヒヤもので大会に臨んだのだった。
われわれ世代は牛乳を飲みつけない。いわゆる「脱脂粉乳」の洗礼を受けている。わたしにはとくに強烈な体験がある。小学3年生で、1千戸近い所帯が焼け出されるという大火に見舞われた。学校の体育館が避難所となり、わたしたち罹災者はそこで3ヶ月も寝泊りした。
配給を受けたのが、脱脂粉乳だった。缶に入った粉ミルクを溶かして飲んだのだが、子供心にもうまいとは思わなかった。ミルクの味はした。ところが「脱脂」とはいいながら、逆に足したのではないかというくらい脂臭かった。カンパンとならんで、あの不味さは大火事の記憶ときっちり重なっている。
無垢の状態のところへ脱脂粉乳が浸透してしまったことから、本物の牛乳にたいして拒絶反応を起こす体質になった。とまぁ、なんの医学的根拠もないのだが、一種のトラウマとして体がそう覚え込んでしまったようである。
とにかく、「爆弾」をかかえることになって、今レースの直前まで出走を躊躇させた。だが、その慎重と緊張が奏功したか、爆弾は破裂なしにおわり、そのうえ前回のタイムを1分上回るというおまけ(1時間41分1秒=44位)まで付いてきてくれたのだった。(お)
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