今 週 の レ シ ピ

・専攻科(11月)のメニューより

●ハスと豚肉のせん切り炒め(中華風)   143kcal. 塩分0.9g

ハスと豚肉のせん切り炒め(中華風) [材料]  -6人分-

・ハス250g
・豚バラ肉100g
・日本葱(ねぎ)10cm
・炒め油大さじ2
  ◎味付け調味料
    塩小さじ1/2
    胡椒(こしょう)少々
    醤油(しょうゆ)大さじ2
    うまみ調味料少々

[作り方]

    ハスは水にさらす
  1. ハスは皮をむき、4〜5cmくらいの長さに切り、粗いせん切りにし、水にさらす。
  2. 豚バラ肉は、せん切りにする。
  3. 日本葱は、小口切りにする。
  4. 中華鍋に油を熱し、日本葱と豚肉を炒め、塩・胡椒し、水気をよく切ったハスを加えて、さらに炒め、醤油・うまみ調味料を加え、仕上げる。
ポイントはここ
  • ハスは硬く、皮がむきにくいので、「皮むき」を使って残らないよう丁寧にむきましょう。少しでも残ると、そこが黒っぽくなりがちです。
  • ハスはアクも強いので、切ってから冷水に入れて、さらしてから使ってください。 手早く炒める
  • ハスの「しゃきしゃき感」を残すように炒め、味付けを手早くしましょう。
ちょっと一言
  • 豚バラ肉の代わりに、牛バラ肉や鶏モモ肉のせん切りを使ってもよいでしょう。
  • 仕上げにゴマ油小さじ1をふりいれ、軽く炒めます。ちがった味わいが楽しめます。
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み

■浮き時間

納豆を食べた後の器がイヤ、という人がよくいます。納豆は食べられても、器(うつわ)を洗う段になると気後れしてしまう。あのヌルヌルと臭いがたまらないのだそうです。納豆でなくても、食べた後の片付けというのは気が進みません。器だけでなく、料理に使った道具もいっしょに流しに山になっているのを見たら、たいていの人はゲンナリするでしょう。

「食後の後片付け 主婦9割が不快」という記事が載っていました(2004年10月18日付山日新聞)。ライオンがインターネットでおこなった調査です。「主婦の九割が食事の後片付けに不快さを覚え、半数は家族の非協力的な態度を不愉快に感じている」ということです。

おいしい料理を楽しく食べるのはだれでも歓迎です。しかし、その後の片付けほど億劫なものはありません。満足した食事のあとはなおさらです。できれば、しばらくはその余韻に浸っていたい。洗い物なんか考えずに…。第一、食後に動くのは体にワルイ、自然の摂理に反しています(?)。そうかといって、時間がたてばたつほど、ますます洗うのが面倒になっていくのですから救いようがありません。

近頃、お嫁に行くときに持参したいものといえば、食器洗い機と乾燥機だそうです。衣食の違いはあれ、どちらも「洗い物」です。それほど水仕事は敬遠されているということです。外で食事をしたり、インスタントや半調理品、お惣菜などに頼りたい気持ちにもなるのでしょう。

わたしどもの子供のころは、日常の食事は魚中心で、品数も少ないものでした。ごはんと味噌汁と漬物、それにおかずが一、二品といったところです。脂っこいものはあまりありません。食器の数は限られ、汚れも頑固なものではなかった。たとえば、ごはんに納豆をかけても、さいごはその茶碗に白湯(さゆ)かお茶をそそぎ、お腹に流し込んで終わり。納豆のヌルヌルやごはん粒は、きれいになくなっていました。なんのことはない、それで洗い物をしていたようなものです。

食卓は変わりました。いちばんは、油の多用です。食器洗いも、昔のやり方ではとても汚れは落ちません。今はそれに応じた洗剤がありますし、なんといっても、ふんだんにお湯を利用できるのが強みです。さらに、これに優る強力な武器がひかえています。食器洗い機です。

洗濯は、乾燥機一体型の洗濯機か乾燥機を別に購入すれば、水に触れることなく全部機械がやってくれます。家庭用の食器洗い機も、すでにそのようなものが登場しています。今のところ洗濯機ほど普及はしていませんが、性能面でも価格面でも、かなり向上してきました。あとは、認識の問題でしょう。台所に食器洗い機(あるいはそのスペース)が備わっているのは常識、このイメージの浸透です。「嫁入り道具のひとつ」というところまできていますから、当たり前にシステムキッチンに組み込まれ、必需品の座におさまる日はもうそこです。

ただし、デリケートな食器とか、形・大きさの一様でない道具類はこのかぎりではなさそうです。あいかわらずの手洗いになるかもしれません。でも、機械力の恩恵は否定できないでしょう。今は、よほどのことがないかぎり、手洗いでは洗濯しなくなりました。食器洗いも、やがてそうなりそうな予感です。

食器洗いが、洗濯なみに水から開放されるとして、浮いた時間と労力はなにに使いましょう。わたしの立場としては、ぜひお料理に割いてもらいたい。作ることと後片付けは一体です。じっさい、料理をしながら道具やら食器やらを洗ったり整理整頓していきますから、片付けが軽減されるとなれば、その分、作ることにまわせることになります。そう考えるのは、ガデンインスイに過ぎるでしょうか…。


§【ご意見、ご感想をお寄せください。ご質問もどうぞ。】 ichiban@kateiryouri.com


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