今 週 の レ シ ピ |
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当学園は、今週(5月1日〜5月7日)はゴールデンウイークのため休講です。・ [特集] 郷土の新しい味作りを考える 2
山梨は海に面してはいませんが、たくさんのおいしい食材に恵まれています。その食材を新しい感覚で、「新・郷土料理」に変身させていきたいと思います。
・≪ワインビーフ≫を中国風に
甲州ワインビーフはワイン製造中にできるブドウの搾りかすをえさとして与えた牛の肉。ほのかな甘さがあり、きめが細かく、とてもやわらかい肉です。
山梨県と姉妹県の中国四川省の料理法を使い、甲州ワインビーフの新しい食べ方を考えました。「日中友好」の味はいかがですか。●ワインビーフステーキ四川風野菜あんかけ
[材料] - 4人分-
・甲州ワインビーフ 2枚 (サーロイン1枚200g) ◎A 塩 小さじ2/3 胡椒(こしょう) 少々 ◎B 醤油(しょうゆ) 大さじ1 酒 大さじ1 ・片栗粉 適宜 ・サラダ油 大さじ1 ◎C ニンジン 30g タマネギ 1/2個 タケノコ 60g 干し椎茸 2個 ピーマン 1個 ・ナス 1個 ・揚げ油 適宜 ◎D ニンニク 1片 生姜(しょうが) 1片 豆板醤(トウバンジャン) 小さじ1/2 ・日本ネギ 10cmくらい ◎E 中華出汁(ちゅうかだし) 1/2カップ 醤油(しょうゆ) 大さじ1.5 酒 大さじ1 砂糖 大さじ1 酢 大さじ1 片栗粉 大さじ1/2 ・炒め用油(サラダ油) 大さじ2
[作り方]
- 甲州ワインビーフは筋切りをし、Aをふりかけて10分くらいおいてから、Bに20分くらい浸ける。
- ニンジン、タケノコは3cm長さの短冊切り、タマネギは三日月切り、干し椎茸は水で戻してそぎ切り、ピーマンは1cm幅の細切り、ナスは放射状に八等分に切る。
- Cは130℃くらいの油で油通し、ナスは170℃くらいで色よく揚げる。
- ニンニク、生姜、日本ネギはみじん切りにする。
- Dをあわせて混ぜる。
- Eをあわせる。
- 厚手のフライパンにサラダ油を充分熱し、片栗粉をまぶしたワインビーフを1分間焼き、返して、さらに1分半〜2分焼く。
- 7の肉を返したら、中華鍋に炒め用油(サラダ油)を熱して5を炒め、6を加えてとろみがついたところへ3を入れ、手早く混ぜ、日本ネギのみじん切りを振り入れる。
- 7の肉を2cm幅くらいに切り、切り口を上にして皿に盛り、8の野菜あんをかける。
ポイントはここ
- ワインビーフは、ステーキ用の「サーロイン」を用意します。200gくらいで1cm〜1.5cmの厚さが欲しいですね。
- あんかけ用の材料は他に、パプリカ、サヤインゲン、シメジやエリンギなどのキノコ・・・味と彩りが合えばいろいろな組み合わせが考えられるでしょう。
下味をつける 材料の切り方
- ナス以外の材料は「炒める」のではなく、130℃くらいでの油で「油通し」。炒めるよりは材料の持ち味が生きてきます。ただし、ナスは170℃くらい温度がないと、きれいな紫色に仕上がりません。かならず、ナスだけは別扱いにしてください。
130℃で油通し 170℃でナスを揚げる
- 材料の下ごしらえと、味つけの調味料をあわせたら、ビーフステーキ用のフライパンは強火でけむりが出るくらい熱します。フライパンで肉を焼き始め、タイマーを1分セットします。1分たって、肉を返したらタイマーを好みで1分半〜2分にかけます。
中華鍋は肉を返したときに熱し始めますが、こちらは弱火。中華鍋にニンニク、生姜、豆板醤を入れ、こがさないように、ゆっくり炒めます。いい香りがしてきたら、味つけ用の調味料と中華出汁を加えます。片栗粉が入っていますから、すぐにとろみがつきます。油通しした野菜とナスを加えて、手早く混ぜます。
同時進行で とろみをつける 手早く混ぜる
- 肉が焼きあがったら、ヤケドをしないように気をつけて、2cm幅くらいに切り、切り口を上にして皿に盛り付けます。
野菜あんは出来上がっているはずです。すぐに肉にかけて、食卓へ出しましょう。
ちょっと一言
- ワインビーフは、山梨でもまだ一般的ではなく、買えるところも限られています。もし、この料理に挑戦してみたい方は、ステーキ用の「サーロイン」を使ってください。産地は問いません。
- サーロイン200gで1cm〜1.5cmの厚さの場合、「強火で1分、返して1分半」で、焼き加減は「ミディアム」くらいでしょう。返して2分では、もうすこし、火が入っています。
ワインビーフのほのかな甘さとやわらかさはミディアムくらいの焼き加減で最もおいしくあじわえると思います。【野口料理学園】
§【ご意見、ご感想をお寄せください。ご質問もどうぞ。】 ichiban@kateiryouri.com
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