今 週 の レ シ ピ |
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・専攻科のメニューより
●ガスパッチョ[材料] - 6人分-
・食パン(耳をとったもの) 50g ・ニンニク 1片 ・アニスシード 少々 ・オリーブ油 1/2カップ ・トマト 2個 塩 胡椒(こしょう) ・キュウリ 2本 ・ピーマン 1個 ◎A 酢 大さじ3 水 2.5カップ 塩 小さじ1/2 ◎B(浮かし実) 食パン・トマト キュウリ・ピーマン
[作り方]
- ニンニク、アニスシードをボールの中で突きつぶし、耳をとったパンを荒くちぎって加え、オリーブ油を入れて、30分ほどおく。
- トマト…皮を湯むきし、種と汁をとり、1cm角に切り、塩・胡椒を少々ふり、ザルにあげて水気を切っておく。
キュウリ…皮をむき、1cm角に切る。
ピーマン…種をとり、1cm角に切る。
オリーブ油につける トマトの水切り 1cm角に切る
- 1、2をミキサーにかけ、Aを加え、冷やす。
- Bを5mm角に切って、浮かし実として添える。
ミキサーにかける Aを加える 浮かし実
ポイントはここ
- ニンニク、アニスシードは独特の風味があります。最初は少しにして試してみてください。
- 食パンは全体のとろみの役割です。なめらかなとろみのために耳はとってください。
- 材料、調味料の割合は一つの目安です。好みの味になるように工夫してください。
ちょっと一言
- 「ガスパッチョ」は、「アラビア語」で「浸したパン」を意味します。スペインの冷たいトマト味のスープ、飲むサラダとも言われています。これからの季節、充分に冷やしてお楽しみください。
- 太陽をいっぱい浴びたトマトがあるときは、生を湯むきして使いましょう。もしない時は、「トマトホール缶」「トマトジュース缶」などを利用してください。
塩 ひ と つ ま み |
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■受益者負担小中学校の給食費の滞納が各地で問題となっています。山梨県も例外ではありません。南アルプス市や北杜市ではそれぞれ100人を超す滞納者がいて、学校関係者は対応に苦慮しているそうです。支払い能力がありながら滞納する。担当者が電話したり文書をおくったり、家庭訪問などで支払いを要請するのですが、応じない親もいて、未納分を担当教諭が立て替えているところもあるといいます。
経済的理由であれば、国や自治体が補助したり肩代わりをする制度があります。ということは、そこにははっきりと支払いを拒否する「意思」がみてとれます。「義務教育」なんだから、教科書同様に給食も国や自治体が無償で支給すべきであると。親とすれば、家計の負担がすこしでも軽くなるのは大歓迎です。現に、無料としている自治体が、山口県和木町と北海道三笠市と全国に二つあります。
支払い拒否が増え、そのことによって無料化していくならコトは簡単です。ご存知のように国をはじめ、赤字に苦しんでいる自治体は数多く、そうしたくてもできない事情があります。受益者負担の原則から、保護者が個々に支払うというシステムが導かれてくるのは当然といっていいでしょう。
この原則に立って、当県の笛吹市のように、連絡なしに2ヶ月間給食費を滞納した場合は、給食停止に同意を求める文書を保護者に配布するそうですし、北海道石狩市のように、給食費の専門徴収員というものを置いて取立てをおこなっているところもあるようです。
私たちの頃は、教科書も給食も有料、払うのが当たり前でした。今と比べてはるかに貧しい時代です。教科書は家族や近所のお兄さん、お姉さんからのお下がりが普通でした(先進7カ国で無償配布はイタリアと日本だけ。政府・与党は有償制、貸与制を構想中とか)。給食代も払えない子がいて、それには補助がありました。それからみると、ケータイ電話に月数万払っても、給食代の4〜5千円は払いたくないというのはたしかにおかしい。
自治体にしても、それほど必要と思われない公共施設を建設し、その維持費に何十万、何百万かけて、給食はタダにできないでいるというのもやはりおかしい。どっちにしろ威張れたことではありません。家庭も行政も、優先順位をまちがっているのではないかと非難したくなります。
では、どうすればいいか。
自治体によって有料・無料の差がでるのはいたしかたないでしょう。たとえば、道路です。いたるところに有料路線があります。公道なのに、生活道路なのにといってもはじまりません。全国一律ではないのです。数年後、数十年後に償還したといって無料開放されるところもあります。管理する国や自治体によって方針は異なります。給食費も、無料の自治体があるからこっちも、というわけにはいきません。できるところはやればよし、できないからといって支払いを拒否しても、周囲に「不公平感」を醸成し増幅させ、反感を買うだけです。
給食費滞納を、メディアは「モラル」の低下と位置づけています。モラルとは、その人の「誠意」「良心」に従うことです。罪は問いません。でも、そんなカルイとらえ方でいいのでしょうか。「学校給食法」では、給食の食材費は保護者から徴収するのが原則。その「決まり」をやぶっているのです。「給食は無料」を訴えたいなら、まずルールを守ってから。そのほうが人は耳を傾けます。
NHKの受信料拒否というのがあります。今にはじまったことではなく、以前から、見もしない受信料は払えないと断固拒否をする人たちです。昨今NHKの不祥事が相次いで、NHKを見たくない人、払いたくない人が急増しました。NHKの屋台骨を揺るがすほどです。今後は、見ない人からは徴収しない、その代わり見る人からはガッチリいただくという方法が考えられているようです。受益者負担の原則に沿った方向でしょう。
給食の場合、原則をたてに、そのまま支払い拒否の生徒に給食を停止していいものかどうか。当教室のジュニアクラスでもそうですが、子供は夏・冬休みなどの長期休校が続くと、休むのはいいけど、みんなと一緒に給食を食べられないのでつまらないと言います。それほど給食は楽しみなのです。仮に、給食がストップされたら、その子供がどんなに悲しむか親は気付いているんでしょうか。
生徒にそんな思いをさせまいと、未納分を立て替える先生まで出てきます。学校は子供を人質にとって給食費を強要していると解釈する保護者がいるかもしれませんが、学校は学校で、現場の先生の痛みにつけこんだ親の身勝手ととらえかねません。
教育は国民の義務。教科書も給食も無償が理想でしょう。「食育法」も施行されました。国をあげて食に関心をよせています。財政が許せば実現してもらいたいところです。あちらを立てればこちらが立たず。正直なところ、私も右顧左眄してしまいます。ただ、給食制度全体を見渡すと、国や自治体からそれなりの助成がされているはずですし、自分で弁当を作る手間ひま・費用を考えると、この問題はやはり、滞納する保護者のほうが折れるべきではないでしょうか。みなさんはどう思われますか?
【野口料理学園】
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