今 週 の レ シ ピ

山梨県の郷土料理より
●ごたもち

ごたもち [材料]  - 4人分-

・枝豆さや付き300g
  塩小さじ1
◎A
  もち米1カップ
  うるち米2カップ
・水3カップ

[作り方]

  1. Aを合わせて洗い、ざるにあげて30分くらいおく。
  2. 厚手に鍋に1を入れ、3カップの水を加えて炊き上げる。
  3. 枝豆は熱湯でやわらかく茹(ゆ)で、さやから豆を出す。
  4. すり鉢でよくすりつぶし、塩を加え、混ぜて味をつける。
  5. 炊き立ての熱々のごはんに、4の枝豆をのせて食卓へ。
ポイントはここ
  • もち米は炊けるときにあまり水を吸いません。うるち米は20%増しの水加減で炊きますが、もち米を混ぜた場合は同量の水でおいしく炊けます。
  • 「炊飯器」で3カップ分炊く場合は、いつもの目盛りより100ccくらい少なめに水を入れてください。
  • 枝豆の茹で加減は好みもありますが、「ごたもち」用にすりつぶすので、いつもより少しよく茹でてみてください。
  • さやから豆を出してから、もう1枚の薄い皮も取り除いてください。

    さや付き300g 薄皮をむいて

  • さや付きの枝豆300gを茹で、さやと薄い皮を取り除くと、正味「150g」弱です。すった後加える塩は少し控えめに入れ、味をみてから足りなかったら足してください。

    すり鉢でよくする 塩加減はお好みで

ちょっと一言
  • 昭和50年代前半に出版された「味の旅」全15巻の第10巻「信濃/飛騨」(なぜか、「甲州」の表示はないのですが・・・)に「山国の味」として母(前園長)が11種類の伝統的な山梨の郷土料理を掲載しました。
    残念のことに、15巻完成しないうちに出版社が倒産。かろうじて母がかかわった第10巻は本になり、手元に1冊あります。その中から、今の季節にふさわしい「ごたもち」を選んでみました。

    海抜1000メートルを超える八ヶ岳高原の村々では、お祭りや人の集まりなどに、よくこのごたもちを作ります。塩味だけでさっぱりと作った枝豆あんは、かえって豆本来のかすかな甘味が生かされたさわやかな味。きれいな薄緑色といい、淡白な枝豆あんの味といい、いかにも高原を思わせるものです。
    夏の短い高原では、枝豆が豊かに実るころは、吹く風にも近づいた秋を感じさせられます。この土地の名物、地菜の漬物といっしょにごたもちを食べ、熱い番茶を口にすると、素朴な豆のおいしさの中に、去りゆく夏への感傷をおぼえます。(「味の旅」第10巻「山国の味」65ページより)

  • ごはんが冷たくなったら、おにぎりを作り、こんがりと焼き色をつけて焼きます。すりつぶして塩味をつけた枝豆を同量の出し汁でのばします。焼きおにぎりに豆汁をつけながら食べてみてください。もち米の焼けた香ばしさと、豆汁の味がよく合ってまた別のおいしさです。

    焼きおにぎりと豆汁 焼おにぎりに豆汁をかける

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【野口料理学園】

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