今週 の レ シ ピ |
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専攻科のメニューから
●炊飯器で炊くスペイン風「パエリア」
[材料] -6人分-
・米 3合(180cc×3=540cc) ・Bのゆで汁+水 650cc ・豚肉 150g ・鶏骨付き肉 250g ◎A アサリ 殻付き300g エビ 6尾 イカ 1/2尾 ◎B 玉ねぎ 小1個 ピーマン 2個 パプリカ 1/2個 ・ニンニク 1片 ・オリーブ油 大さじ2 ◎C サフラン 0.3g 塩 小さじ1.5 コショウ 少々 ・レモン 1個
[作り方]
- 米を炊く30分くらい前にといでざるにあげて水気をよく切っておく。
- 豚肉は2cm角に切る。鶏肉は骨付きを用意し、1個40g位のぶつ切りにする。
- アサリは良く洗い、ざるにあげておく。
えびは背ワタを取る。
イカははらわたを取り、胴体だけを輪切りにする。
鍋に2カップくらいの水を入れ、沸騰したら、アサリを入れ、貝が開いたら取り出す。エビを加えてゆで、赤く色が変わったら取り出す。最後にイカを入れてゆで、冷水に取る。
ゆで汁は布巾でこしておく。
アサリはそのまま、えびは尾を残してからをむき、イカは冷水から出しておく。- 玉ねぎ、ピーマン、パプリカは1cm角に切る。
- 炊飯器に1の米を入れ、3のゆで汁を加え、米の分量に必要な目盛りまで水を足す。
- 縦半分に切ったニンニクの切り口をフライパンにこすりつけ、火にかけ、オリーブ油を加えて熱する。
- 6のフライパンで豚肉と鶏肉を焼き、炊飯器に入れる。
- さらにフライパンでBの野菜を炒め、炊飯器に入れる。
- Cで調味し、よくかき混ぜてスイッチを入れ、炊き上げる。
- 炊き上がったら、大き目のボールに移し、全体をかき混ぜる。
- 大皿に盛り、ゆでたAを飾り、くし形に切ったレモンを添える。
ポイントはここ
- 炊飯器で炊き込み御飯を炊くときは一番にといだ米を入れます。次に必ず水加減をしてください。今回はシーフードのゆで汁を使いたいので、まずゆで汁を入れ、足りない分の水を炊飯器の目盛りまで加えます。くわえたい「具」は必ず水加減がすんでからにしましょう。
- 豚肉、鶏肉は一緒に炊き込みますが、アサリ、エビ、イカは炊き込むと固くなりやすいので、さっとゆでてゆで汁を炊き込みに使い、「具」としては炊き上がってから、盛り付けの時に飾ります。
- Aの食材は鍋に2カップくらいの湯を沸し、アサリ(1)、エビ(2)、イカ(3)の順にゆで、そのゆで汁をこして(4)使います。別々の鍋で茹でるより、合理的で、ゆで汁をこすのも、鍋を洗うのも1回で済みます。こしたゆで汁はすぐに米が入っている炊飯器に入れましょう(5)。
(1) (2) (3) (4) (5)
- フライパンにニンニクの切り口をこすりつけて、オリーブ油に香りを移します。ニンニクの香り、味が入った方がいい場合はつぶしてオリーブ油で炒めてもよいでしょう。
- 豚肉、鶏肉はフライパンで焼きますが、中まで火が通らなくても大丈夫、表面を固めるつもりで焼いてください。炊き込んでいるときに完全に火が通ります。
豚肉・鶏肉を焼く 炊飯器に入れる
- Bの野菜、特に玉ねぎがしんなりするくらい炒めてください。
玉ねぎ・ピーマン・パプリカを炒める 炊飯器に入れる
- スペインの「パエリア」といえば「サフラン」は欠かせません。最近はスーパーの香辛料の売り場にも置いてあります。「1g」くらいで売っていると思います。「0.3g」は計量しにくいので、売っている量から判断して使いましょう。細かく刻んで全体に混ぜてください。くれぐれも入れすぎに注意してください。
- 炊飯器で炊くときは均一の炊き上がりになるように必ず全体をよくかきまぜて、表面が平らになるように木じゃくしでととのえてからスイッチをしてください。
サフランを入れる 表面を平らに 炊き上がり
- 炊き上がったら、直接皿に盛るのではなく、一度大きなボールに移し、具が均一にゆきわたるように全体をよくかき混ぜます。
炊飯器からボールへ 準備したゆでた具 大皿に盛る
- 大皿盛りにすると、とても豪華で華やかです。これだけで、主食、肉料理、魚(シーフード)料理になります。
- 食べるときはたっぷりとレモン汁をかけましょう。レモンはくし形に切るとたっぷりと汁が絞れます。種はちゃんととってから盛り付けてください。
ちょっと一言
- スペインの「パエリア」は米は「長粒種」で、油で炒めて、水を加えて煮て、水気がなくなったらふたをしてオーブンに入れ、200℃位で焼きます。日本の米にこの方法を使いますと、「芯」が残ったようなごはんになりがちです。日本の米を使うときは「炊き込みごはん」の方法があっていると思います。日本のごはんのおいしさの特徴「ふっくらホカホカ」の炊き上がりで、「味」はスペインの「パエリア」!「日本のご飯」大好きな私には最高のごちそうです。
- 「アサリ」もおいしいのですが、「ムール貝」をよく使います。ゆでるか、白ワインで蒸し煮にしてから使います。もちろん、ゆで汁、蒸し汁を使いますが、けっこう塩気が強いので、Cの調味料の塩の量に気をつけてください。
- 今回使用した「サフラン」はイランの知人にいただいたものです。よく乾燥していて、細かくなっていてとても使いやすいものです。
【野口料理学園】
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