今週のレシピ |
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・ベーシッククラス(1月第4週)のメニューより● ツナサラダ 104kcal. 塩分0.7g
[材料] -6人分-
・ツナの缶詰(サラダ油漬け) 1缶(80g) レモン汁 大さじ1 ・キュウリ 1本 ・セロリ 1/3本(50g) ・小玉葱 1個 ・レタス 4〜6枚 ◎マスタード入りドレッシング サラダ油 大さじ3 酢 大さじ2 塩 小さじ1/2 マスタード 小さじ1
[作り方]
- ツナの缶詰…ツナを器にとり出し、レモン汁をかける(缶に残ったサラダ油はドレッシングに使える)。
キュウリ…板ずりをし、厚さ3_位の小口切りにする。
セロリ…すじをとり、長さ2aの短冊切りにする。
小玉葱…薄い輪切りにし、冷水につけたあと、水気を切る。
レタス…冷水につけ、パリッとしたらよく水気を切り、手でちぎる。- サラダ鉢にレタスを敷き、中央にツナ、まわりにキュウリ、セロリを盛り、小玉葱の輪切りを飾る。
- マスタード入りドレッシングを作り、添える。
ポイントはここ
- 最近ツナの缶詰は、サラダ油漬けだけでなく、スープ漬けもあります。どちらでもよいですが、サラダ油漬けの場合は、ドレッシング用のサラダ油大さじ3のうち、大さじ1分は、缶詰の油を使ってみてください。
- 海の幸(エビ、イカ、貝類、魚類など)をサラダにするときは、下味付けにレモン汁を使うと、海の香りによく合います。
- 玉葱も、今はいろいろな種類が売られています。シチュー用に小玉葱が買ってあったら、それを使って薄い輪切りにしてください。わざわざ買わなくても、小さめの玉葱の輪切りでも大丈夫です。玉葱の辛味成分(硫化アリル)は水溶性ですから、輪切りを冷水に入れてさらしますと、辛味がやわらぎます。辛い玉葱で魚の臭いを消したいときは、水から早めに出してください。
- サラダ用のソースに決まりはありません。そのときどきで、味の合うものを用意します。ここではマスタードの香りと辛さで、魚類独特の臭いをおさえています。
ちょっと一言
- 「ツナ」とは、マグロを油漬けにして缶詰にしたものをいいます。ひと口に「ツナ」といっても、マグロの種類や状態(固形肉、フレークなど)によっていろいろです。また最近は、油の量が少なかったり、ノンオイルのものもあります。自分の好みと、作る料理に合わせて「缶詰」を選んでください。
- 「サラダ鉢」は、いつも深めのガラス製ばかりでなく、いろいろな食器に盛ってみてください。今回は、浅い陶器の器にしてみました。
≪組み合わせメニュー≫
◎コンソメスープ
◎ローストポーク
◎ストロベリーババロア
【野口料理学園】
塩ひとつまみ |
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■"買い弁"
- 最近知ったことばに、"買い弁"があります。文字通り、弁当を買うことです。娘から教わりました。娘の通う中学は給食制ではなく、弁当持参です。登校途中、コンビニで買っていくのを"買い弁"というのだそうです。行為そのものは変哲もありません。昔からありました。違和感をおぼえるのは、買う場所が"コンビニ"で、買うものが"コンビニ弁当"で、食べるのが"学校の生徒"、だからでしょうか。ことばとして流布しているからには、少なくない数の利用者がいると思われます。
- 娘のクラスにも1割ほどはいるとか。1クラス42人ですから、4〜5人というところでしょう。ときどきの子もいれば、毎回の常連さんもいるらしい。いろいろな事情で弁当を作ってもらえないのでしょうが、弁当箱を開けるときのあのワクワクした気持ちは、?十年たった今でもちゃんとよみがえってくるほどですから、一瞬息をとめて、さも玉手箱のふたをとるような楽しさを味わえない常連さんは、私には気の毒に思えてしようがありません。
- 私は毎朝、そうだった昔の自分と娘を、またそうしてくれた母と今の自分をダブらせながら弁当を作っています。毎日のことですから、メニューをたてるのは私とて大変です。栄養バランスを第一に、家の食事とのローテーション、子供の好みなどをとりいれて考えます。前もって献立を組んでだんどりをしておかないと、あわてふためくことになります。娘との連絡がうまくいかず、当日の朝になって「きょう、弁当あるのよ」といわれて泡を食ったとか、大きい声ではいえませんが、寝坊して間に合わず、朝食を取らせて送り出すのがやっと、あとから自転車で追いかけて渡したこともあります。大汗と冷や汗をかきました。小さな弁当箱のなかにはご飯とおかずだけでなく、こんな作る側の悲喜こもごもがつまっています。食べる側もそんなドタバタを承知していますから、両者のコミュニケーションはバッチリです。
- 私が育った時代は、学校給食は、まさに"救"食。戦後まもない食糧難の頃でしたから、学校で給食にありつけるのは、ほんとうにありがたかった。ところが、モノがあり余る今日においても、この学校"救"食がいわれているというのです。女性が外で働くようになって、家族のために食事を作る時間が充分に取れない。出来合いやファーストフードにたよることが多く、作るにしてもチョー簡単お手軽で済ませて、栄養のバランスやコクのある味まで手がまわらない。そこで栄養・味ともに管理された学校給食が、手抜きの親に代わって子供たちの成長を補っているというわけです。まぎれもない"救"食です。
- 弁当の泣き所は、作りたてではないことです。作る人の"ぬくもり"はあっても、時間の経過はいたしかたありません。逆に給食は、温かいできたてを食べることができます。また子供の喜びそうなものを入れて栄養が偏りがちな弁当に比べて、給食はそれがなく、偏食も防げます。弁当組はますます減っていくでしょう。このままいけば近い将来、学校給食は、いっそのこと朝飯も面倒をみてくれるよう親たちから要望がだされるのではないでしょうか。そんな気がしてきました。(つづく)
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