今 週 の レ シ ピ |
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・ベーシッククラス(5月第2週)のメニューより●卵と野菜の炒め物(中国風) 227kcal. 塩分1.1g
[材料] -6人分-
・卵 3個 ・鶏胸肉 100g ◎A 生姜汁(しょうがじる) 少々 塩 少々 ・筍(たけのこ) 80g ・木くらげ 小10個 ・もやし 200g ・さやえんどう 30g ・炒め用油 大さじ4 ◎B 中華出し汁 大さじ3 塩 小さじ2/3 砂糖 小さじ2 醤油 大さじ2
[作り方]
- 卵…割りほぐしておく。
鶏胸肉…薄いそぎ切りにし、Aで下味をつける。
筍…3a長さの短冊切りにする。
木くらげ…水でもどし、大きいものは一口大に切る。
もやし…熱湯でさっと茹で、ザルにとる。
さやえんどう…すじをとり、青茹でにする。- Bを合わせる。
- 中華鍋にサラダ油大さじ3を熱し、卵を半熟に煎(い)り、ボールにとる。
- サラダ油大さじ1を足し、鶏肉を焼き付け、さらに筍、木くらげ、もやしを加え、軽く炒める。
- Bを加え、全体に味がまわったら煎り玉子をもどし、全体に散ったら皿に盛り、さやえんどうを飾って仕上げる。
ポイントはここ
- 鶏肉は薄いそぎ切りにし、生姜汁と塩をもみ込んで下味をつけます。塩はくれぐれも使い過ぎないように。
- 木くらげは、水でもどすと5〜7倍に増えますので、たくさんもどし過ぎないようにしてください。
- もやしは熱湯に入れ、つぎに沸騰したらザルにあげます。水をかけないで、自然に冷まします。茹でるのは、もやしの青臭さをとるためです。
- さやえんどうはすじをとり、洗って塩をまぶします。それからお湯を沸かしますと、塩が充分まわって緑色が鮮やかに茹で上がります。爪が入る位まで茹でます。
- Bの中華出し汁は、水大さじ3にガラスープの素(顆粒状)を小さじ1/4位入れます。その中に調味料を加え、よく混ぜておきます。
- 卵は中華鍋に少し多めの油を熱し、フライ返しを使ってふんわりと煎ります。半熟になったら手早くボールにとリ出してください。そのまま他の材料といっしょに炒めていると、卵は硬くなりすぎます。
ふんわり炒める ボールにとリ出す
- 卵をとり出したあとの中華鍋に、残りの油を入れ、鶏肉を焼き付けて完全に火を通してから筍、木くらげ、もやしを加え、手早く炒めます。
- Bと煎り玉子を加えたあとは、一気に仕上げます。煎り玉子に、火が入り過ぎないように注意してください。
ちょっと一言
- 鶏肉の下味付けの生姜がさわやかな炒め物です。中華出し汁を少ししか使っていませんので、片栗粉でとろみをつけることもなく、 冷めてもおいしくいただけます。
- 料理の中の「黒色」は、全体を引き締めてくれます。この場合、「さっぱりさわやか」を大切に、「木くらげ」を使いました。
≪組み合わせメニュー≫
◎ベーコンとレタスのスープ
◎春菊のピーナッツ和え
◎すき昆布の炒め物
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み |
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■スローフード (つづき)
- ペンパル宅に1ヶ月ほど居候のあと、南イタリアはシチリアまで風来坊の旅を再開した。ヒッチハイク仲間では、イタリアは要注意の国である。乗せてもらったはいいが、途中、置き去りにされて荷物をかっさらわれる危険が多いためだ。実際に被害にあった本人の口から直接きいた。親切ごかしに車に乗って、レストランでいっしょに昼食後、会計を済ましてくるといいながら、いつまでたってももどってこない。そこではじめて盗まれたと気がついたという。似たような例は、財布を車に忘れてきたからと行ったきりだったり、立て替えてくれといわれ、会計中に裏口からドロンされたりするらしい。もう1人など、ヒッチハイクして止まった車から手をのばすので、ありがたいと荷物をあずけたら、そのまま発進。乗る間(?)もなかったとか。あまりにあざやかな手口に、当の二人とも感心しきりだった。
- 私にそれはなかった。身の危険を感じたことも一度もない。運がよかったのと、カタコトのイタリア語を話すのが滑稽で、盗る気もチャンスも失せるのだろう。イタリア人はよく止まってくれる。それはいいのだが、距離が稼げない。町外れまでだったり隣りの村までだったりと、距離がのびないのだ。それでも乗せてくれるから、無碍には断れず運んでもらう。とにかく親切で、昼飯やちょっとした飲食を馳走にあずかるのはしょっちゅうだ。泊めてくれるというのを断るゼイタクな苦労も何度か体験した。
- 行先は人任せ、ある時など、神父さん運転の車に拾われ、ぜひ見ておきなさいと人里離れた丘の上の教会に下ろされてしまった。それも夕方である。謝して礼拝堂を拝ませてもらったが、さて、そこからの足がない。しょうがいない、とっぷり日が暮れるまで歩いてから寝袋にもぐりこんだ。翌朝、牛の声で袋から顔をだすと、そこは牧場であったりした。
これだから水と携行食は切らせない。昼食はパスタが中心。安食堂でメインディッシュはいらないというと、不思議がられる。露骨に嫌な顔をされることもある。あとは道すがら、パンにハムやチーズやサラミをはさんで食べる。これが結構うまいし、腹持ちがいい。- ある小さな町だった。町外れ(ヒッチの最適場所)に向かうべく歩いていると、反対側の店の中から手招きする。ヒッチハイカーと見たらしい。「何を売ってるかわかるか?」、そういえば、薄暗い店内には陳列棚も商品もない。「さあ・・・」と答えあぐねていると、親指を突き立て口へ持っていく。おや、このゼスチャーは・・・。と、振り向いた主はコップを手にして少しかがんだ。樽の栓を抜いたのだ。プーンと芳醇な香りが顔いっぱいにからみついてきた。ワインである。酒屋さんだったのだ。それも、ワインの計り売り専門。客は空き瓶をもって買いにくる(そういえば、子どもの時分、どぶろくを買いにいかされたのを思い出した)。すすけた大樽が4つも5つも転がっている。赤、白、ロゼ・・・自慢の地元産なのだろう。さあ大変、素通りはできないゾ・・・。とうとう、その日は「仕事」にならなかった。
- こうして、ときに過剰ともおもえる親切にささえられ、たいして所持金を減らすことなく、南部を周遊してローマに入った。投宿先はユースホステル。さすがに大都会である。安くてボリュームがあってうまい店をさがすのに、苦労はいらない。お気に入りは3箇所。ローマ大学の学生食堂、テルミニ駅の裏街、それにトレヴィの泉に近いピッツァ屋がそれ。なかでも学食は群を抜いていたが、一度、学生証の提示を求められてから行きづらくなった。ピッツァ屋は、ファーストフードばりの立ち食いスタンドだ。長四角い特大の一枚から、好みの大きさをいえば、その通りに切って計って売ってくれる。実に合理的で、消費者の側に立ったシステムと感心した。
- この大観光地の見物は1、2週間あったところでとても足りない。少額とはいえ確実に出費する。懐(ふところ)がさびしくなってきた。ホテルかレストランの雑役でもさがそうかと思案中、二段ベッドの上段のアメリカ人と知り合いになった。イタリア語を話す。それも母語のように流暢に。年少のころ、イタリアに住んだことがあるという。父親がこの数年、北部の中都市パドヴァに住んでいる。親父なら、その地でまちがいなくアルバイト先を紹介してくれるという話に飛びついた。渡りに船である。目的と目的地のはっきりした今回の移動は、無難に鉄路をとった。(小笠原) (つづく)
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