今 週 の レ シ ピ |
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◇忙しい年の瀬に、電子レンジを使ったスピードメニューはいかがですか。●白菜の蒸しスープ(中国風) 48kcal. 塩分1.8g
[材料] -4人分-
・白菜 3枚(200g) ・干し椎茸 2枚 ・ハム 3枚 ◎A 熱湯 3.5カップ 固形スープの素 1個 ◎B 塩 小さじ2/3 醤油 小さじ1 胡椒(こしょう) 少々 ◎錦糸玉子 卵 1個 水溶き片栗粉 小さじ1
[作り方]
- 白菜…長さ4aのせん切りにする。
干し椎茸…もどして、せん切りにする。
ハム…せん切りにする。- Aを合わせてキャセロールに入れ、Bで調味する。
- 2の中に1を入れ、ふたをして、5分電子レンジにかけ、かき混ぜて、さらに5分電子レンジにかける。
- スープ丼に盛り、錦糸玉子を散らして仕上げる。(2年目6月第4週「冷やし中華そば」の「薄焼き玉子」参照)
ポイントはここ
- 白菜は長さ4aに切り、白い硬い部分は5_巾位、葉の部分は1a巾位のせん切りにします。
- 干し椎茸は水に入れ、一晩冷蔵庫でもどします。かさの部分は薄く切り、茎の先端の硬い部分(石づき)はとり、あとはせん切りにします。つけ汁は布巾でこして、キャセロールに入れましょう。とてもよい出汁(だし)になります。
- ハムは4〜5a長さのせん切りにします。
- 電子レンジで手早く仕上げたいので、かならず熱湯を用意してください。固形スープの素1個を溶かします。椎茸のもどし汁が、50CC位でしたらそのまま使ってください。100CC以上ある場合は、熱湯の量を少し減らしましょう。調味料も、忘れずに全部入れます。
- 熱が抜けないうちに、スープに白菜・椎茸・ハムを入れてください。
かならずふたをして、すぐに電子レンジに5分かけてください。キャセロールがなくボールで作る場合は、ラップをしてください。一度電子レンジから出して、よくかき混ぜ、あと5分かけます。かならず、味をみてから盛りつけましょう。- 錦糸玉子を作って、全体に散らします。ほかに白髪葱(しらがねぎ)や、針生姜(はりしょうが)を薬味にしてはいかがですか。
ちょっと一言
- 「キャベツとベーコンの蒸しスープ」(西洋風)もいかがですか。 49kcal. 塩分1.6g
[材料] -4人分-
・キャベツ 3枚(200g) ・ベーコン 4枚 ・人参(にんじん) 3a位 ・パセリのみじん切り 少々 ◎A 熱湯 3.5カップ 固形スープの素 1個 ◎B 塩 小さじ2/3 胡椒 少々
[作り方]
キャセロールにA・Bを合わせ、長さ10a位のベーコンを下におき、せん切りのキャベツ・人参を入れ、ふたをして、電子レンジに10分かけます。とり出して、一度かき混ぜ、さらに5分電子レンジにかけます。下からベーコンをとり出して、上部に放射状にかざってみてはいかがですか。青味に、パセリのみじん切りをお忘れなく!
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み |
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■胃袋をつかむ
- 「男って、胃袋つかまれたらおしまいなんだ」
こうお父さんに言われたからと入学してきた娘さんがいます。なんでも最近彼氏ができて、それを知ったお父さんが入れ知恵をさずけたようなのです。平たく言えば、男性の心をつかむにはおいしい料理を作りなさい、ということでしょう。いまどきの若い人に通用するような話とも思えませんが、そうでもなさそうです。
- 知り合いが、実際に出くわしたエピソードです。深夜の大型書店でのこと。いま風のガングロの娘(こ)が2、3人、通路の地べたに座って本を開いていました。見れば、そこは料理書のコーナー。彼女たちが読んでいた本は、筑前煮とか、みそ汁とかが載った「ナントカのおふくろの味」といった類の内容でした。意外な取り合わせに、知り合いは軽いおどろきをおぼえたそうです。
ところが、もっとびっくりしたのは、背中からのぞきこんでいる彼女たちの連れの若者が吐いたセリフです。
「それが作れたらよ、お前との仲、考えてやってもいいよ」
ハデハデの女の子がおふくろの味に興味をもち、それをまた茶髪のお兄ちゃんが自分のパートナーの条件として提示する。彼らって、見た目よりずっと"古風"なんだなと感心したそうです。
- そういえば、胃袋の彼女より少し前に入学したAさんも似通った理由からです。以前つき合っていた彼氏に偶然、再会する機会がありました。その彼が、Aさんにしみじみ言ったそうです。
「お前って、料理下手だったなあ」
まるで、それが原因で別れたかのような口ぶりです。Aさんは悔しかったのでしょう。二度と同じ轍を踏みたくないとも思ったのでしょう。ぜったい料理を習おうと発心したのだそうです。
- 知り合いが言うには、この頃「彼によろこんでもらえる料理」「あのひとに作ってあげたい料理」「彼と楽しむ料理」のようなタイトルの本が結構でているようです。なぜ女だけが料理するの? とか、男女の料理分担が言われるなかで、従来からの「わたし作る人、ぼく食べる人」の「棲み分け」型が勢いを戻してきているのはおもしろい現象です。人それぞれ価値観があって当然です。さまざまな条件や環境があります。良し悪しの価値判断はすべきでないでしょう。
胃袋の生徒さんのお父さんは、きっとご自分の経験から(?)アドバイスをあげたのでしょう。それを聞いた同年代の私の主人は、こうノタモウタものです。「女も顔じゃない」。つまり、自分も胃袋をつかまれたと言いたいのです。「どういうこと?」と突っ込むと、「美人は三日で飽きるからな」の応え。これも私流に解釈すれば、飽きる美貌より、飽きがこない料理の腕を選んだ、ということでしょうか。んっ? それとも、私のブスを強調したかったのかしら。
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