今 週 の レ シ ピ |
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・アドバンスクラス(10月第4週)のメニューより●スパゲティ・ミートソース 395kcal. 塩分1.5g
[材料] -6人分-
・スパゲティ 300g バター 大さじ2 塩 小さじ1/2 胡椒(こしょう) 少々 ・パルメザンチーズ ◎ミートソース 合挽肉(あいびきにく) 200g タマネギ 中1個 ニンジン 50g セロリ 50g ニンニク 1片 オリーブオイル 大さじ2 小麦粉 小さじ2 赤ワイン 1/2カップ ◎A トマトホール缶 1/2缶(200g) スープストック 2カップ ◎B ウスターソース 小さじ2 醤油(しょうゆ) 小さじ1 塩 小さじ2/3 バジリコ 小さじ1/3 マジョラム 小さじ1/3 ナツメグ 小さじ1/4 ローリエ 1枚 胡椒 少々
[作り方]◎ミートソースの作り方
- スパゲティは、たっぷりの湯に塩を加えて、アルデンテに茹(ゆ)でる。
- 熱いうちにバターをまぶし、塩・胡椒をする。
- 皿にスパゲティを盛り、ミートソースをかけ、パルメザンチーズを添える。
- タマネギ、ニンジン、セロリ、ニンニクはそれぞれみじん切りにする。
- 厚手の鍋にオリーブオイルを熱し、タマネギとニンニクを少し茶色になるまで炒め、ニンジン、セロリを加えてさらに炒める。
- 合挽肉(あいびきにく)を2に加えて、肉の色が変わるまでよく炒める。
- 小麦粉をふり入れ、さらに炒める。
- 赤ワインをそそぎ、アルコール分を蒸発させる。
- Aを加えて、30分位煮込み、Bを加えてさらに20〜30分煮込む。
ポイントはここ
- スパゲティの茹(ゆ)で方は、「スパゲティ・ボンゴレ」を参照してください。
- ミートソースの合挽肉(あいびきにく)は、牛肉と豚肉を好みの割合で混ぜてください。
- 野菜のみじん切りは、できるだけ細かく切ってください。ニンジンは、おろし金でおろしてもよいでしょう。
- みじん切りの野菜は、充分水分がとれるよう、ゆっくり炒めます。タマネギがしんなりして薄茶色になるくらい炒めますが、くれぐれもこがさないように。(食べるとき、タマネギがシャキシャキしていては、おいしさ半減です)
- 肉を加えて、炒め、完全に色が変わったら、小麦粉をふり入れます。野菜同様、こがさないように。でも、しっかり炒めてください。
野菜を炒める 肉を加える 小麦粉を振り入れる - 他の汁気を入れる前に、赤ワインを加え、熱くなっている鍋でアルコール分を蒸発させます。
- トマトホール缶(トマトジュースを含めて)のかわりに、生のトマトの皮を湯むきして刻んで使うこともできます。また、好みでトマトケチャップを加えてもいいでしょう。
- スープストックは、水にキューブブイヨン1個をとかして使ってください。
- Aを加えて、沸騰するまでは強火、そのあとは弱火で、時々かき混ぜながら煮込みます。
- Bで味と香りをつけますが、ここからはそれぞれの家庭の味を大切にしてください。
- スパゲティにミートソースをかける前に、ローリエは忘れずに取り出してください。
赤ワインを加える 煮込み始め 仕上がり
ちょっと一言 ≪組み合わせメニュー≫
- ミートソースをイタリア語では「サルサボロネーゼ」(ボローニャ風ソース)といいます。肉の産地ボローニャに由来し、肉がたくさん使われた重いソースです。イタリアのソースの中で、もっとも有名なソースの一つです。濃厚ですから、パスタのうち太く、広く、また大きめの種類に合います。
- スパゲティ・ミートソースを食事の中の1つの料理とするならば、この分量で6人分(スパゲティ1人50g)、主食(たとえば昼食にサラダといっしょに)とするならば4人分(スパゲティ1人80g)の計算ではいかがですか。(1回に100gくらい大丈夫という方もいらっしゃるかもしれませんが…)
◎キノコのソテー・クリームソース和(あ)え
◎鰯(いわし)のほうれん草詰め焼き
◎グリーンサラダ
◎カボチャのプディング
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み |
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■好き嫌い以前ここ甲府は、全国に知られた宝石加工の町です。ブラジル、タイ、アフリカなど世界各地から原石を輸入しています。その関係でしょう、町で宝石のビジネスマンとおぼしきインドやスリランカの人を見かけます。バイクや車を運転している姿や、ときにはスーパーで妻子を伴ってショッピングをしているところに遭遇することがあります。アーリア人特有の痩身でガッチリとした骨格や彫りの深い顔だち、浅黒い肌などからそうとわかるほか、女性はサリーを身にまとっていますから目立ちます。ビジネスでの一時滞在というより、家族ともども長期にわたって甲府の町に住み着いていることをうかがわせます。
お稽古に通っている生徒さんの中に、幼稚園の先生がいます。その幼稚園にインド人の子供さんがいるそうです。持参するお弁当は、いつも向こうの習慣で素手で食べます。遠足のときなど、食べた後の手を洗うのに水道がなくて、ティッシュをいっぱい使って拭きましたと笑いますが、楽しいことばかりではないようです。
あるときおやつの時間に、子供たちに人気のある市販のお菓子をあげました。皆、おいしそうに食べていました。ところが翌日、インド人のお父さんが、ものすごい剣幕で怒鳴り込んできました。"うちの子供を不幸にするつもりか!" 前日食べたお菓子の原料表示に、「牛肉エキス」「豚肉エキス」とあったというのです。
幼稚園はびっくりしました。宗教上(ヒンドゥ教)、牛肉や豚肉は食べられないと理解はしていましたが、まさか、お菓子にその成分が入っていたとは気がつかなかった。それに、実際のお肉ならいざしらず、加工食品のエキスまでその対象になるとは考えもしなかった。というわけで、二重に驚いたそうです。それにもまして、烈火のごとく怒ったお父さんの形相に恐れをなしたとか。
わたしたち日本人は、宗教上のタブーといっても、あまりピンとこないのではないでしょうか。聖職者や修行中のお坊さんはそうであっても、在家の信者さんが日常の生活の中でそれほど厳格に守っているとは思われません。しかも、それが食事にまで及ぶとは、肉食禁止の江戸時代じゃあるまいし…、というのが一般的なとらえ方でしょう。
世界を見渡すと、インド人のお父さんの過激な行動は特殊な例でないことがわかります。数年前になりますが、インドネシアにあまねく普及していた日本の調味料が、突如槍玉にあがりました。イスラム教で禁止されている豚肉が使用されているとわかったからです。製品のボイコットだけでなく、大規模な反日運動にまで発展しかねない勢いだったことが記憶に残っています。
最近、日本にやってくる外国人が増えました。異教徒の人が隣近所に住むようになりました。郷に入れば郷に従え、日本の生活に慣れ親しんでいるようですが、伝統や習慣は容易に受け入れても、生きる上での根本である宗教にかかわる事柄は譲ることができないのでしょう。食事もそうです。おいしそうな寿司を食べたいと思っても、生ものはダメという戒律があればそれはできません。好き嫌い以前の問題です。
こういう人たちとお付き合いする日本人にとって、対応にはむずかしいものがあります。ごちそうだからといって、気軽に肉や魚をすすめるわけにはいきません。幼稚園やインドネシアの例でもわかるように、対象となった食品は直接人体を毒する物質でありません。むしろ喜んで食べていました。ところが、あとになって宗教上禁忌事項にふれると判断されました。知らなかった、では済まされません。その人たちにとっては、「有害」であることにかわりはないからです。
この意味でも、食品の原材料表示は重要です。体に異変をもたらす食物アレルギーに有効なだけでなく、宗教によっては戒律に反する行為を事前に回避することにもなり、ひいては無用な「国際摩擦」を予防できます。こんな「使われ方」もあるのです。食品衛生に関係する各機関におかれては、こうした点も考慮に入れて、よりいっそう表示の徹底をのぞみたいものです。
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