今 週 の レ シ ピ |
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・アドバンスクラス(3月第1週)のメニューより●前菜 魚とパンの揚げ物 128kcal. 塩分0.7g
[材料] -6人分-
≪白身魚の揚げ物≫ ・白身魚(マダラ) 150g 塩/酒 少々 ◎衣 小麦粉 大さじ3 ベーキングパウダー 小さじ1/2 水 大さじ3 卵白 1個分 ≪パンの揚げ物≫ ・食パン1斤16枚切り 2枚 ・エビ 2尾(30g) ◎A 卵黄 1個分 塩 小さじ1/4 胡椒(こしょう) 少々 片栗粉 小さじ1 ・黒胡麻 大さじ2 ・パセリみじん切り 大さじ2 ・揚げ油
[作り方]≪白身魚の揚げ物≫
≪パンの揚げ物≫
- 白身魚の切り身を、皮と骨をとり除き、一口大(ひとくちだい)に切り、塩と酒で下味を作る。
- 衣を作る。
ボールに水を入れ、小麦粉とベーキングパウダーを合わせてふるい入れ、その上に泡立てた卵白をのせ、軽く混ぜる。- 1の魚に衣をたっぷりつけて、160℃位の油で揚げる。
- エビの背わたをとり、殻(から)をむき、すり身にし、Aを加えてよく混ぜる。
- 食パン2枚に1をぬり、1枚に黒胡麻を、1枚にパセリのみじん切りをのせる。
- 三角形に切って、油で揚げる。
<盛り付け>
大皿の中央に魚の揚げ物を、まわりにパンの揚げ物を盛り付ける。
ポイントはここ
- 材料の「白身魚」は、火を通して軽く、脂っぽくないものを選んでください。よく売られているものでは、「マダラ」「カレイ」「鮭」「アジ」「マグロ」などが向いています。
- 魚は、切り身で2切れ位で150gです。皮と骨を丁寧に取ってから、3〜4a角のそぎ切りにします。
- 衣は直径15〜20aのボールに冷水を入れ、その上に小麦粉とベーキングパウダーを合わせてふるい入れます。
さらに、卵白1個分を直径20a位のボールでしっかり泡立て、粉の上にのせます。三層になったところで、箸(はし)で大きく軽く混ぜます。粉と泡が、1/3位残っている状態で充分です。- ふんわりできた衣を、魚にたっぷりつけ、160℃位の油でなるべく色がつかないように揚げます。
- エビは30g位用意してください。大きければ1〜2尾、小さいと3〜4尾です。まな板の上でよくたたいて、すり身にしてからすり鉢に入れてすり、Aを加えて、さらによくすります。
- 食パンは13×11aで、1斤16枚切りを2枚用意し、エビのすり身を片面全体にぬります。(1)
- 1枚に黒胡麻、1枚にパセリのみじん切りをたっぷり丁寧にのせます。エビのすり身にしっかりつくようにのせてから、指でおさえます。(2)(3)
- 食パンを3等分にし、そのひとつを斜めに切って、一枚で三角形を6個作ります。(4)(5)
(1) (2) (3) (4) (5)
- 魚を揚げた油を170℃位に温度を上げ、まずパセリ、黒胡麻の順に揚げます。
揚げる順序をまちがえないようにしてください。(魚の白い衣にパセリや黒胡麻がつかないように)
ちょっと一言
- 盛り付けは、皿の形や大きさでいろいろ工夫してください。
- パセリの代わりに、青海苔(あおのり)を使ってもおいしいです。
- アーモンドのみじん切り、白胡麻などパンにのせて、いろいろな味を楽しんでください。
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み |
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■konishiki が往く (つづき)じつは私も konishiki でした。お米のごはんが好きで好きで、いくらでも食べられました。小学校3年のときです。丼ごはん3杯と、チキンライスの型に盛ったごはん2杯食べるの見ていた祖父が、さすがに呆れて止めに入りました。"おまえ、いくらなんでも腹八分だぞ"。とにかくお腹がすいて困りました。学校から帰るなり、第一声は「お腹すいた!」。それが「ただいま!」の代わりでした。
高校時代、私ともう一人の女生徒二人が、校内で際立って存在感がありました。残念ながら「美貌」ではありません。「脂肪」です。いうところのデブ。走るより転がったほうが速いぞ、なんて冷やかされていました。
全校2000人ほどいた中で、私たち二人の体型は群を抜いていたのです。それでもBMI(体格指数=体重kg÷身長m÷身長m)の測定式に当てはめると、「28」どまり。日本人としては明らかに肥満ですが、30以上をそれとする欧米では入れてもらえません(?)。"小太り"といったくらいでしょうか。それからすると、BMT値30以上が「超肥満」にみえても不思議ではありません。日本人がアメリカに行ったら、「あっちにkonishiki、こっちにkonishiki 状態」にもなろうというものです。
日本と欧米でBMT値が異なるのには、理由があります。ちゃんとした医学的根拠です。日本人は糖尿病になりやすい体質なのだそうです。アメリカで肥満比率がもっとも高い(90%)のは、アリゾナ州に住むビマインディアンという原住民の一部族ですが、彼らのもつβ3アドレナリン受容体という遺伝子の変異率が日本人も高く、欧米人の2倍から3倍といわれます。そこで欧米よりはBMT値を落とし、つねに注意を促がしておく必要があるというのです。
肥満は糖尿病をはじめとする生活習慣病を引き起こす、いわば万病の元です。それにともなう治療費、保険料は莫大で、一国の経済を左右するところまできているといいます。WH0(世界保健機関)が警鐘を鳴らし、アメリカ政府が本腰を入れて取り組むわけです。
太らないための最良の方法は、たくさん食べないこと。これに尽きます。ところがこれがむずかしい。私が身をもって経験しての通り、食欲を封じ込めるのは並大抵のことではありません。却って、これが元で病気になるのではないかと思われるほどです。私の場合は、大学の受験勉強がバリアーとなって鎮静化の方向にむかいました。
ファーストフードがない時代でしたから、なんとかおさえることができましたが、いまは"誘惑"が多すぎます。ファーストフードは、できあがりが速いだけではありません。便利、安い、盛り沢山、独特の風味などといった魅惑的な要素が束になって誘いをかけてきますから、ついつい食べ過ぎてしまうのです。
厄介なのは、多食・大食が食欲だけからくるものではないからでしょう。さまざまなストレスが引き金となっている場合が少なくありません。これに仕事がデスクワークだったり、車にたよった生活で運動不足が加わるとヒサンです。気がついたら、身動きがとれない状態になっていたということになります。
それでも小太り、太めあたりに"漂っているうち"はいいのです。いったん「肥満域」に入ってしまうと抜け出すのはたいへんです。一定以上にふくらんでしまったら、へこますのは容易ではありません。簡単にできるなら予防できているはずだからです。セルフコントロールで効果があらわれなければ、他力(治療)ということになります。
肥満の超大国アメリカは、この分野でもすすんでいるようです。条件に応じたありとあらゆるダイエット法が開発され、手術して胃の大半を切り取ってしまうという、文字通り命をかけた究極の治療法まで用意されています。そしてたとえば100キロを超える体でも、大減量を達成して、ものの見事に半分にしぼってしまうのですから、アメリカの文明はソラオソロシイと思いました。
でも、メデタシメデタシとはなりません。なぜかまた繰り返してしまうのです。そこをスタートラインに自分の足で歩けばいいものを、「リバウンド」という別路線に乗り換えただけで、またぞろ自動的におなじ「超肥満駅」へと運ばれていくのですから救いようがありません。アメリカ人、というより人間に共通する弱さ・甘さのようなものを感じてしまいます。あまりに安易に食が手に入ってしまうことで、食べものや食べる行為にたいして「ありがたみ」が失われているのかもしれません。
節食ができない、治療法がみつからないと嘆くのであれば、「転地療法」を考えてみてはどうでしょう。世界には、栄養失調や慢性的な飢餓に苦しむ人が11億人いるといわれます。その人たちがいるところへ、ぜひ移り住むことをおすすめします。 ・前回「konishiki が往く」
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