今 週 の レ シ ピ

・アドバンスクラス(9月第1週)のメニューより

●野菜の五目寄せ   65kcal. 塩分0.8g

野菜の五目寄せ [材料]  -6人分-(10cm×14cm×4cm卵豆腐型1個分)

≪野菜の五目煮≫
・人参(にんじん)30g
・筍(たけのこ)30g
・椎茸2枚
  ◎A
    煮出し汁大さじ3
    酒小さじ1/2
    醤油(しょうゆ)小さじ1/2
    砂糖大さじ1/2
    塩少々
・サヤインゲン2本
≪卵液≫
・卵3個
  ◎B
    煮出し汁250cc
    酒大さじ1.5
    塩小さじ2/3
    砂糖小さじ2/3
    醤油(しょうゆ)小さじ2/3

[作り方]

  1. 人参(にんじん)、筍(たけのこ)、椎茸(しいたけ)は、長さ3cm位の細いせん切りにし、Aで汁気がないように煮て、卵豆腐の型に平らに入れる。
  2. サヤインゲンは、青茹(あおゆ)でにし、斜めの薄切りにする。
  3. 割りほぐした卵の中に、合わせたBを加え、よく混ぜ、ふきんでこして卵液を作る。
  4. 1の中に3を流しいれ、サヤインゲンを全体に散らす。
  5. 蒸気(じょうき)のよく上がった蒸し器で2〜3分強火、表面が固まったら弱火でさらに10分位蒸す。
  6. 充分冷やしてから、6等分に切る。
ポイントはここ
  • 野菜の五目煮は、型の深さの半分位の量が欲しいです。細く切って、充分やわらかく煮てください。
  • 卵液の作り方・蒸し方は、「茶碗蒸し」「卵豆腐」を参照してください。

    野菜を煮る 蒸す前 ここから弱火にする

ちょっと一言
  • これからの季節、蒸し器も苦にはなりません。ぜひ、「卵」の料理として「わが家の味」のひとつに加えてください。
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み

■オールジェネレーション

コンビニは若い人向き、というイメージが強くあります。最近はそうでもなさそうです。テレビコマーシャルで、年配者が嬉々として利用している様子が流れるようになって、その影響もなしとしませんが、実際もそれに近いとある生徒さんがおしえてくれました。

福祉・介護関係の施設で働く彼女の話です。
中心地から離れた地区では、バス路線に入っていなかったり、採算がとれず路線が廃止になっているところがあります。足のない住民のために、場所によっては、町が行政サービスの一環として専用のバスを出しています。利用するのはもっぱら、若い人のように車で自由に動けないお年寄りたちです。

町にある総合病院へいって、治療や診断を受ける人が多いようです。その帰り、かならず寄るところがあります。コンビニです。バスごと横付けして、全員がそこで買い物をするためです。路線バスとちがい、住民・乗客の要望があれば、臨機応変に反映されるようです。

お年寄りたちのお目当ては、食べ物。それも金平やおからなどのおかず類です。調理済みのものが、小分けで売られて重宝しているのです。

齢をとると、食事を作ることがシンドクなります。子供たちが都会や中心地に出てしまい、広い家に夫婦だけとか、一人暮らしのお年寄りが増えました。作っても、いつまでものこって、飽きたり、悪くなって捨てたりと不経済なうえに、栄養的にもかたよってしまいがちです。

そうした問題を、コンビニの弁当やおにぎり、小分けのお惣菜が一挙に解決してくれているというのです。コンビニは、食べ物のほかに、日用雑貨がそろっているのも大きな魅力です。デパートやスーパーのように店内がだだっ広くありませんから、階段とかエスカレーター、エレベーターにのる煩わしさはありません。らくらく店内を一周して、欲しいものが手に入ります。

売り場をさがしてウロウロしたり、疲れるほど歩き回る必要はありません。混んでいたところで、人があふれたり、レジで長蛇の列につくこともまずありません。むかし、どこにでもあった「よろず屋さん」の感覚で買い物ができるのです。数軒の店をハシゴしたり、フロアーを移動したりすることなく、1軒の店の1階をぐるりとひとめぐりして済むのは、年配者にとってはまことに具合がいいとみえます。

「よろず屋さん」といっても、店内は明るく、清潔です。古めかしさはまったくありません。若い人に混じって、時代の先端を行くお店で、「ショッピング」をたのしむことができます。

コンビニは登場当初から、夜遅くあるいは24時間営業が、若者を中心に歓迎されてきました。コンビニなしの暮らしは考えられないといいます。それが今は子供、若者のみならす、お年寄りのニーズを取り入れた品揃えがなされています。お惣菜は、そのひとつでしょう。その結果、全世代に支持されるようになりました。

ただ、出来合いだけでは、飽きがくると思うのですがどうでしょう。均一、画一的な決まりきった味のなかで、自分の味が欲しくなりませんか。出来合いのものに頼るのではなく、自分で作ったものを一品くわえるとか、自分なりに調味料をアレンジするなどの工夫をしてみてはいかがですか。

プラスチックの容器は、食器をそろえたり、洗ったり、後始末の手間が省けます。それもいいのですが、好みの器にあけて食べる喜びを忘れていませんか。便利さ一辺倒ではなく、メリハリのきいた食事をたのしむ、そんな心の余裕と豊かさを見失ってはいないでしょうか…。


§【ご意見、ご感想をお寄せください。ご質問もどうぞ。】 掲示板  ichiban@kateiryouri.com


ホーム月別 ジャンル別 これまでのお菓子 これまでのジュニア 学園案内 ケーキ屋さん 掲示板