・冷凍食品と缶詰を使って

●トマト鍋

[材料]　　-４人分-

		◎Ａ
		トマトホール缶	４００ｇ１缶
		水	１カップ
		固形スープの素	１個
		醤油	大さじ１
		砂糖	小さじ１
		・白菜のキムチ	１００〜１５０ｇ
		◎Ｂ
		冷凍シーフードミックス	１００ｇ
		オリーブ油	大さじ１
		にんにくのみじん切り	小さじ１
		◎Ｃ
		エノキダケ、日本葱、豆腐
		エビ、牡蠣（かき）など

[作り方]

1. 凍ったままの冷凍シーフードミックスをフライパンでにんにくのみじん切りといっしょにオリーブ油で炒める。
2. 鍋にＡを入れ、トマトをよくつぶし、１を汁ごと加えて煮る。
3. 好みの量の白菜のキムチを加えて味をととのえ、Ｃを煮ながら食べる。

ポイントはここ

• 冷凍食品はほとんど凍ったまま調理します。冷凍シーフードミックスも周りについている薄い氷の膜は気にせず、そのままオリーブ油で炒めてください。その膜は「グレーズ（氷衣）」といいます。「ちょっと一言」で詳しくお話します。
  グレーズがついた状態 オリーブ油で炒める

• トマトホール缶はまな板を洗う手間を省くために鍋に直接あけ、フォークでトマトをつぶしてください（まな板の上で切りますと、トマトの汁で赤くなり、必ず洗わなければなりません）。また、その缶に分量の水１カップを入れ、缶を洗って鍋の中にあければトマト缶の中身を無駄なく使えます。
• 白菜のキムチは《株ごと漬けてあるもの》は３〜４ｃｍ角に切って使います。《小さく切って漬けてあるもの》はそのまま加えてください。
  トマト缶をあける 炒めたＢを汁ごと キムチを入れて

  

• 好みの味に鍋のもとができましたら、あとは野菜、キノコ類、海産物、もちろん肉類でもトマトとキムチに合うものを食卓で煮ながらゆっくり召し上がってください。

ちょっと一言

• 「ポイントはここ」の「グレーズ（氷衣）」は水産冷凍食品や冷凍野菜の商品についている薄い氷の膜のことをいいます。
  魚介類や野菜を凍結直後に氷水中をくぐらせてその表面につける薄い氷の膜のことです。この膜をつけることによって、貯蔵中の乾燥や酸化などの品質の変化を防ぐことができます。
  グレースの重量ですが、ムキエビの場合、全体の１０〜１５％ついています。解凍するとグレースが解けて水になるのでその分だけ重量が減少します。なお、重量表示はグレーズを除いた正味重量を表示することが計量法で決められています。
• 鍋は土鍋でもちろんできますが、浅くて広く、両手鍋が具を煮ながらいただくのには便利かと思います。
• 「鍋料理」の最後といえば「ご飯」を入れての「雑炊」、他にうどん、パスタなどもおいしくいただけると思います。煮詰まってしまったら、水を足して調節しましょう。いろいろな具を煮ていますから、いい味が出ていると思いますので、「出汁の素」になるものは入れなくても充分おいしいと思います。
• みなさんの家庭では何種類の鍋料理がありますか・・・今年はこの「トマト鍋」もぜひ仲間に入れてください。

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【野口料理学園】