今週のレシピ |
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・ブライダルクラス(8月第4週)のメニューより● サンドライス ● 435kcal. 塩分2.6g
チキンライスを玉子焼きで包んで、オムレツのような形にした「オムライス」は、みなさんよくご存知だと思います。
ここで紹介する「サンドライス」は、2枚の薄焼き玉子でチキンライスをはさむので、「サンドウイッチのようなご飯」という名前にしました。
[材料] -6人分-
・米 3合(540cc) ・鶏肉 150g ・玉葱(たまねぎ) 1個(150g) ・人参(にんじん) 100g ・バター 30g ◎A トマトケチャップ 1/2カップ 塩 小さじ2 胡椒(こしょう) 少々 水 3カップ ・グリンピース 30g ◎薄焼き玉子 卵 2個 片栗粉 小さじ2 水 小さじ2 塩 少々 焼き油 少々
[作り方]
- 米は、炊く30分〜1時間前にといで、ザルにあげ、よく水気を切っておく。
- 鶏肉…1a角に切る。
玉葱…みじん切り。
人参…すりおろす。- 直径18a深さ10a位の厚手の鍋にバターをとかし、鶏肉・玉葱を炒める。
- 3に人参のすりおろしたもの、といだ米、Aを加え、木杓子でよくかき混ぜ、ふたをする。
- 強火で沸騰したら、7〜8分中火にし、水が引いたら7〜8分弱火にする。
- 芯が切れていたら、10秒間強火にし、火からおろし、冷たいタオルの上に5〜10分おく。
- ボールに6のご飯をあけ、グリンピースを混ぜる。
- 薄焼き卵を2枚焼き、直径18aのケーキ型に合わせて切る。
- ケーキ型の底に8の薄焼き玉子を1枚敷き、7のご飯を詰め、上にもう1枚の薄焼き玉子をのせ、大皿に型から抜いて盛る。
ポイントはここ
- 米の分量・とぎ方は、「筍御飯」(4月第4週)を参照。
- 「チキンライス」 はトマトケチャップの赤い色がつきものですが、たくさん使うと米粒をトマトケチャップがおおうようになり、米粒が水分を吸いにくく、芯のあるご飯になりがちです。少しトマトケチャップをひかえ、その分の色を人参をすりおろして加えて補います。人参のうま味も入っておいしくなります。
- 水加減は、トマトケチャップ・人参の水分を考えて、米3合(180×3=540cc)の2割増し(540×1.2=648≒650)を少しひかえて600cc=3カップにしてみてください。(「筍御飯」の水加減を参照)
- 薄焼き玉子は、次のように焼いて形をととえます。
片栗粉(小さじ1)と水(小さじ1)を合わせてから卵1個に加え、よく混ぜ、塩(少々)で味付けします。熱して薄く油を敷いたフライパン(24a位)に流し、卵液が動かなくなるまでくるくる回し、少しふちにもかかるように焼きます。火を止めて裏返して乾かし、まな板にとります。ケーキ型に合わせて切ります。余分な分はみじん切りにして、チキンライスに混ぜます。上手に焼けた方の表を下にしてケーキ型に敷きます(薄焼き玉子の「表」とは、最初に焼いた面をいいます。返して乾かした面が「裏」になります)。
もう1枚は、チキンライスに詰めてからのせますが、「表」 がみえるようにのせてください。ケーキ型は、皿にひっくり返してのせますので、下に敷いた薄焼き玉子が表に出てきます。- 焼き上がったチキンライスをみると、こんなにたくさんのご飯がケーキ型(直径18a高さ6a)に入りきるだろうかと心配になりますが、ギューギューに詰めてみてください。ピッタリ入ります。こうしておくと、包丁で切った時くずれません。
ちょっと一言
- チキンライスといえば、白いご飯を炒めてケチャップで味付けしている方が多いかもしれません。でも、一度「炊き込み」にも挑戦してみてください。「鍋」ではちょっとというのでしたら、炊飯器でどうぞ。ただし、順番をまちがえないでください。
@米
A水
B人参すりおろし、トマトケチャップ、塩、胡椒
Cフライパンでバター炒めした鶏肉と玉葱
木杓子でよく混ぜてスイッチオン準備だけして、30分以上おいてスイッチをする場合は、もう一度よく混ぜること。調味料が下に沈んでいることが多いので。
- ケーキのように、デコレーションしてみてはいかがですか?
(写真はマッシュポテトとミニトマト、ブロッコリー、レモンです)
≪組み合わせメニュー≫
◎きのこのコンソメスープ
◎グリーンサラダ
◎ヨーグルトムース
【野口料理学園】
塩ひとつまみ
■いま、町内のお祭りは・・・
- この時期、お盆を前後にあちこちで夏祭りが行なわれています。世帯数80戸のこじんまりしたわが町内でも、20坪に満たない小さな神社のお祭りが今年もやってきます。かつては町内を東西に走る通りの両側にびっしり屋台が並んで、肩が触れずには歩けないほど賑やかなお祭りでした。それがいまや・・・。人口20万の甲府市でさえドーナツ化現象に見舞われ、市街地の住民の数は減少の一途をたどっています。子供があつまらず、お神輿を担がなくなって何年になるでしょう。なにせ、小中学生は全町内でたったの10人。ピーク時の1学年の数さえ下回ります。これに高齢化が拍車をかけて、お祭りの開催自体が危ぶまれるほどの衰退ぶりです。
- ここ2、3年は特にこの傾向が著しい。例の和歌山のカレー事件は決定的でした。それまでは、小規模ながら焼きソバだの、焼きとうもろこしなどをしてそれなりに楽しんでいました。あの事件以来、やめてしまったのです。カレーをつくっていたわけでもなく、そんな住民はいませんと断固主張してよかったのですが、この町にも起こりうると判断したのでしょう、お祭りで食べものをこしらえるのはアブナイということになりました。いまだに復活していません。
- カレー事件をきっかけに、日本中でお祭りや食べものの屋台を中止した町内は少なくないでしょう。それほどショッキングな事件でした。あのトラウマがまだ尾をひいているとしたら、残念でしかたありません。お祭りが住民の交流と親睦を目的に開かれることを考えると、それに代わるものがないとしたら、かえって第2、第3のカレー事件を生む温床を作っていることになりませんか?
- 材料の買出しから、屋台の準備、作り手、売り手、片付け・・・各自分担を決めて共同作業を進めていく過程で、住民の仲間意識が深まっていきます。昔はテレビなどない時代、娯楽が極端に少なかった。娯楽だけではありません。なにもかも乏しかった。そんな中で開かれるお祭りは、隣り近所こぞっての参加でした。いまは多種多様な娯楽とモノにあふれ、求心力になるものがありません。ですから、カレー事件はただのきっかけにすぎません。だまっていても、町内のお祭りは廃(すた)れる一方なのです。
通り沿いに張っていた注連縄(しめなわ)は、人手が足りずにやめました。お神輿は担ぐのはおろか、リヤカーのひき手にも事欠き、とうとう今年はトラックです。家々に吊るされた提灯も姿を消して、唯一は神社に飾られる燈篭だけです。町がお祭りかどうかさえわかりません。- これでは子供たちがかわいそうです。いくら少ないといっても、自分が生まれ育った地に楽しい思い出がつくれないとしたら、親としてはやり切れません。そこで、お祭りとは別個にイベントをやることにしました。食を中心にしたものです。アウトドア方式を取り入れ、バーべキューを考えました。昨秋初めてやって、好評でした。境内に炭火の炉をつくり、家庭ではできない大量の炭火に網をのせ、ふんだんに肉・野菜を焼いて食べるのです。塩味には岩塩を使いました。お父さん、お母さんたちも大喜びでした。これがお祭りに代わる恒例行事として定着してくれることを祈らずにはいられません。
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