今 週 の レ シ ピ

・ベーシッククラス(4月第3週)のメニューより

●若竹煮    49kcal. 塩分1.1g

若竹煮の写真 [材料]  -6人分-

・筍(たけのこ)300g
◎A
  煮出し汁2カップ
  醤油大さじ2
  酒大さじ2
  みりん大さじ2
  砂糖大さじ1
  塩少々
・ワカメ60g
・木の芽

[作り方]

    切り方の写真
  1. 筍は皮付きのまま、ぬかと赤唐辛子を入れて、たっぷりのお湯でやわらかく茹(ゆ)でる。
    穂先の部分は、5〜6a長さに切り、縦4〜6つに切り分ける。
    真ん中は1〜1.5aの輪切りにする。
    根元は1〜1.5aの輪切りにしてから、半月切りか、3等分にする。
  2. Aを鍋に合わせて煮立て、筍を加え、弱火でゆっくり煮含める。
  3. 煮物椀に、筍を盛る。
  4. 筍の煮汁に、一口大に切ったワカメを加えて、強火でサッと仕上げる。
  5. 3の筍の器にワカメを盛り、煮汁をはり、木の芽を天盛りにする。

ポイントはここ


ちょっと一言

  • 若竹とは、新ワカメと新筍をいいます。昔から、ワカメと筍は「春先の出会い物」といわれ、煮物や汁物によく使われます。
    おなじ季節に出回る木の芽をたっぷりと添えるのが、日本料理の決まりです。 木の芽の写真
  • 木の芽とは、山椒(さんしょう)の若葉のこと。やわらかく、生き生きしたものを選んでください。片方の手のひらをすぼめて木の芽をおき、もう一方の手のひらもすぼめて打ち合わせると、その衝撃で木の芽の香りが高まります。
    天盛り、吸口にしたり、木の芽みそを作り木の芽和(あ)えや田楽にしたり、たたいた木の芽を醤油に入れて、魚にかけながら焼く木の芽焼きにも使われます。

≪組み合わせメニュー≫
    ◎寄せ玉子の清汁(すましじる)
    ◎鶏肉ときのこのホイル焼き
    ◎もやしと豚肉の辛子和(あ)え
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み

■塩ふたつまみ
  • 登山の体力増強がきっかけだった。今ではそのマラソンが主となり、山登りは母屋をとられた格好だ。主従逆転は、フィールドのちがいによる。山は、近いといっても登山口までアプローチがいる。走るのは戸口から始められる。登り口まで移動するヒマがあったら、かなりの時間と距離をランニングで稼ぐことができる。時間を有効に使えるし、装備や食料の準備の必要もない。文字通り手ぶらで行ってこられる。健康状態が保たれ、医者にもかからず経済的でもある。というわけで、週に4日、1時間ほどは走っている。
  • 日本のランニング人口はざっと1千万人。年間に、全国各地で催されるマラソン大会は2000を超す。私も山梨県内の大会を中心に、月1の割合で出場している。レースでは、たいてい2.5キロおきに給水所(エイドステーション)が設置され、水分補給ができるようになっている。ハーフマラソン、フルマラソン、ウルトラマラソンなどの長距離レースでは、エネルギー補填に食べ物も用意されている。定番はなんといってもバナナ。腹にもたれず消化がよく、発汗によって失われがちなマグネシウム、カリウムなどミネラルが豊富なうえに値段が安い。1本を2〜3等分、皮付きのままテーブルの上でランナーたちが手にするのを待っている。
  • ついで人気があるのが、アンパン。栄養素でバナナにゆずるも、ほどよい満腹感と胃腸に負担をかけないことで支持を得ている。キャンディー、チョコレート、梅干し(アイスクリームも)などのほか、開催地の特産物(リンゴ、スイカ、ブドウなど)がならんで大会を特徴づけている。レース中はもちろん、終わってからも賞味できるようになっているが、ごちそうといえば、豚汁や麺類などその場で調理してふるまわれるもの、いわゆる「炊き出し」がなによりうまい。ボランティアの面々による「手作り、作りたて」が尊いのだ。ただ残念なのは、なべて味が薄いこと。疲労困憊し倒れるようにゴールするランナーたちは、「脱塩・欠塩」状態にある。フルマラソンなどの直後は、顔に白い粉(こ)が吹き出て、発汗量の激しさをものがたるランナーも少なくない。ただでさえ減塩薄味が主流の昨今、ランナーにとっては二重の物足りなさを感じてしまう。「塩ふたつまみ」は濃くしてもらいたいところである。
  • 一流ランナーも市民ランナーも、いちばんの大敵は肥満。1キロ減で3分タイムが縮まるとさえいわれる。それほど減量は効果がある。いきおい食事を最小限におさえて、体を軽くしようとする。極端な話、サプリメントフーズだけで体重を落とすことが可能だ。ただしミネラルやビタミンの摂取は充分でも、タンパク質が不足するとスピードやスタミナは維持できない。無理なダイエットは、減量は達成できても成績にはつながらないということだ。あのQちゃんこと高橋尚子選手は「大食家」だそうだ。しっかり食べ、いっぱい走ってエネルギーを燃焼する(体脂肪を減らす)ところに強さが生まれるらしい。してみれば、一介のアマチュアランナーは、節食は心がけても減食(欠食)は一利なしと知るべきだろう。
  • 私も、走るからといって食事にいっさい制限はもうけない。減食⇒減量⇒タイム短縮の誘惑に負け試みることはあるが、ものの見事にリバウンドする。ほどほどに食べ、ほどほどに走ってほどほどの日々、ほどほどの人生を…。ランニングは習慣化したが、中毒にはなるまいと肝に銘じている。(小笠原)

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