今 週 の レ シ ピ |
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・ベーシッククラス(6月第2週)のメニューより●トマト入りクリームスープ 77kcal. 塩分1.2g
[材料] -6人分-
・トマト 1個 ◎ホワイトルー バター 大さじ2 小麦粉 大さじ3 ◎スープストック 水 3カップ 固形スープの素 1個 ・牛乳 2カップ ・塩 小さじ1 ・胡椒 少々 ・うま味調味料 少々
[作り方]
- トマトは湯むきで皮をむき、1a角に切る。
- 厚手の鍋にバターをとかし、小麦粉を炒め、スープストックでのばし、塩・胡椒、うま味調味料で味をととのえる。
- 牛乳とトマトの角切りを入れて、仕上げる。
ポイントはここ
- トマトの皮は、熱湯で湯むき「コーンチャウダー」(2年目2月第1週参照)にし、横二つに切り、汁と種をとり、果肉の部分を1a角に切り、浮かし実にします。汁と種はトマト系のソース(例:ハンバーグステーキ、ロールキャベツなどのソース)にトマトケチャップ、トマトピューレ、トマトホール缶などといっしょに使ってください。
- クリームスープは、ホワイトルーをスープストックでのばし、さらに牛乳を加えたものが素になります。作り方は、「ポークシチュー」(初年度11月第1週参照)の「私のホワイトソースの作り方」を参照してください。ルーをのばすスープストックは、「大さじ2」からはじめ、「大さじ6」まで丁寧に、あとは一度に加えても大丈夫です。
- 牛乳とトマトの角切りを加えたあと、煮立てすぎて牛乳が吹きこぼれないように気をつけましょう。
ちょっと一言
- ここに掲載したクリームスープは、夏向きにサラッと仕上げました。夏向きといっても、「冷蔵庫で充分冷やすとおいしい」のではなく、熱々はもちろん、荒熱がとれた状態(40〜50℃)でもおいしいということです。濃度の濃いものとしては、コーンクリームスープ(2年目11月第4週)があります。
≪組み合わせメニュー≫
◎白身魚のフライ
◎グリーンサラダ
◎ワインゼリー
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み |
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■不屈のライオン
- ワールドカップの熱戦が、連日、日本中を沸かせている。各国チームを迎えるキャンプ地では、官民あげてその対応におおわらわだ。キャンプ地決定にいたるまではグラウンド・宿泊施設、気候、本会場までのアクセス、住民との交流行事などさまざまな受け入れ条件で交渉がなされたようである。仮契約までしながら、トンビに油揚げで他所へもっていかれた自治体もあったりで、寸前まで揉めていた。
- 話題をあつめた筆頭は、なんといってもアフリカのカメルーンチーム。来日が遅れに遅れて丸4日。分単位で動く日本人からは想像もできないルーズな時間感覚は、怒りや諦めを通り越して、ある種"感動"すら巻き起こしている。
サッカーは「武器を持たない戦争」といわれる。国の威信や名誉をかけた、掛け値なしの"戦い"だ。であってみれば、「腹が減っては…」の俚諺のごとく、ことのほか食事はおろそかにできない。オリンピックがそうであるように、ワールドカップでもわざわざ本国から料理人をともない食材を持ち込んで、期間中ずっと自国料理を通すところもあるだろう。日本人ならご飯、韓国人ならキムチ、アルゼンチン人なら肉のアサードと、それを食べないことには力がでない伝統の食品やメニューがあるからだ。食習慣が断ったから敗退した、などと言わせないためにも、為政者たるもの、万全の体制で兵隊を戦場に送るべきだろう。- 自前のコックや食料を帯同できる国はいい。カメルーンのように自分達自身すら行かれるかどうかわからない国は、どうするか。心配はいらない。ホスト側の中津江村でも、富士吉田市/河口湖町でも、地元がちゃんとカメルーン料理を作って用意していた。ただし、見るも作るも初めてのようで、本場の味にどの程度近づけたかはさだかでない。楽譜を取り寄せてカメルーン国歌は吹奏できても、レシピを見ただけでカメルーン料理を作り出せるとはかぎらないからだ。ちなみに宿舎の河口湖のホテルでは、フランス料理がふるまわれているという。
- カメルーンでもナショナルチームの選手ともなると、ほとんどは外国でプレーしている。本国の乏しい食糧事情を考えると、郷愁はあっても自国の料理にこだわる余裕はない。日常はプレーする国の地元食がメインだろう。たとえば大黒柱のエムボマ。日本のガンバ大阪のあと英国、イタリアで活躍している。中津江村でエムボマは、関西で食べ習わした「うどん」を所望したというから、はからずもそのことをあらわしている。
- 「不屈のライオン」はたくましい。あれほど派手に日程をすっぽかしながら、少しも憎まれていない。むしろ人気は絶大で、参加国中随一といっていい。とくにスケジュールを狂わされた当のキャンプ地では、不思議なことに身内同様の親近感をもって迎えられている。
それもこれも、地元との交流を厭わないところにありそうだ。試合を前に神経質になるのは至極当然。数カ国のチームは、工事現場よろしくコートにシートをめぐらし、練習非公開、取材シャットアウト、地元交流拒否を徹底している。比べてカメルーン選手団は歓迎式から壮行式、高校生との練習試合、サインにも気軽に応じ、驚くなかれ、富士五湖の遊園地を訪れジェットコースターに興じている。無防備で開けっぴろげな行動は、おおらか、というよりはノー天気、野放図のレベルである。他国から見たら、とても戦地におもむく兵士の態度ではない。そんな集中力を欠いて、勝てるわけがないと。ところがである。6月10日現在、2戦して負け知らず、予選を突破しようかという勢いだ。彼らが高いのは身体能力だけではない。精神力もおそろしくタフのようだ。
そこで、突拍子もない妄想を思いつく。カメルーンのキャンプ地がもし韓国にありせば…。悪食と評判のおもわしくない犬肉料理も、彼らなら勧められるまま受け入れて韓国民から喝采を浴びるだろう。食後に、感想は?と聞かれ、つぎのことばぐらいは吐きそうである。「当たり前のことだよ、ライオンが犬を喰らうなんて」 (小笠原)
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