今 週 の レ シ ピ |
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・アドバンスクラス(4月第1週)のメニューより●サンドウィッチの盛り合わせ U 456kcal. 塩分1.9g
[材料] -6人分-
≪ポテトサンド≫ ・食パン 6枚 マヨネーズソース 大さじ2 ・ポテト 1個(200g) 塩、酢 ・玉葱(たまねぎ) 1/4個(50g) ・マヨネーズソース 大さじ2 ・塩、胡椒(こしょう)
≪野菜サンド≫ ・食パン 6枚 マヨネーズソース 大さじ1 辛子バター 大さじ1 ・トマト 1個(200g) 塩 ・サラダ菜 3枚
≪揚げサンド≫ ・食パン 6枚 辛子バター 大さじ2 ・ウインナーソーセージ 6本 ・揚げ油
[作り方]≪ポテトサンド≫
- 1斤12枚切りの食パンの片面に、マヨネーズをぬる。
- ポテトは皮のまま茹(ゆ)で、皮をむき、5_厚さに切り、熱いうちに塩と酢で下味をつけ、冷ます。
- 玉葱は薄切りにして、水でさらす。
- 2と3をいっしょにして、マヨネーズソース、塩、胡椒で調味する。
- 1のパンに4をはさみ、3組のポテトサンドを作る。
≪野菜サンド≫
- 1斤12枚切りの食パンの3枚にマヨネーズ、3枚に辛子バターをぬる。
- トマトは5_厚さの輪切りにし、塩をし、10分位おいてから表面の水気をふきとる。
- サラダ菜は、洗ってよく水気をふきとる。
- マヨネーズのパンにサラダ菜をおき、その上にトマトをならべ、辛子バターのパンをかぶせ、野菜サンドを作る。
トマトに下味つけ 野菜の挟み方
≪仕上げ≫
ポテトサンドの上に、野菜サンドをのせた組み合わせを3組作り、固くしぼったぬれ布巾をかけ、重石をのせ、30分〜1時間おく。
耳を落としてから、食べやすい大きさに切る。≪揚げサンド≫
- 1斤16枚切りの食パンの耳を落とし、片面に辛子バターをぬる。
- ソーセージを1のパンで巻き、4ヶ所くらい爪楊枝(つまようじ)でとめる。
耳を落として巻く 爪楊枝の刺し方
- 170〜180℃の油で、カリッと揚げる。
- 熱が抜けたら爪楊枝を抜き、4等分に切る。
≪盛り付け≫
ポテトサンドと野菜サンドの組み合わせと揚げサンドを大皿に盛り合わせ、パセリを飾る。
ポイントはここ
- サンドウィッチに関する基本は、「サンドウィッチの盛り合わせ」(初年度4月第1週)を参照してください。ここでは、ポテトサンドと揚げサンドについて書きます。
- ポテトは、そのまま中心がやわらかくなるまで茹(ゆ)でます。皮をむき、5_厚さの輪切り(または、2つ割りにして半月切り)にし、かならず熱いうちに、塩と酢で下味をつけます。
充分冷ましてから、玉葱の薄切りを加え、マヨネーズ、塩、胡椒で調味します。マヨネーズだけでおいしくしようとすると、ベトベトします。サンドウィッチの切り口から、マヨネーズがしみ出しやすいので気をつけてください。- 茹でたポテトを軽くつぶしてパンにぬるように挟むと、ちがった味わいのポテトサンドができます。
- ロールサンドの場合、巻きにくいので、巻くときに左右になるパンの耳を切ります。
巻き始めと巻き終わりの耳は、つけておきますと、しっかり巻けます。- 巻き終わりは、爪楊枝でパンの耳の際(きわ)をとめます。
- 盛り付けの美しさは、切り口がそろっていること。また、よく切れる包丁で、一回切るごとに、ぬれ布巾で包丁をふくことを忘れずに。
ちょっと一言 ≪組み合わせメニュー≫
- ポテトを1個(150〜200g位)を丸ごと茹でるとき、洗って水をつけたままラップに包み、電子レンジ(500w)に5分かけますと、中までおいしくホクホクになります。
3個、4個と量が多いときは、電子レンジより茹でたほうがよいでしょう。電子レンジは、一度にたくさんは少々むずかしいです。
◎グリーンピースのスープ
◎ミンチカツレツ
◎いちごのババロア
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み |
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■(え、カレー?)熟年者の方々があつまる熱心な勉強会があります。陶芸、山歩き、郷土史、遺跡めぐりなど諸事万般、好奇心に任せてジャンルは問わないようです。もちろん料理もあって、先日、その会からお声がかかりました。
メニューはお任せしますというので、事前には伝えてありませんでした。当日は13人(男性3分の1)があつまりました。テーブルにつく前、身支度しているときにテキスト(レシピ)を渡しました。
(えっ、カレー?)ほとんどの方が内心そう感じたようです。でも、そこはみなさん人生経験豊富な"大人"ですから、だれ一人そんなことはオクビにも出しません。表情にも見せません。
テーマは「私の味作り」としました。自分流の、自分好みの味を作りましょうということで、メニューは「カレーライス」「ハッシュライス」、付け合わせに「カリフラワーのピクルス」、デザートとして「マーブルゼリー」を選びました。カレーとハッシュは、ルーの材料と分量がいっしょです。でも、まったくちがったものができあがります。どこがどうちがうのか、実際の調理を通してお勉強してもらおうという狙いです。
「なんでカレーなの」「いまさらカレー?」こんな気落ちしたムードが、微妙にこちらにも伝わってきます。ところが、「ルーは粉から作ります」といった途端、みなさんの目がキラリと光りました。「市販のルーをいくつか混ぜ合わせる」程度を、想像していたようです。それが、始めから作ると聞いて、すこし"安心"した様子。メンバーの好奇心、探究心をくすぐったみたいです。
いざ実習に入ると本領を発揮しました。疑問・質問が飛び交い、いちいちその回答・結果にカンゲキしてくれます。カレーとハッシュの調理上の大きなちがいは、バターの炒め方とカレー粉の入れるタイミングにあります。カレーの場合(初年度9月第2週参照)、バターが溶けた時点で小麦粉を入れ、調味料をくわえ、混ざったところで火を止めてカレー粉を混ぜます。それがハッシュでは(初年度2月第4週)、バターが溶けてこげ茶色になるまですこし待ってから小麦粉を入れ、つぎにカレー粉を入れます。火は止めないでそのまま炒め、カレー独特の匂いをそこで飛ばしてしまいます。調味料はそれからです。
カリフラワーのピクルスにも反応しました。瓶詰めの売っているものと思ったそうです。ピクルスだから、ある程度は長く漬けておかなければならない。それがこんな短い時間で食べられるとはと、びっくりしていました。
マーブルゼリーでは、インスタントコーヒーの粉・大さじ2杯半は「濃すぎる」ととられました。それが、できあがったコーヒーゼリーの苦味と、ミルクゼリーの甘さが口の中で絶妙のバランスで混ざり合い、感心したというのです。原因と結果のメカニズムを重んずる勉強会のみなさんの、面目躍如といったところです。
さいごに挨拶に立った会長さんの"告白"は愉快でした。
「カレーとしって、じつは私も正直、最初はがっがりしました(笑)。でも、やっていくうちにぐんぐん引き付けられ、夢中になっていきました。おわってみると、たいへん勉強になった。先生、ありがとうございます」
花いじりが好きという会長さんです。苗ではなく種(始め)から育てるこだわりをお持ちですから、ルーを粉から作るカレーがよほどうれしかったとみえます。こちらも、行動力・向学心あふれるバイタリティーに圧倒されました。みなさんの好奇心・探究心をすこしは刺激したでしょうか。おかげさまで、達成感のある、さわやかで気持ちのよい勉強会でした。私のほうこそ言わせていただきます、"ありがとうございました"。
§【ご意見、ご感想をお寄せください。ご質問もどうぞ。】 掲示板 ichiban@kateiryouri.com
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