今 週 の レ シ ピ

・アドバンスクラス(2月第2週)のメニューより

●菠菜肉糸湯(ほうれん草と肉のスープ)   53kcal.  塩分1.0g

菠菜肉糸湯(ほうれん草と肉のスープ) [材料]  -6人分-

・豚肉80g
・ほうれん草1/2束(100g)
・錦糸玉子
  卵1個
  ◎A
    片栗粉小さじ1
    水小さじ1
・中華出汁(ちゅうかだし)4カップ
  ◎B
    塩小さじ1
    酒小さじ1
    醤油小さじ1
  胡麻油小さじ1

[作り方]

  1. 豚肉は細く切る。
  2. ほうれん草は茹(ゆ)でて、3a位に切る。
  3. 錦糸玉子を作る。
    割りほぐした卵に、混ぜたAを加え、薄焼き玉子を焼き、せん切りにする。
  4. 中華出汁(ちゅうかだし)を鍋に入れ、Bで調味し、煮立ったら胡麻油と豚肉、ほうれん草を加えて仕上げる。
  5. スープ丼に盛り、錦糸玉子を飾る。
ポイントはここ
  • 豚肉は好みで、もも肉、三枚肉、肩肉など、または細(こま)切れを用意し、肉を広げて5_巾くらいに細く長めに切ります。
  • 錦糸玉子は、「冷やし中華そば」の「薄焼き玉子のせん切りの作り方」を参照してください。
  • 中華出汁は、
    (1)水4カップに固形スープの素1個(鶏風味)
    (2)水4カップに粉末スープの素大さじ1
    (3)水4カップにペースト状のスープの素小さじ1
    どれか好みのもの、または組み合わせでもよいでしょう。
ちょっと一言
  • 青葉と肉の組み合わせで、さまざまな味わいのスープが楽しめます。
      青葉…ほうれん草、小松菜、チンゲン菜、春菊
      肉類…豚肉(もも肉、三枚肉、肩肉など)、鶏肉(胸肉、ささみなど)
          牛肉(もも肉、肩肉など)
≪組み合わせメニュー≫
    ◎せん切り野菜の中華風サラダ(キュウリ、人参、大根、キャベツなどのせん切り)
    ◎八宝菜(イカ、エビなどの海の幸で)
    ◎フルーツ入りココナッツミルク
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み

■立ったり座ったり

最近、公共施設の調理台が高くなったのを感じます。若い人の体位向上に合わせてこしらえてあるのでしょう。このあいだ使った公民館などはかなり高く、90cm近くありました。

私どもの教室の調理台は80cmです。この頃の人は背が高くて、170cmを超える人はザラです。これまで生徒さんの最高は男性で189cm、女性では180cmでした。その男性は、キリンさんのように足を開いて調節していましたが、いかにも窮屈そうで、見ているこちらも気になって肩がこったものです。そういう人には、まな板を2枚3枚重ねて包丁を使うように勧めています。

一方、食べるほうの食卓(テーブル)は、70cmあたりが平均ですが、最近の家庭ではむしろ逆に低くなっている印象があります。低くすることでゆったりリラックス、快適度が増すのかもしれません。

料理講習の会場は、私どもの教室もそうですが、調理台と食卓がいっしょのところがほとんどです。時間やスペースに余裕があれば、食べるときはご馳走を調理台から食卓に移すのが理想です。調理した同じ台で食べるのは、味気ないことはたしかです。清潔ではあるけれど冷たい感覚のステンレスから離れて、できれば雰囲気のあるところで時間を気にしないでゆっくり楽しみたいものです。

せめて調理台で食べるときは、テーブルクロスを用意したらいかがでしょう。クロス1枚が、「調理」と「もてなし」を画然と分けてくれます。予想以上にちがった気分で食べることができます。あとで洗ったりアイロン掛けの手間を差し引いても、ちゃんとオツリはくると思います。

平均をとる、公平を期するというのは、なかなか一筋縄ではいきません。私は小柄ですから、身長のある人の悩みはゼイタクとしか映りませんが、大きい人は大きい人なりに悩みをかかえているようです。それぞれ、お互いが感じる不便さにおいては共通しているのです。双方が譲り合い、許容できるところ(平均)まで歩み寄る必要があるでしょう。

個人宅であれば、家族員の身長にあわせた高さのキッチンを作ることができます。公共施設では、平均を取らざるを得ないのはわかりますが、80cmから85cmないしは90cmに上げて、喜ぶ人がいれば困る人もでてきます。

平均身長がのびたからといって、ただ一律・画一的に全部高い台にしてしまうのではなく、たとえば2台ずつとか、あるいは3分の1は従来のサイズとかに分散した作り方があって良さそうに思います。多様化の時代ですから、作る側に、利用者と利用者側に立った専門家の希望や意見に耳をかたむけ、それらを練りあげた上で個人差を考慮した調理実習室を設備して、と願うのは高望み(わがまま)でしょうか。

人間の体格差、体型差を考えるとき、いわゆる単一民族といわれる日本は恵まれているといえます。これがロシア、中国などの少数民族を抱えた多民族国家や、世界中から移住者が入っているアメリカ、ブラジル、オーストラリアなどの国々は人種の坩堝(るつぼ)ですから、体型体格は文字通り千差万別、平均値をどこに置くかとても難しそうです。そうはいっても基準は設けないわけにはいけませんから、唯一絶対としないで、複数にするか幅をもたせることで洩れを解消しようとしているわけです。

余談ですが、女性が一般に上背のある男性にたいして、立っていては不利です、疲れます。私など、すすんで座ることにします。座高と顔の大きさでは負けていませんから、見上げるような長身の人でも、座ってしまえば対等の視線です。場合によっては逆転したりします。座ることの意味は小さくありません。人生は立ったり座ったりです(???)。


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