今 週 の レ シ ピ |
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・アドバンスクラス(3月第4週)のメニューより●鶏絲粥(鶏肉のおかゆ) 156kcal. 塩分0.9g
[材料] -6人分-
◎白がゆ(5分がゆ) 米 1カップ 水 10カップ ・鶏ささみ 200g ◎A 卵白 1/2個分 片栗粉(かたくりこ) 小さじ1 ・揚げ油 ・ほうれん草 1/3束 ◎薬味 日本葱(にほんねぎ) 1/4本 生姜(しょうが) 1片 ・塩 小さじ1〜1.5 ・胡椒(こしょう) 少々
[作り方]
- 米をよくといで水を切り、土鍋に入れ、水を加えて30分〜2時間位おく。
- 強火にかけ、沸騰直前に弱火にして、米が躍(おど)らないようにし、1時間以上かけてゆっくりと炊く。
- 鶏のささみを細切りにし、卵白と片栗粉を混ぜ込み、油でサッと揚げる。
ほうれん草はゆでて、4〜5aに切る- 日本葱の小口切り、生姜のせん切りを作る。
- 2の白(しら)がゆに3を加え、塩/胡椒で調味する。
- 茶碗に5を盛り、4を薬味にして食べる。
ポイントはここ
- 白(しら)がゆは、米の味がそのままでます。米は水が澄んで、糠(ぬか)の臭いがなくなるまでよく洗ってください。
- 米が充分広がってふっくら炊き上がるように、土鍋に米と水を加え、少なくとも30分、できれば2時間位まではおきたいです。
- はじめに土鍋を強火にかけ、沸騰直前に弱火にします。一度だけ、米を鍋底から木杓子(きじゃくし)ではがします。米が躍(おど)らないように、1時間以上かけてゆっくりと炊きます。この間、一度、表面の泡を丁寧にすくい取ります。
吸水を充分に かき混ぜないで 泡をすくい取る
- 土鍋のふたは、しないで煮ます。きっちりふたをすると吹きこぼれやすく、また鍋の中に蒸気がこもり、粘りがでやすいものです。
- 鶏のささみは、すじを取り、観音開きにしてから5a長さ、7〜8_角の棒状に切ります。卵白を加えてよくもみ、片栗粉をまぶして、170℃位の油にパラパラとできるだけ1本ずつになるように入れて、揚げます。
- 白がゆが仕上がる直前に、鶏肉とほうれん草を加え、塩/胡椒で調味します。混ぜすぎないように注意してください。
ちょっと一言 ≪組み合わせメニュー≫
- かゆの食べごろは、60〜70℃です。できてから時間をおいてしまい、温め直しますと、おいしさが失われます。「できたらすぐ食べる」を常に頭におき、食べる時刻を決めて、逆算で準備をして調理してください。
- かゆを炊く鍋は、熱の当たりがやわらかい厚手のものが適していて、芯までふっくら炊き上がります。
<白がゆに合うおかず>
◎セロリの和(あ)えもの
◎鶏モツのつや煮
◎糸昆布の炒め煮
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み |
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■還ってきました鮭は生まれ故郷の川に還ることで知られています。環境の変化で一時減っていましたが、河川の浄化や人工孵化などによって最近は随分回復されているようです。地元や関係者にとって、放流した鮭が数年後に還ってきたときの喜びは格別のものでしょう。私も、それに似た喜びを味わうことができました。
このほど入学したAさんです。学校の先生をしています。彼女がまさしくその還ってきた鮭でした。13年ぶりといいます。小中学生のジュニアクラスに通っていたのでした。迂闊にも私には記憶はありません。聞けば、小学6年生のときで、半年間だったそうです。
子供の成長は早いものです。顔かたち姿かたちが大きく変わります。大人の現在と子供時代のそれとはなかなかうまく繋がらないことがあって、よく困惑させられます。それにジュニアの子供たちは、平均して年単位でお稽古をします。みんな長いのです。そんなこんなで、私の記憶力の弱さも手伝って、Aさんは印象に残っていませんでした。友達に誘われたのだそうですが、誘ったほうの女の子は憶えています。その子は2年間通っていました。Aさんのことは、その友達の記憶からたぐりよせることができました。
お稽古はとても楽しかった、とAさんはいってくれます。肉まんとか春巻きとか、それまで家では作ることはなく、買ってくるものとばかり思っていたものが、自分の手でできたときは感激だったそうです。ですから中学生になっても続けたかったのに、「部活」で果せませんでした(たいがいの子がそうですが)。当時、学校は土曜日休みではありませんでした。ジュニアクラスは土曜日の午後2時からで、時間的に無理だったようです。
Aさんは新婚です。家庭をもったことによって、本格的に自分で作る料理を食べさせてあげたいと思ったようです。子供のときの感激を忘れずに、よくぞ還ってきてくれました。とてもうれしいです!
ちょうどHPのジュニアサイトを開いてから1年がたちます。つたないイラストで申し訳ないと思いつつも、「手作り料理を手作りレシピで」ということで見ていただいています。近ごろ「食育」が注目されるようになりました。子供の食環境に関心が寄せられるのはいいことです。これからもジュニアサイトを続けていくうえで、Aさんの回帰はなによりの励みになります。
彼女は小学校で教えています。それも1年生が担当です。なにがたいへんといって、児童たちへ給食の指導をすることだそうです。食べ方や片付けのお行儀やら、食べることの楽しさ・たいせつさ、作ってもらうこと(料理や食材の生産について)のありがたさなど、教えることは山ほどありそうです。問題・課題もいっぱいあるでしょう。じつはAさんは、そのこともあって川を遡上してきたようです。
私の経験がお役にたつなら願ってもないことです。ぜひ参考にしてください。Aさんを通じて、間接的にでも学校の食育の現場にすこしばかりですがお手伝いができそうです。ともに食育にたずさわる者としておおいに意見をかわし、考え、そして行動していきましょう。
§【ご意見、ご感想をお寄せください。ご質問もどうぞ。】 掲示板 ichiban@kateiryouri.com
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