今 週 の レ シ ピ

・アドバンスクラス(11月第2週)のメニューより

●炊きおこわ   368kcal. 塩分1.5g

炊きおこわ [材料]  -6人分-

・米1.5カップ
・もち米1.5カップ
・水3カップ
・栗12個
・ギンナン12個
・椎茸(しいたけ)3枚
・干しエビ大さじ3
◎調味料
  砂糖、醤油、酒各大さじ2
  塩小さじ1/2

[作り方]

  1. 米ともち米と合わせて1時間前にとぎ、一旦ザルに上げ、水気を切ってから、同割りの水加減とし、調味料を入れておく。
  2. 栗は皮をむき、水にさらし、焼きみょうばんを大さじ1くらい加えて、サッと茹(ゆ)でこぼし、その後すこし硬めに煮ておく。
  3. ギンナンは鬼皮を割ってとり、茹でて渋皮をむいておく。
    椎茸はせん切り、干しエビはゴミなどがないようにサッと洗っておく。 炊きおこわの具
  4. 1に2、3を加え、ふつうのごはんと同じように炊き、蒸(む)す時間を長めにして仕上げる。
ポイントはここ
ちょっと一言
  • 炊きおこわは、別名「にこわめし」とも言います。山梨県では、本来はうずら豆を醤油と酒で炊き込んだ「にこわめし」が屋敷神様の日や、村祭りに作られてきたものです。屋敷神様の日は家々でちがうので、各家の祭りの日に、この「にこわめし」を炊いて、重箱につめ、隣り近所に配ったものだそうです。
  • 具として、栗やギンナンではなく、ニンジン、糸昆布、油揚げ、ハス、椎茸などを入れると、気軽にいつでも作ることができます。
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み

■なにがどうしてこうなのか

絶不調に陥っている。趣味としているランニングのことだ。週末だというのに、今週は一度も走っていない。先月(10月)などたったの5回。週にではない。ひと月にである。体重もベストの3キロ増。もはや「市民ランナー」と呼べるレベルではない。去年の今頃など週に4,5回は走っていた。走歴8年にして最低である。何故こうなったのか。思い当たらないで困っている。

雨が降れば走らない。雪が舞っても走らない。道が凍っていてももちろんだ。気象条件だけではない。頭痛、腹痛、筋肉痛・・・走れない(走らない)理由はいくらでもたてられる(??)。が、このところ外的・内的要因のどちらも当てはまらなくなっている。

ランニング仲間が一人いる。今、足を痛めて休養中である。「直ったらやるぞー」と、気炎を上げる。再開に燃えている。気迫がみなぎっている。うらやましい。わたしにも経験がある、三度ほど。捻挫すると3ヶ月はかかる。その間、「走りたい」というモチベーションはいやがうえにも高まる。故障が発奮材料なのだ。今のわたしも捻挫したいくらいである。

幸か不幸か、体のどこにも変調はない。走りにブレーキをかけているのは何だろう。もしかしたら、自然減速? 口にしたくないし、認めたくもないが「老い」の二字か。健康体と思っているのは自分だけかもしれない。

そういえば、3年ほど健康診断を受けていない。血圧でも中性脂肪でも、ゆるぎない数値は若さと健康を証明していた。かかりつけの医師の死をさかいに、行くのを止めた。驕りだったかも。走りの意欲減退は、老いへ向かってのスタートと見るべきなのだろう。

符合するデータがある。先ごろ発表された、文部科学省の「2003年度体力・運動能力調査」。40〜64歳の中高年は、「体力年齢」が「実年齢」より若い人の割合が著しく増えた。それはいいとして、男子の場合、最高の伸び率を示したのは50〜54歳とある。元気のいいピークを過ぎたこちらとまさしく合致する。自分を特別と思うのは、幻想だったのだ。

例外はある。かの三浦雄一郎と敬三親子である。かたや70歳にしてエベレストを征し、体力年齢はなんと20歳代。こなた100歳にして現役スキーヤーの父親の大腿骨は、60歳並みだそう。この二人はあくまで超弩級。上を見ればキリがない。平均値のこちらとしては、落ちこぼれないよう人並みの健康体の維持がせいぜいだ。そのためにも、ランニングの意欲低下は阻止しなければならない。

むかしは肉体に精神が追いつこうと必死だった。いつの頃からか立場が逆転した。肉体が精神から離れていく。放っておいたらともに萎んでいく。それが老いだ。とりあえずの策でかまわない。シューズを履き替え、ウエアーを新調する。目先のこと、姑息な手段と気取ってなどいられない。精神に刺激をあたえ奮い立たせて肉体をつなぎとめ、衰えを先へとのばす。共倒れしないよう、できることから始めよ、である。(お)


§【ご意見、ご感想をお寄せください。ご質問もどうぞ。】 ichiban@kateiryouri.com


ホーム 月別 ジャンル別 これまでのお菓子 これまでのジュニア 学園案内 ケーキ屋さん