今週のレシピ |
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・ブライダルクラス(12月第1週)のメニューより● もうすぐお正月 その1 ●
・お正月料理は一日にして成らず!
・忙しい師走でも計画的に挑戦!<20日までに>乾物の買いもの・きんとん作り
[乾物の買いもの]
12月に入ると正月用品の売り出しが始まります。正月料理の計画を立て、早いうちにたくさんの中から良いものを選んでください。
- 黒豆=つやがよく、虫食いやしわのないもの。
- ごまめ=皮の表面が青く、銀色に光り、目が黒く、腹が割れていないもの。
- 昆布=青黒いような色をしていて、全体に白い粉が自然な感じにふき、肉質の厚いもの。
- 他に干し椎茸、干瓢(かんぴょう)、青のり、ごま、赤唐辛子なども用意します。
★ 春山きんとん ★
[材料]
・サツマイモ 正味200g ・砂糖 200g ・みりん 大さじ1 ・塩 小さじ1/4 ・りんご(紅玉) 1個 ・焼きみょうばん 小さじ1 ・クチナシの実 少々
[作り方]サツマイモと同じだけ砂糖が入りますので、長持ちします。よく熱を抜いて保存用の器に入れ、冷たいところに置きます。
- サツマイモは2a厚さ位に切り、厚めに皮をむいて、半日ほど水にさらす。
- 15分位焼きみょうばんを入れた水につけた後、火にかけて、ゆでこぼす。
クチナシの実を入れて軟らかくゆでる。- 熱いうちに砂糖を半分位かけて裏ごし、残りの砂糖・みりん・塩をくわえて混ぜ、火にかけて練る。
- 鍋底に「一」の字が書けたら2〜3cm角に切って、砂糖(200gの中から60g位とる)で煮たりんご(紅玉)をくわえて、練り上げる。
- 平らな大き目の皿にあけて広げ、手早く熱を抜く。
- 完全に熱が抜けたら、ふたのできる容器に入れて冷蔵庫に入れて保存する。
ポイントはここ
- サツマイモの皮を厚くむくので,正味200gg必要ですから、250〜300g買ってください。
- 皮は少し厚めにむきます。輪切りの切り口を見ますと、皮から2〜3mm内側に白い汁(すぐに黒っぽくなりますが・・・が大丈夫)しみ出します(1)。その汁より内側をむきます(2)。
- サツマイモはアクが強いので、水をかえながら良くさらしますが(3)、一旦凍ってしまうと、苦くなります。寒さが厳しくなる前に作ってしまいましょう。
(1) (2) (3)
- 焼きみょうばんに長くつけすぎないこと。また、その水でゆですぎないこと。サツマイモが硬くなりがちです。
焼きミョウバンを入れて15分くらい 沸騰したら湯を捨てる
- クチナシの実は、きんとんの色をあざやかな黄色に仕上げます。でも、使いすぎると薬くさくなるので注意です。なくても、サツマイモの自然の色で仕上がります。
くちなしを入れる 軟らかくゆでる 湯を捨て鍋に戻す
- 裏ごしがない場合は、全部の砂糖をかけて、ポテトマッシャー(なければ木杓子)でよくつぶし、練り上げてもよいでしょう。
木杓子でつぶす ポテトマッシャーを使う
- りんごの煮たものを加えるのは、サツマイモのアクをりんごの酸でとり除くためです。りんごは「紅玉」が最適です。手に入らない場合は、「酢」(りんご酢、ワインビネガー、米酢など)を小さじ1位加えて、練り上げてください。 《リンゴの煮かた》
1 リンゴは縦8等分に切り、皮をむき、更に3等分くらいにころころに切り、うすい塩水につけます。
2 直径15cmくらいの厚手の鍋にうすい塩水から取り出したリンゴを入れ、全体として使う200gの砂糖の中から1/3位(60g程度)を加えます(1)。
3 りんごに砂糖をまぶしてからまず、強火にかけ、ふたをし、沸騰させて1分くらいおきます(2)。
4 ふたを取って、リンゴから充分水分を引き出し(リンゴにかぶるくらい)、弱火にしてリンゴが黄色く透き通った感じになるまで煮ます(3)。
5 煮えたリンゴを皿に取り出し(4)、鍋に水1/2カップを入れ、火にかけて鍋についているリンゴのおいしさを洗うように集めておきます。
(1) (2) (3) (4)
- 裏ごし(1)が終わったら、さつまいもを鍋に戻し、残りの砂糖、みりん、塩(2)、リンゴを煮た鍋の汁を加え(3)、よく混ぜてから火にかけます(4)。
(1) (2) (3) (4)
- 鍋底に「一」の地がかけるまで練り(1)、リンゴの煮たものを加え(2)、リンゴを壊さないように混ぜ、リンゴが熱くなるまで煮ます。
- きんとんは、熱が抜けると少し硬くなります。少しゆるい位で火からおろし、平らな広い器にあけて(3)、手早く熱を抜いてください(4)。つや良く、箸(はし)で食べられる硬さに仕上がります。
(1) (2) (3) (4)
ちょっと一言
- 正月料理に欠かせないのがきんとんです。新春の山々はまだ新しい芽は出てきていませんが、初日に輝いてみえます。そんな山をイメージして春山きんとんと名づけました。 ところが、「甘くないきんとん」がいいからと砂糖を減らすと、つやがなくなってしまいます。つまり、砂糖は甘さだけでなく、つやだしの役目があるのです。さらに、保存の効果も大きいのです。
- 結論としては、サツマイモの皮を厚くむいたり、半日も水にさらしたり、砂糖を思いっきりたくさん使う…心豊かに(大雑把にではありません!)きんとん作りをするのが、一番のコツでしょう。
- りんごの煮たものだけでなく、いろいろなフルーツ(パイナップル、みかん、桃などの缶詰、キーウイなど)を混ぜて、デザート感覚はいかがですか。ジュニアクラスの「フルーツきんとん」を参考にしてください。
- 【ちょっと一言】が長くなりました。長くなったついでにもう一言。
あまりのおいしさに、ついつい…正月前に「なめ尽くして」しまわないように、キチンとふたをして、冷蔵庫の奥に保存(保管?)しておきましょう。正月料理・・・・・・・・・・・
2.クリスマスが終わったら
3.29日から本格的に
4.大晦日は総仕上げ【野口料理学園】
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