今週のレシピ

◇いよいよ今年もあとわずか。元気に年を越せるように、あたたかいスープはいかがですか。
● わかめのスープ    98kcal. 塩分1.7g

わかめのスープの写真 [材料]  -4人分-
・牛肉の細切れ100g
◎A
  おろしニンニク小さじ1
  醤油(しょうゆ)小さじ1
  ごま油小さじ1
・わかめ戻して100g
・サラダ油大さじ1
◎B
  水4カップ
  スープの素小さじ1
◎C
  醤油大さじ1
  酒大さじ1
  塩小さじ2/3
  おろしニンニク少々
  胡椒少々

  [作り方]

  1. 牛肉にAをもみ込み、下味をつける。
  2. わかめは水で充分戻し、一口大に切る。
  3. 鍋にサラダ油を熱し、味付けした牛肉を炒め、わかめを加えて、さらに炒める。
  4. 3にBを加えて煮立て、さらにCを加えて味付けして仕上げる。

ポイントはここ


ちょっと一言
  • 韓国では、わかめのスープをたくさん飲むと聞きました。このスープは短時間でできますので、暮れの忙しいときに役に立つと思います。
  • わが家ではたくさん作って、1回目はスープとして飲み、次の食事のときはご飯を加えて雑炊風に食べることもあります。

≪組み合わせメニュー≫
    ◎野菜のナムル
    ◎
豚肉とキムチの炒め物
【野口料理学園】
塩ひとつまみ

■味わう人生 (その11)

【私からのコメント】(おわり)
学園創立50周年を機に、先代園長の『味わう人生』(昭和62年刊行)から抜粋、開校当時からのさまざまなエピソードを、「私サイド」を通してなぞってまいりました。
昭和42年10月山梨県公認の各種学校となり、昭和43年3月より甲府駅前の貸しビル「ダイタビル」の中に、調理台12台の教室を開設、「教室」から「学園」と名称は変わりましたが、その内容は創立時から今日まで一貫して「家庭料理がどんなに大切か!」で変わっていません。
平成6年5月10日、甲府駅の新宿行きのホームへの階段を下りながら、母は倒れ、意識不明のまま5日後に亡くなりました。くも膜下出血でした。5月9日の夜7時のクラスでいつも通り授業をすませ、翌朝、私と娘に「行ってきます」、そして甲府駅まで送った主人に「夜の授業に間に合うように帰るから」と言い残して出かけました。旅行好きだった母でしたから、亡くなった当初は、「どこか外国に出かけてまだ帰ってこない」、そんな気分でした。あまりの突然の死は、なかなか受け入れらなかったのです。
でも現実は、死の翌日から副園長の私が園長となり、学園を続けていかなければなりませんでした。母と二人で手分けして行なっていた授業は、一人ではやりきれません。そこで28年を経て修理が必要となっていた「ダイタビル教室」は閉じることにし、住いと一緒に母が建てた教室を改築、私の教室として平成7年12月に再スタートしました。
もちろん、「家庭料理の大切さ」を一人でも多くの方々に知ってもらうために日々努力しています。が、母が始めた頃とは「食」の内容がだいぶ変わってきています。現代の食材の豊富さ、道具類の進歩ぶりには目を見張るものがあり、さらに出来合いのものがあふれています。料理をしないなんて、昔では考えられないことでした。なんともったいない! 作る楽しさはいりませんか、食べてもらう喜びはいらないのですか…高度情報化社会において「双方向」を求めるのは、IT 関連ばかりではありません。家庭においてもおなじです。食卓に出来合いを並べるだけでは「中継」にすぎません。自分で作ることで「発信地」となり、家族の健康を受信しましょう。そして身体の健康だけでなく、心の栄養分もしっかり管理しましょう。私はこれからも家庭料理の中に、こうした絆(双方向)をみつけてもらえるよう、少しでもお役にたちたいと思っています。


§【ご意見、ご感想をお寄せください。ご質問もどうぞ。】 掲示板  ichiban@kateiryouri.com


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