今 週 の レ シ ピ |
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・ベーシッククラス(9月第1週)のメニューより●いなりずし 1個 120kcal. 塩分1.0g
[材料] -24個分-
・油揚げ 小12枚 ◎煮汁 出汁(だし) 1カップ 醤油 大さじ6 砂糖 100g(上白60g、赤ざら40g) みりん 大さじ2 ・米 3合 ・水 3 1/4カップ ◎合わせ酢 酢 大さじ5 砂糖 大さじ2 塩 小さじ2 ・胡麻(ごま) 大さじ2 ・生姜(しょうが)の甘酢漬け
[作り方]
◎油揚げの煮方
- 油揚げは2つに切り、熱湯で油抜きをする。
- 煮汁を鍋に合わせ、煮立て、油揚げを入れてゆっくり煮る。
- 煮上がったら、そのままさます。
◎すし飯の作り方
炊き立てのご飯に合わせ酢をうち、味がまわったら充分さまし、胡麻を混ぜる。
◎仕上げ
- すし飯を24個に分けて、軽く握る。
- 煮てさました油揚げに1を詰めて、形をととのえ仕上げる。
- 3〜4個を皿に盛り、生姜の甘酢漬けを添える。
ポイントはここ
- 油揚げを買うときは、「いなりずし用」にします。二つに切ると、袋状になっています。端まで袋にならない場合でも、無理に開こうとしないでおきます。
- たっぷりの湯を沸かし、油揚げをよく茹(ゆ)で油抜きをします。浮いてきたら、木杓子でおさえます(箸=はし=でおさえようとして、つついて穴をあけないように)。茹でている湯が、にごって鍋底が見えなくなるくらいよく茹でます。
木杓子でおさえる 茹で汁がにごる
- ザルにあげて水で洗ってから、水気をよく切ります。この時、端まで袋になっているか確かめます。茹でる前とちがってやわらかくなっていますので、簡単に開くと思います。
- 直径24a位の両手鍋に、煮汁を合わせます。油揚げは、味も見た目も「濃厚」に仕上げたいのですが、醤油で色を出そうとすると「しょっぱく」なります。そこで、醤油で色を出すのではなく、砂糖100gのうち40gを赤ざらを使い、残りは上白にします。
- 煮汁が煮立ったら、その中に油抜きの済んだ油揚げを放射状に並べて入れ、落としぶたをして、弱火でゆっくりと煮ます。放射状に並べることで、油揚げが均一に色がついて煮えていきます。
- 煮汁が少なくなり、油揚げの色がおなじようになってきたら、鍋返しをして、さらに弱火で煮ます。箸でも油揚げが切れるくらいやわらかく煮え、少しだけ煮汁が残っているところで火から下ろします。そのまま充分さまします。汁気をたっぷりふくませたまま、バットに並べておきます。
- すし飯を作ります。(初年度3月第1週「春の花ずし」参照)
いなりずしは油揚げが濃厚な味ですから、すし飯はさっぱりと仕上げるために胡麻、麻の実、酢ばすなどを混ぜてみてください。- いくついなりずしができるか分かっていますので、最初からすし飯を数だけ分けておきます。すし飯が余ったり足りなくなったりしないように、軽く俵型に握り、すぐくずれるようにしておきます。
- たてに持った俵型のすし飯に油揚げをかぶせ、持ち替えて油揚げの中ですし飯をくずしながら、油揚げの端まできちっとすし飯を詰めます。軽くいなりずしを握って形をととのえ、油揚げをきっちり閉じて仕上げます。
油揚げをかぶせる すし飯をくずす きっちり閉じる
ちょっと一言
- すしには、生姜の甘酢漬け(ガリ)がつきものです。新生姜で作ってみませんか。
皮をむいた新生姜を、できるだけ薄く切ります。最近はいろいろな形の「スライサー」がありますので、利用するのもよいでしょう。ガラス、ステンレス、ホーローなどのボールに酢と砂糖を同量合わせ、塩を少々加えて、漬け酢を用意します。熱湯を準備し、薄切りの生姜を加え、ひと煮立ちしたらザルにとり、水気をよく切り、漬け酢に入れます。充分に熱を抜けば出来上がりです。薄いピンク色に仕上がります。
≪組み合わせメニュー≫
◎豆腐とトロロ昆布の清汁(すましじる)
◎野菜の五目寄せ
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み |
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■いま、町内のお祭りは…(続編)
- 去年の夏、わが町内にある小さな神社の夏祭りについて書きました(1年目8月第4週)。つい先だって、その夏祭りが今年も終わりました。年とともに住人、ことに学齢期の子供たちの数が減っていく中で、祭りの規模や熱気がしぼんで行くのはとめようがありません。頼みの大人たちも年々歳をとって、準備も後片付けも重労働となりました。町内一帯に張りめぐらす注連縄(しめなわ)は止め、各戸の堤燈飾りもなし、神輿担ぎもトラックでという具合です。ついには今年、境内の入口に立て掛ける7〜8メートルばかりの神社名が入った一対の幟(のぼり)が、たいへんということで取りやめになりました。太い竿をぬいて、代わりに一旗だけひもを通して上から垂らすことに。"御旗"もちゃんと掲げられないとは、なんとも威勢のない話で、こじんまりしたお祭りが、さらに縮まっていく思いです。
- "これではならじ"と、子供クラブ(小中学生)の親たちが動きました。中学の娘をもつ私もその一人です。去年の時点で、どうにかして活気を取り戻したいとみんな感じていました。とりあえずの策として、食べ物の屋台を復活させるのがいちばんと意見が一致しました。例の和歌山カレー事件以来、食べ物の屋台を自粛していたのです。それこそピリッとしたカレーの味がしない、色だけのカレーライスを食べているようなお祭りでした。
- そこでまず、子供クラブだけでバーベキューをやってリハーサルを兼ねました。というより、くすぶっていたお祭りでの不満を、この集まりで親子ともども溜飲を下げていたところがあります。この勢いと実績で、お祭りでも焼きソバとリブフランク(骨付きソーセージ)の炭火焼きの屋台を出す許可を自治会から得たのです。
20坪程度の細長い敷地の境内は、屋台の4つもおけば一杯になります。例年だと福引き、輪投げ、これにかき氷とヨーヨーです。狭隘なため増やすわけにいかず、かき氷とヨーヨーには止む無くお引き取り願いました。当日は雨の心配もあって、運動会に使う天幕を張ったおかげで、いつもの扇形の堤燈一対は出番がありませんでした。- さて、思惑通り、食べ物のコーナーが入ったことで会場が活き活きしました。焼きソバソースのジュー、ジューと焼ける音はただでさえ高い気温をさらにあおり、一方で両手に持った金属のヘラの、鉄板の上で具をひっきりなしかき混ぜるシャーッ、シャーッというすれ合う音が、よどんだ熱風を切り刻んでくれます。これに負けじと向かい合うリブフランクの炭火焼きは、焼かれる肉の香ばしいにおいと、もうもうとたちこめる煙で対抗。呼び込みの声も互いにしぜんと大きくなって、あいだに挟まった輪投げコーナーでは、大人も子供も入り混じって投げ興じていました。この3年ほど見られなかった活気です。
- 手のひらに入りそうなちっぽけなお祭りですが、こんな具合で今年はいつもの年とはちがった手ごたえをみなさん感じてくれたようです。食が人を呼び、人と人とのつながりを深めてくれたのかもしれません。そういえば、福引きでの一番人気は目の前にぶら下がった特大の新巻鮭でしたし、輪投げで大人も子供も目の色をかえていたのはパイナップルでした。祭りに食は欠かせない、ますますその感を強くしました。
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