今 週 の レ シ ピ |
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当学園は今週(4月28日〜5月3日)はゴールデンウイークで休講となります。[特集] 備えあれば
毎日の食事の献立を、買い物しながら考えていませんか。せめて3日分、できれば1週間分の献立を立てたなら、計画的にまとめ買いができ、買い物に費やす無駄な時間を料理に役立てることができます。乾物類、冷凍食品、缶詰は、備えておくことで献立の内容が豊かになります。
=4回シリーズ=
1.乾物…賞味期限に気をつけて
2.冷凍食品…温度管理を大切に
3.冷凍食品…ホームフリージング
4.缶詰…中身を全部たいせつに2.冷凍食品…温度管理を大切に
■冷凍食品に対して、インスタント食品、新鮮そうでない、栄養がないのではないか、などの偏見をもっていませんか。現在、冷凍食品は家庭はもちろん、レストランやホテル、学校給食、スーパーの惣菜など幅広く利用されています。その品質についても、高く評価されています。それは、冷凍食品の製造方法や保存の仕方などに一定の条件が定められ、徹底した品質管理のもとで作り出されているからです。
その条件とは、次の4つです。
@下ごしらえがしてある。
A急速冷凍してある。
B包装してある。
C品温をマイナス18度以下にしてある。このように味・風味・食感・色彩・香味・栄養・衛生状態など総合的な食品の品質を、とれたて・作りたての状態で、長期間保存する目的で冷凍食品は生れたのです。
■冷凍食品には、最初の品質がそのまま生かされているいう特徴があります。それはとれたての素材、作りたての食品を、マイナス30度以下の低温で急速に冷凍しているからです。
急速冷凍は細胞内の水分が細かい氷の結晶となり、細胞を壊すことがありません。したがって、解凍した際においしさや栄養価が流れ出すことがなく、とれたて・作りたての品質が保たれるのです。
■冷凍食品は、常にマイナス18度以下で保存されています。ものによっては多少異なりますが、約1年間最初の品質がほぼ維持できます。さらに細菌が活動できないので腐敗することもなく、衛生的です。また保存料、着色料を使用する必要がない安全な食品です。下ごしらえしてありますので生ゴミが出ず、手間が省けるので調理時間の短縮にもつながります。
冷凍食品は温度管理などの取り扱いによって品質が変わりやすいので、管理のしっかりした店で買うことです。まず、冷凍ショーケースの温度がマイナス18度以下であることを確認。つぎに、ロードラインより上に、商品が積まれていないことも確かめてください。カチンカチンに凍ったものを選び、冷たい物と一緒に袋に入れ、急いで持ち帰ってください。
■売り場と同様、家庭での品質管理も大切で、冷凍庫はマイナス18度以下に保ち、ドアの開閉は必要最低限にして、なるべく冷気が失われないように気をつけてください。一度解凍したら、再解凍はしないこと。購入後、しっかり温度管理すれば、家庭の冷凍庫でも2〜3ヶ月は品質が保存されます。
冷凍食品の種類により、解凍方法や調理方法が異なります。包装してある袋などに取り扱い方法が書いてありますので、注意してください。生ものの解凍は、冷蔵庫や涼しいところでゆっくり半解凍し、表面の水気をふき取ってすぐ調理してください。野菜の冷凍はブランチングといって、70〜80%だけ火が通してあります。凍ったままで茹(ゆ)でたり、炒めたり、電子レンジにかけたりしてください。解凍と同時に、残り20〜30%に火が通り、おいしくなります。
塩 ひ と つ ま み |
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■幸福度先々週、イラク戦争におけるアメリカ兵の携帯食についてふれた。戦場ではまず栄養と満腹感、味は二の次三の次であると。これを「アメリカ人の食生活そのものさ」と言う御仁がいた。彼らにしたら日常の食生活の延長で、戦場も特別のスタイルではない。ふだんの食事が、携帯食のようなものであると言いたいらしいのだ。
アメリカに行ったことのない当方は、そんなものかなと軽く聞き流す程度だったが、先日『食べるアメリカ人』(加藤裕子著)という本を読んでからというもの、彼らの食習慣がかなり具体的にその輪郭を思い描けるようになった。
これを読むと、なにごとにおいてあれだけ個性や多様性を主張し重んずるアメリカ人が、こと食に関しては、おそろしく単調でワンパターン、ほんとに本当だろうかと驚き呆れてしまう。
「アメリカ人は味音痴」という。味にこだわらない、気にしない、とにかく簡単に、腹さえ満ちればそれでよしの世界。うまいものを作ろうとか、時間をかけてたのしく食べようとかは思わない。そんなものに手間や時間をかけるより、他のこと(仕事やレジャー)についやしたほうがはるかにましで合理的と考えるようである。
言われてみると、映画やテレビで見るアメリカ人の食事シーンは、立ってか歩きながらか、座っていてもなにかしらと同時進行でハンバーグやホットドッグを頬張っている。作るにおいても事情は似たようなもの。冷蔵庫から取り出してチョクに食べたり、缶詰を開けるか、レトルトまたは冷凍食品を電子レンジでチンするかで、およそ料理などというものはしていない。簡単といえば簡単、便利といえば便利なのだけれど、それにしては台所が広すぎる(料理しないから、汚れない)。
子供のころから、アメリカ人の生活にはほとほと羨望していた("ギブミーチョコレート世代"よりは、すこし下る)。彼らの住宅を目の当たりにした体験によって、いっそう膨らんだ。いわゆる「進駐軍」の兵舎だった。家屋全体の大きさのわりに、台所がやけに広い。とくにシンクの大きいのと深いのには度肝を抜かれた。風呂にも使えそうだった。ドデカイ蛇口と、そこから吐き出される水と湯の量が(その音も)並外れていたからだ。
こんな立派な台所で、腕によりをかけて作られる料理って、どんなに豪華でうまいだろう。彼らの底抜けの陽気さから、さぞかし贅沢でたっぷり時間をかけた、それはたのしい食事の時を過ごすのだろう、とだれしも想像をたくましくする。連中の巨体はそれの証明で、ダイエットに苦心惨憺するのは、そうした美食の反動と理解していたのである。
『食べるアメリカ人』は、当方の固定した観念をくつがえしてしまった。地球上もっとも裕福な国民が幸福感にひたるのは、実は「食事」においてではなかったのだ。新大陸におなじように進出しながら、北のアングロサクソン系と中南のラテン系とではその後に形成された食文化の様相が異なる。人間の幸福度を測るのに、飲み食いをモノサシに用いる当方は、かなりラテンに傾していると言えそうである。 (小笠原)
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