今 週 の レ シ ピ |
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・ベーシッククラス(7月第3週)のメニューより●ナスの中華風サラダ 33.5kcal. 塩分0.9g
[材料] -6人分-
・ナス 3個 ・タマネギ 1/2個 ・トマト 1個 ◎かけ汁 醤油 大さじ2 胡麻油(ごまあぶら) 大さじ1/2 酢 大さじ1 みりん 小さじ1 砂糖 小さじ1
[作り方]
- ナスはへたをとり、タテ8等分くらいに切り、水をくぐらせる。水気をすこしつけたまま、ラップに包み、3分くらい電子レンジにかける。ラップのまま冷水につけてから、ラップを開き、冷やしたあと水気を切る。
- タマネギを薄切りにしてさらす。
- トマトは湯むきして、厚さ1aくらいの半月切りにする。
- ナス、タマネギ、トマトを大皿に盛り、かけ汁をかける。
ポイントはここ
- 暑い夏、茹(ゆ)でものはたいへんです。電子レンジの特徴をよく知って、上手に使いこなすと、調理時間の短縮ができます。今回は、「ナスを茹でる」調理をしてみます。
電子レンジをかけるときは、大きさ、形をそろえ、電波がおなじように当たるようにします。ナスの場合、1個が長さ12〜13a、重さ80〜90gを目安にして、タテに放射状8等分にします。「放射状に切る」ことで、形や大きさがそろいます。- 電子レンジは、マイクロ波という電波が材料に当たり、その材料がもつ水分子を超高速で揺りうごかします。そこに熱が発生、水分が100℃の水蒸気にかわり、蒸される状態で加速されます。
したがって、ナスを電子レンジにかけるのに、すこし水分が必要です。ボールに水を用意し、ナスを入れ、すぐにザルにあげます。ナスのまわりに水気をつけたまま、ラップに包みます。- ラップの上にナスをおき、空気が出入りしないようにしっかり包みます。ナスは熱を加えるときは、空気にふれると変色しやすいものですから。
- できれば、氷水をたっぷりと用意し、電子レンジのそばにおきます。電子レンジからラップに包んだままのナスをとり出し、そのまま氷水に入れます。氷水の中でラップを開きます。こうすると、ナスを熱いうちに空気にふれさせることがなくて、ナスの紫色をたもつことができます。
ラップの上におく しっかり包む ラップのまま氷水に
- 充分冷やしてからナスを氷水から出し、手で軽くにぎって水気をとります。
- タマネギは薄切りにし、辛いのが好きなら、冷水に入れます。辛さをよくとってしまいたいのなら、布巾に包んで流水でもんだあと、水気をよくしぼります。
- トマトはタテ2つ割りにして、1a厚さくらいの半月切りにします。そのときトマトのはしの部分は、半月が小さいので、盛り付けの際、皿の中央におき、上にナスをおくようにしてください。
- 大皿のまわりにトマト、中央にナス、ナスの上にタマネギのさらしたものを飾ります。
ちょっと一言
- 電子レンジの性能は日進月歩です。まずは自分の持っているものがどの程度の能力があるか、仕様書をよく読んで参考にしながら、材料の分量・形状で、どのくらい電子レンジにかけるかを見つけてください。
・・・しつこいようですが ≪組み合わせメニュー≫
- ナスは、暖かい空気に触れるとだんだん茶色になっていきます。ナスを包むラップはケチらないで、すこし大きめにしてしっかり包みます。くれぐれも、熱が残っている状態でナスを水から出さないでください。
◎ハムとキュウリのスープ
◎青椒肉糸(ピーマンと肉の炒め物)
◎マンゴープリン
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み |
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■イワシてください先週は、もっぱら鰯(いわし)を追いかけていました。1年目クラスの「鰯の巻き物」と、ジュニアの「イワシの風味揚げ」「イワシの手開き」の材料だったからです。あっちのスーパーこっちのデパートと、鰯を求めて走りまわりました。この魚、近頃はなかなか手に入らなくなっています。昨日あったから今日あるとは限りません、今日あるから明日もあるという保証もありません。それにいまや鯛(たい)なみの高級魚のうえ、値段も鮮度も店によってまちまちですから、1軒の店では安心できず、あちこち複数の店舗を飛びまわることになります。
それもこれも一尾まるごとの鰯が欲しいからです。頭とハラワタをとり、開いた状態で売っている店はあります。でも、それを使って鰯の料理を教えるのでは意味がありません。鯵(あじ)などとちがって、包丁を使わずとも手で処理できるのが鰯という魚の特徴です。それを、この機会に覚えてもらいたいのです。
鮮度からいうと、開いた鰯はいくら氷水につけられていたところで、マルマルをその場でさばいたものにかないません。「弱い魚」と書くだけあって、アシ(傷み)が速い。それだけに新鮮なものはとてもおいしく、走りまわるだけの"価値"はあるのです。
「糸こんにゃくの磯辺和(あ)え」も先週のメニューのひとつでした。この糸こんにゃくにも、すこし戸惑いました。去年までは、200g入りの袋を買っていました。茹(ゆ)でておいて100gを使い、残り半分は煮物などに混ぜなさいと教えますが、今年は100g入りが出回っています。それも、すでにアク抜きがしてあって茹でる必要がありません。おまけに、食べる長さに切ってもあります。なるほど、便利は便利です。
「板こんにゃく」は、以前からアク抜きが売られていました。「突きこん」(糸こんにゃく)は、たしか今年が初登場です。でも、こんにゃくがすべてアク抜きにとって替わられていない以上、この新製品に全面的に頼るわけにはいきません。「こんにゃくは湯がいて使うべし」を頭にとどめて置く必要があります。ですから、今回もいつも通り200g入りを使い、その上で、"こういうものが出ました"とアク抜きした100g入りのほうも参考に紹介しておきました。
茹でるといえば、「五香そば」があります。やはり先週のメニューでした。これも茹でたそばが売られています。その気になれば、「鰹節」「引き割り納豆」「刻みネギ」「そばダレ」「わさび」「海苔(のり)」「ウズラの卵」、これらすべてを買って済ますことができます。まな板も包丁もいりません。袋を切るだけでいいのです。ただしウズラの卵は、割り方を知らないとできないかもしれません。(専用の小バサミを使うか包丁の刃元を利用する)
これで充分な向きには何も言いません。画一的な味に満足できない人は、ぜひ自分でやってください。そばを湯がき、浅月を刻み、好みのタレを作るのです。いまどき鰹節を自分で削っている家はすくないでしょう。また、納豆を包丁で刻んで引き割りにする手間を惜しまない人は稀になりました。そこまでは求めませんが、出来合いを買いそろえたときの味とのちがいはわかっていただけると思います。
いつものことですが、魚のお稽古はちょっとした"騒ぎ"になります。魚にさわるのが初めてという生徒さんがほとんどなのです。まして、手でもって首をちぎったり、腹を裂いてワタをだす作業は相当のドキョウとケッシンがいるようです。釣りが趣味という生徒さんは、さすがにまったく平気でしたが。(「キャー、魚だ!」参照)
手も足も惜しんでいてはもったいない。手間をかければかけただけ、おいしいものが食べられるという見返りがあります。鰯をダシに"言わせ"ていただきました。
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