今 週 の レ シ ピ |
---|
・当学園は今週(2月7日〜2月12日)、菓子とバレンタインケーキ特別講習のため休講となります。[特集] 健康を考えて T
T.野菜をいっぱい食べよう
U.海草を工夫して(5月掲載)
V.大豆製品は毎日(7月掲載)
W.魚を主菜に(10月掲載)T.野菜をいっぱい食べよう
野菜は1日に最低300g(緑黄色野菜100g、淡色野菜200g)とりたいのですが、皆さん、なかなか達成できないようです。
中国は「油炒め」、韓国は「ナムル」として本当にたくさんの野菜が食べられています。洋風の「サラダ」もドレッシングの工夫で今まで以上に食べられると思います。
毎日、野菜いっぱいの食卓を是非、演出してください。●キャベツのサラダ、チーズドレッシング 55kcal. 塩分1.0g
[材料] -6人分-
・キャベツ 中1/4個(300g) ・ピーマン 大1個 ・玉葱(たまねぎ) 少々 ・人参(にんじん) 50g ◎A(チーズ入りソース) カテージチーズ 100g 生クリーム 大さじ2 酢 大さじ1 塩 小さじ1 マスタード 小さじ1
[作り方]
- キャベツはせん切りにする。
ピーマンは、輪切りにする。 玉葱は、輪切りにしてさらす。 人参は、野菜おろしでおろす。- Aの材料をよく混ぜ、チーズ入りソースを作る。
- 2のソースの中に1の野菜を加え、混ぜ、サラダボールに盛り付ける。
ポイントはここ
- キャベツはせん切りを冷水につけ、ザルにあげて、水切りを使って充分に水気をとります。水気がのこっているとサラダ全体が「ベタベタ」した状態になってしまいます。
- 人参は「野菜おろし」で切ります。ない場合は、半分を細いせん切り、のこりを「おろし金」でおろして混ぜ合わせてください。
水気をよく切る 人参をおろす
- 野菜とチーズドレッシングを用意しておき、混ぜ合わせるのは食卓にだす直前にしてください。
チーズドレッシングの用意 材料を加える よく混ぜる
ちょっと一言
- 「カテージチーズ」は、牛乳と酢で作れます。牛乳2カップを70℃に温め、酸に強いボール(ステンレス、ガラス、ホーローなど)にあけて(1)、40℃に温度を下げます。酢大さじ2を加えて(2)混ぜ、チーズと水に分かれてきたら(3)、ふきんにあけます(4)。15〜20分位しぜんに水分を切ったあと(5)、軽くしぼってさらに水分をとります。約100gのカテージチーズができます(6)。
(1) (2) (3) (4) (5) (6)
- 「チーズドレッシング」は、ほかに胡瓜(きゅうり)、トマト、玉葱などをあえてサラダもいかがですか。
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み |
---|
■白地のキャンバス高校生が体験入学をしました。動機がふるっています。いま2年生の彼は、大学は都内と決めていて、一人暮らしを始める予定だけど、「コンビニ生活は絶対イヤ!」「カップヌードルは食べたくない」などと、わたしが親なら泣いて喜びそうなセリフを吐いてくれました。
ジュニアクラスの出身ではありません。家でも料理経験なし。リンゴの皮も、当然(?)むけないまったくの更地状態です。「気合」だけできたような、高校生男子らしい勇ましさです。
オモシロイと思いました。言うなれば、彼は「白地のキャンバス」です。これからそこにどんな色や形が描かれるのか、とても興味をおぼえました。
メニューは「山芋の海苔酢あえ」と「天ぷら」(鶏のさらさ揚げ)。
リンゴもだめですから、山芋も、むくというより「削る」状態です。ウズラの卵は、手にとるのも初めてのようで、包丁の柄に近い部分の歯を使って割りますが、卵を握る左手にも包丁を握る右手にも力が入りすぎてグシャ。つぎもグシャ。3個目にして感触を得たのか、うまくいきました。成功したときの顔つきは、見ていていいものです。天ぷらの具で、「切りたいものある?」と聞くと、即座に「ニンジン!」。上手とはいえませんが、あきらめないでなんとかさいごまで切りました。大根のおろし方も、大根の持ち方、おろす角度、力の入れ具合など、出来不出来は別にして、すくなくとも教える通りにはやろうとします。小中学生のジュニアだと、出来ないことが多いのですが、高校生ともなると、初めてでも結構やってのけます。
天ぷらの油の処理について聞いてきました。
これも、ジュニアではこっちから仕向けないと気がつかない事柄ですし、子供のほうからは待っていても出てこない質問です。じつは大人からも、流しに捨ててはいけないと知っていながら、具体的にどうするかは分かっていない場合が多く、それでいて今さら聞けないようなところがあるらしくて、受けるようでなかなか受けない質問です。「油は、こうして熱いうちに濾紙(ろし)を使ってこすの。冷めたら器に移してとっておく。あとで炒め物などに使えるでしょ」
こう説明すると、「なるほどね。環境を考えているんだ」の答え。聞き流すのではなく、ちゃんと受け止めてくれます。料理するのが初めてなら、片付けも初めてのようです。食器の洗い方も聞いてきました。これも珍しいことです。たいがいは見様見真似で知っていますから、とりあえずは自分からやってしまいます。それを見て、あれこれ修正するというのがふつうの構図ですが、最初からどうやるのかを聞いてくるのは、これもありそうでありません。
なぜって、洗い物が大根おろし器だったからです。醤油とか油とかの汚れなら、迷うことなく洗剤を使って洗うところでしょう。ところが、大根おろしはサッと水で通せば流れてしまいます。そこで、洗剤を使うべきかスポンジでこするべきか、ハタと迷ったと思われます。
「どこまで洗えばいいんですか?」
なんともかわいいではありませんか。真面目なのです。というより、ジュニアでも大人でも気がつかない反応と視点です。新鮮に映りました。いつの間にか、私のほうで興味津々となってきました。受験勉強の合間の息抜きでもかまいません。お稽古ができたらいいと思いました。私が勉強になります。
§【ご意見、ご感想をお寄せください。ご質問もどうぞ。】 ichiban@kateiryouri.com
ホーム | | | 月別 | | | ジャンル別 | | | これまでのお菓子 | | | これまでのジュニア | | | 学園案内 | | | ケーキ屋さん |
---|