今 週 の レ シ ピ |
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◇アドヴァンスクラスのメニューより
●桂花蟹羹(カニのかき玉汁)[材料] - 6人分-
・カニ(缶詰) 小1/2缶 ・ゆでタケノコ 50g ・干しシイタケ 3枚 ・長葱 10cm ・卵 2個 ◎A 中華出汁 4カップ 塩 小さじ1 酒 大さじ1 ◎B 片栗粉 小さじ2 水 大さじ1 ・醤油(しょうゆ) 少々
[作り方]
- カニは缶から出して身をほぐして、軟骨は取り除いておく。
- ゆでタケノコ、干しシイタケ(充分、もどしておく)、長葱は4cmくらいのせん切りにする。
- 卵はわりほぐしておく。
- 鍋にAを入れ、火にかけ、煮立ったら、カニ、ゆでタケノコ、シイタケを入れる。
- Bを加えてから卵を流しいれ、長葱を散らす。
- 好みで醤油をくわえ、火からおろす。
ポイントはここ
- カニ、卵といっしょに食べやすいように、ゆでタケノコ、干しシイタケ(充分、もどしておく)、長葱は、4cm位のせん切りにします。
- 中華出汁は干しシイタケのもどし汁と水を合せて4カップにし、粉末のスープの素大さじ1、あるいは固形スープの素1個を溶かして使ってください。
- 日本料理の「かき玉汁」と同様、片栗粉で中華出汁に重みをつけておきますと、流しいれた卵が鍋底に沈むことなく、スープの中で、ふんわり、やわらかく火が通ります。
- 火からのおろし際、醤油を少し加えますと、スープに風味が増して、おいしくなります。
長葱は卵のあとで 最後に醤油の風味を
ちょっと一言
- 献立をたてるとき、全体の味にふさわしい「汁物」を入れましょう。
「具」を何にするか考えるとき、その献立の中に「卵」が使われているか、ひとつの目安にしてください。
卵は季節に関係なくいつでも手に入りますので、たいてい、皆さんの家の冷蔵庫に2〜3個、入っていませんか。
日本料理では季節の香り「吸口」を工夫して、「かき玉汁」、「寄せ玉子の清汁」、「巣ごもり椀」等を入れてみてください。
中国料理には、「玉蜀黍湯(とうもろこしのかき玉スープ)」 がよく使われますが、あっさりしたスープ「桂花蟹羹(カニのかき玉汁)」も仲間に入れてあげてください。
塩 ひ と つ ま み |
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■見もの男性が料理を習う「動機」に、「妻に勧められて…」というのがあります。
「なにね、カミさんが行けというもんだから」
「女房がぜひというんでね」奥さんの強い要望で、“不承不承”あるいは“心ならずも”といったニュアンスです。「男らしくないわね」と思ってはカワイソウです。「自らすすんできたのではない」と強調するあたり、男性特有のプライドや含羞が垣間見えてほほえましくなるじゃありませんか。
よほどの恐妻家か愛妻家でもないかぎり、奥さんにいわれたからといって、それだけで習おうと決心したわけではないでしょう。多少なりとも必要性を感じたか、興味や好奇心をおぼえたからにほかなりません。ほんとにイヤだったら、だれになんといわれようと来ないでしょう。
男女共学になった戦後世代の男性でも、料理するのはなんとなく照れくさいもののようです。女性側も、男性に面と向かって料理を習いなさいとはストレートにはいえないものですが、私など気の置けない同年代があつまるクラス会では、ついつい昔の調子で遠慮なしにいってしまいます、「あなたたち、定年になったら困るでしょ。料理のひとつも覚えなさい!」。
よそではそういいながら、わが亭主に勧めたことはありません。もちろん命令したこともありません。なんたるムジュンと後ろ指をさされそうですが、そうなのです。前にいったかもしれませんが、私は自分の城(台所)を荒らされたくないからです。プロ意識がそうさせているのかもしれませんが。
ただ、夫がやりたいといったら止めることはしません。結婚してまもなく、当学園の「ベーシックコース」を一応修了しています。以来何十年とそばにいますから、耳学問もあって、できるかどうかは別としてそれなりに料理の知識はもっています。
ひとりでいるときは、チョコチョコなにやら作ってもいるようです。でも人一倍味にうるさい人間ですから、それが邪魔して却ってひとのために料理はできないでしょう。自分の口に入れるなら問題ありません。「自己責任」ということで。
その主人が近々ブラジルに出発します。単身赴任です。それも2年間。以前に住んでいましたから、事情はしっているとはいえ、一体どんな食生活を送るのでしょう。自炊はしない、そんな暇はないと宣言しています。
かねがね食事と運動の大切さを、娘の前などで大層に説いていますが、自分はかの地でどう実践するのでしょうか。治安のわるいところですから、日本のように早朝であれ夜間であれ、気軽に路上をジョギングできる土地柄ではありません。
外食のうえに運動不足から健康を害する心配があります。日頃の言動とどうツジツマを合わせるか。ミモノです。このさきの2年間、身をもっての貴重な体験となることでしょう。
私ならずとも、『塩ひとつまみ』ご愛読のみなさまも関心がおありのことと思います。途中経過を報告するよう申しておきますので、ご期待のほどよろしくお願い申し上げます。
【野口料理学園】
§【ご意見、ご感想をお寄せください。ご質問もどうぞ。】 ichiban@kateiryouri.com
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