今週のレシピ |
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・ブライダルクラス(8月第1週)のメニューより● 千草揚げ ● 168kcal. 塩分1.1g
[材料] -6人分-
[作り方]
・南瓜(かぼちゃ) 60g ・人参 60g ・ごぼう 60g ・さつまいも 60g ・いんげん 30g ・干し海老 10g ◎衣 卵1個+水 150cc 薄力粉 65g(130cc) 片栗粉 大さじ3(45cc) ◎天つゆ 出し汁 大さじ5 醤油 大さじ2 みりん 大さじ1 うま味調味料 少々 ・大根おろし
- 南瓜…皮付きのまま、5〜6aのせん切り。
人参…皮をむいて、5〜6aのせん切り。
ごぼう…皮をこそげ、5〜6aのせん切りにし、水を一度通してアクをとり、水気を切る。
さつまいも…皮つきのまま5〜6aのせん切りにし、3〜4回水を加えてアクをとり、水気を切る。
いんげん…5〜6aの斜めの薄切りにする。- 用意した野菜と干し海老をザルに入れ、均一になるようよく混ぜる。
- 衣を作る。
計量カップに卵を割り入れ、冷水を加えて150cc にし、直径20〜24aのボールに入れてよく混ぜ、卵水を作る。
薄力粉と片栗粉を混ぜて、ふるいながら卵水に加え、粉が少し残る位に箸(はし)で軽く混ぜる。- 衣に、2の材料を加えて混ぜる。
- 180〜190℃に熱した揚げ油に、4を箸で加え、カラリと揚げ、皿に盛る。
- 天つゆと大根おろしを添える。
ポイントはここ
●冬のかき揚げ「さらさ揚げ」(2年目2月第2週)を参考にしてください。
◎具について
- 野菜の重量は、目安です。5種類に合わせて、250〜300g用意してください。
- いんげん以外の野菜は、太さ2_角、長さ5〜6aのせん切りにします。もっと細く切れる自信があっても、糸のようには切らないでください。180〜190℃で揚げますので焦げてしまって、千草揚げの美しさが出ません。
- ごぼうは千切りにしたあと、ボールの水の中に入れ、軽く混ぜたらザルに上げ、よく水気を切ります。長い時間水につけたり、何度も水を替えると、ごぼうらしさが流れてしまいます。
- さつまいもはごぼうと違い、3〜4回は水を替えてよく洗い、アクをとります。
- いんげんは、なるべく長く(5〜6a)2_厚さ位の薄切りにしてください。
- 夏のかき揚げはカラッと揚げたいので、うま味は干し海老を加えることで出しています。イカ、小柱、鶏肉のようなものは、かき揚げが重くなりがちです。
- 直径24a位のザルで、せん切り野菜と干し海老をよく混ぜて均一にします。野菜の太さを2_角位にそろえて、ザルの半分より少し多いくらいとなれば充分です。
ちょっと一言 ≪組み合わせメニュー≫
- 千草揚げの「千草」とは、「千種」とも書き、いろいろな材料をたくさん取り合わせたものにつけることばです。
- 天ぷらを揚げるとき、皆さんは、まず「衣」を作っていませんか?
粉に水を入れ、よく練って…濃い薄いと水や粉を足して…次に何を揚げようか…などと冷蔵庫を開け、野菜を取り出して、適当に切って、衣の中へ。さて、油は…「あっ、切れてる!」とスーパーへ買いに飛んでいく!
天ぷらを作る順序は、何をどれだけ揚げるか決めて、具を準備、油の用意をし、「衣」は最後。具に見合った分だけを作ります。作りすぎや練りすぎに注意。- かき揚げの衣も、「衣替え」をしてあげてください。(「塩ひとつまみ」衣替えを参照)
夏の場合は、具の回りにうっすらついていて、かき揚げをかざすと向こう側が透けて見えるように、涼しげに仕上げます。
冬の場合は、具の内容もしっとりとなるように工夫し、暖かさが感じられるようにしたいものです。- 夏休み、親戚が遊びに来るようなときは、このかき揚げが定番。麺つゆ(「五香そばの汁」を参照)をたっぷり冷やして用意します。これが天つゆになります。
そうめんを茹でます。それぞれ好みで、かき揚げを肴にビールとか、かき揚げをのせて「天ぷらそうめん」とか、もちろん注文(?)に応じて、冷麦や日本そばも茹でます。一度、試してみてください。
◎かき玉汁
◎蒸し鶏ときゅうりのレタス包み・もろみ添え
【野口料理学園】
塩ひとつまみ
■カゾえる
- スリッパを買った時でした。そのお店のレジは、店員さんがお買い上げの商品名と金額を読み上げながら機械に打ち込みます。「スリッパ480円」「スリッパ480円」。2度、言うではありませんか。「ちょっと待って。スリッパは1足のはずですが」「いえ、2つですよ。ほら」レジ係の目が、非はこちらにありとばかり睨んでいます。
彼女が手にとってこちらに見せているスリッパは、確かに1足です。が、よく見れば、一対のスリッパの両方に480円の値札が貼ってあります。もしやと思い、「一つ一つが480円?」「そうですよ」「そんな…」納得がいきません。よくよく値札を見れば、「1足480円」とちゃんと書いてあるではありませんか。「すいません。上の人に聞いてもらえます?」やんわり、応酬しました。列の後ろのお客さんも、怪訝そうですが私に分ありとみているようです。
職場主任らしき男性がとんできました。「申し訳ありません。仰る通り480円です」そう言いながら、レジ係の若い娘さんに指示しました。彼女はまだ不服顔です。1足の意味、つまり「対」がわかってないようです。1足(いっそく)を、「ひとあし」または「かたあし」と理解しているのでしょう。- なんとモノを知らないと責めたいところですが、ちょっと考えると、意外な側面が見えてきます。靴、手袋など左右で対になっていたり(スリッパ、靴下などは右も左もない)、パジャマ、カッパ、背広など上下で対になっているものはたくさんあります。ペアのほうがわかりいいかもしれません。ほかに複数で全体を構成するものとして一組、一揃い、一式などの言い方があります。いわゆるセット物です。それらは消耗や破損も均等平等にしてくれればいいのですが、そうはうまくいきません。どちらかが、あるいはどれかがだめになった場合、それだけを補充できればいいのですが、あらたに対を購入しなければならないものもあります。
大雑把に言って、ペア物は一括で、セット物は別々に買うことができるようです。ペア物も別々に売ってくれれば経済的で助かるのに。そう思ったことはありませんか? レジ係の考え方がとても合理的に思えてきました。- 似たような例に、お箸があります。おうちでは1本、2本とカゾえていませんか? 箸1本では、1本なのか1対なのか迷ってしまいます。家でも学校でも子供達には、鉛筆は1本、お箸は1膳と、対の意味を意識してきちんと教えたいものです。
- お箸といえば、「夫婦箸(めおとばし)」があります。夫用と妻用のペア、対の対です。夫のは長く、妻のは短い。夫つまり男は強く大きくエライのだ、という「悪しき因習」のあらわれと息巻く向きもあるでしょう。スプーンやフォークに機能別はあっても、男女や夫婦の差など聞いたことがないですから。それだけに限りません。日本の食卓では、お箸やお椀、お茶碗に自分用のを持っています。画一的とみられがちな日本にそういう習慣があり、個人主義の徹底した欧米で、それがないというのも不思議な感じです。(つづく)
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