今 週 の レ シ ピ

・ベーシッククラス(4月第4週)のメニューより

●ミックスサラダ    72kcal. 塩分0.4g

ミックスサラダの写真 [材料]  -6人分-

・レタス6枚
・胡瓜(きゅうり)1本
・玉葱(たまねぎ)中1/2個
・ラディシュ(二十日=はつか=大根)3個
・うど10a位
◎フレンチソース
  サラダ油大さじ3
  酢大さじ2
  塩小さじ1/2
  胡椒(こしょう)少々

[作り方]

  1. レタス…冷水につけてパリッとしたら、食べやすい大きさに手でちぎる。
    胡瓜…板ずりをし、少し斜めの小口切りにする。
    玉葱…薄切りにして、冷水に入れる。
    ラディシュ…輪切りにし、冷水に入れる。
    うど…5a長さに切り、皮をむき、短冊切りにし、水でさらす。
  2. 水から野菜全部を上げ、よく水気を切り、サラダ鉢に盛る。
  3. フレンチソースを作り、添える。

     ☆食べ方
       食卓でフレンチソースをかけ、サーバーで全体をよく混ぜてから取り分ける。


ポイントはここ


ちょっと一言

  • サラダといえば、「グリーンサラダ」(初年度3月第3週「鶏肉のサラダ」の『ちょっと一言』)が代表格です。
    この「ミックスサラダ」は、母(前園長)が命名したものです。緑色のレタス・胡瓜、白い玉葱・うど、赤いラディシュと、さまざまな色の組み合わせを意味し、さらに、日本独特のうどと洋野菜類をミックス…ということから名付けました。

≪組み合わせメニュー≫
    ◎シーフードのマリネ
    ◎ポークピカタ
    ◎ヨーグルトゼリー


≪今からでも、間に合います!≫
●筍(たけのこ)1本、使いきり!
―― 筍御飯、若竹煮は、もう味わっていただけましたか? まだまだ筍が残っている方、次のように上手に使い切ってください――


●筍のすその揚げもの 

筍のすその揚げものの写真 [材料]  -4人分-

・筍のすそ(固いところ)150g
◎A
  鶏の挽肉50g
  卵黄1個
  小麦粉大さじ2
  酒大さじ1
  塩少々
◎B
  小麦粉適宜
  卵白1個分
◎C(青味としていずれか一つ)
  しし唐8本
  菜の花8本
  グリーンアスパラガス4本
・揚げ油適宜
◎天汁(てんつゆ)
  出し汁大さじ5
  醤油大さじ1
  みりん大さじ1

[作り方]

  1. すその部分をおろし金ですりおろし、水分の多い場合は少し絞る。
  2. 1にAを加えてよく混ぜる。
  3. 1を8等分にして丸め、小麦粉をつけ、卵白をくぐらせる。
  4. 170℃の揚げ油で香ばしい色がつくように揚げる。
  5. CのうちどれかひとつにBをつけて揚げ、青味として付け合わせる。
  6. 天汁の材料を鍋に入れて煮立て、冷まして添える。

ポイントはここ

  • すその部分は繊維質が強いのでおろし金でゆっくりとおろします。それでも細かくおろせない場合は包丁でたたいて細かくしてください。せめて5o角以下にはしたいです。
    筍のすそ ゆっくりとおろす

  • すそをおろした中に鶏の挽肉、卵黄、小麦粉、酒、塩を加えて、しっかり混ぜます。
    すその中にAを加える しっかり混ぜる

  • 卵白をはしでよく混ぜてサラサラにしておきます。これがしてないと卵白が塊のまま具についてしまい、揚げたときに卵白の揚げものができてしまします。
  • よく混ぜた具を8等分にしでて丸めますが、団子状のまま小麦粉をつけ、卵白をくぐらせて下さい。そのあと厚さ1cm位の円盤状(筍の輪切りの形)に整えます。
    小麦粉をつける 卵白をくぐらせる 香ばしい色に揚げる

  • 筍の季節に合った「青味」を小麦粉と卵白をつけて揚げて付け合わせにします。
  • 天つゆは必ず材料を鍋に入れて煮立て、みりんのアルコールをとばし、冷ましてから揚げものに添えます。

ちょっと一言

  • 筍のすそは固くて、ついつい使うのを後回しにしがちです。ぜひ、「すそ」を、「金平煮」とこの「揚げもの」で味わってみてください。手間をかける分だけ、おいしく味わっていただけると思います。
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み

■スローフード
  • うどん・そばの立ち食いスタンドを利用することがある。時間的な制約から、味には目をつむり、もっぱら空腹感を満たすために入る。なにが早いといって、丼が出てくる時間だ。「食べる」時間ではない。これには個人差があり、座ってゆっくり食べる人もいたりでまちまちだ。「待つ」時間は、人を選ばない。しびれを切らす前にちゃんと出てくる。立っていられる限度内、というところがミソである。私はしばしの間、勘違いをしていた。こういうのを含めてが、いわゆる「ファーストフード」であると。ご丁寧に、出来上がりの時間だけでなく、食べる時間が早いのもその条件に入れていた。
  • 「ファーストフード」を『新辞林』(三省堂)にあたると、「注文してすぐに食べられ、また持ちかえることのできる、ハンバーガーのような食品」とある。それが世界を席巻している。日本はアメリカについで、全国津々浦々またたくまに浸透した。私のように勘違いするほどに立ち食いの習慣が下地にあって、驚異的なスピードで実現できたのではあるまいか。今やハンバーグにとどまらない。広く他の食品におよんでいる。大量仕入れ、集中調理、統一メニューなど徹底的に合理化したシステムから低価格をはじき出し、派手なデコレーションをほどこした多数のチェーン店を張って、スピーディーなサービスを特色とする。さらに、メディアを使った圧倒的な宣伝攻勢が津波のように押し寄せる。囲いこまれた利用客は、均一・等質のものを、立ち食い並みのすばやさで腹の中におさめる。とにかく早いから便利は便利である。
  • だが、こうした傾向を良しとしない人たちが立ち上がった。食のグローバル化に異義を唱え、危機感をおぼえたのだ。ファーストにたいする「スローフード運動」である。北イタリアの片田舎を発信地とする。運動の基本は、ゆっくり楽しんで食べようということ。食べるのが大好きなイタリア人が言い出しっぺの意味は小さくない。郷土の食やワインに強烈な愛着と誇りをもち、飲み食いにかけては何事にも優先させる連中である。ファーストフードなど歯牙にもかけない、誘惑があっても取り合うはずがない。アメリカ人の、食べるものはおろかライフスタイルそのものに嫌悪感を抱くような彼らである。だが、反対運動が生まれたということは、ファーストフードがすでに無視できないほどイタリア人の生活の中に入り込んでいる証拠でもある。よもや彼らに受け入れられようとは思いもしなかった。短期間ながら、イタリアの家庭の食卓に身をおいた経験をもつ私など、驚きを隠せない。
  • 運動は1986年にはじまりをみせた。89年に「スローフード協会」が正式に設立されている。私がイタリアに行ったのは30年も昔、かの地にはファーストもスローも兆しさえなかった。いや正確には、昔ながらののんびりした、今から思えばとてもぜいたくな「スローフードな人生!」の流れの中にあった。一方のファーストフードは本国アメリカで、マグドナルドの店がすでに3000店に達し、日本にもその少し前の60年代末、ケンタッキーフライドチキンが新宿に実験店を設けていた。(小笠原)(つづく)
<これまでの塩ひとつまみ>

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