今 週 の レ シ ピ |
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・アドバンスクラス(5月第1週)のメニューより●筍(たけのこ)ずし 377kcal. 塩分3.0g
[材料] -6人分-
・米 3カップ ・水 3.6カップ ◎合わせ酢 酢 大さじ5 砂糖 大さじ2 塩 小さじ2 ・茹(ゆ)で筍(たけのこ) 120g ◎煮汁 出し汁 1/2カップ 砂糖 大さじ2 醤油(しょうゆ) 大さじ1 ・白子干(しらすぼ)し 大さじ5 ・サヤエンドウ 50g ・卵 2個 ◎A 塩 小さじ1/4 砂糖 小さじ2 ◎B 片栗粉 小さじ2 水 小さじ2 ・木の芽 ・紅生姜(べにしょうが)
[作り方]
- 米は、2割増しで炊く。
- 筍は長さ2cm位の短冊切りにし、煮ておく。
- 合わせ酢を作り、白子干しを加える。
- サヤエンドウは茹(ゆ)でて、せん切りにする。
- 卵にA、Bを加えて、薄焼き卵を焼き、せん切りにする(錦糸卵)。
- 炊きたてのごはんに、煮た筍をのせ、3の合わせ酢をふりかけ、混ぜ合わせてすし飯(めし)を作る。
- 皿に6を盛り、サヤエンドウ、錦糸卵、木の芽、紅生姜を飾る。
ポイントはここ
- すし飯用のごはんを炊く場合、水量はふつうの白いごはんと同量にしてください。「合わせ酢」を混ぜるので、そのぶん水分を減らさないと、すし飯がクチャクチャになってしまうと思われがちです。でも、とくに電気炊飯器の場合、水分を減らして炊くと、ごはんが硬くボロボロの状態になりやすく、合わせ酢を混ぜ合わせても、しっとりとおいしいすし飯になりません。
- 筍は、茹でたもの(「筍御飯」参照)を用意し、長さ2cm位の短冊切りにします。煮汁を用意し、切った筍を加え、煮汁がなくなるように弱火でゆっくりと煮ます。
- 卵は、2個にAを加えてよく混ぜます。さらに、Bの片栗粉を水でといたものも加えます。片栗粉は、薄焼き卵が破れないようにするためです。18cm角の卵焼き鍋で、3枚の薄焼き卵を作ります。細いせん切りにします。直径20〜30cm位のフライパンで、薄く焼いてもよいでしょう。(「若竹ほうれん草」参照)
- すし飯は、炊きたての熱々のごはんに、筍の煮たものをのせ、白子干しを混ぜて、合わせ酢を一度にふりかけ、手早く混ぜます。全体に味がまわったら、ウチワであおってすし飯の熱をぬきます。(「春の花ずし」「春山ずし」参照)
- 盛り付けは好みで、皿、少し深みのある器、カゴなどに1人分ずつ、または大皿や寿司桶(すしおけ)そのままで飾り、銘々皿に取り分けてもよいでしょう。
ちょっと一言
- すし飯が仕上がったら、寿司桶の中で平らにし、そこに錦糸卵、サヤエンドウのせん切り、紅生姜、木の芽を飾り、食卓へ。お寿司のパーティーにいかがですか。
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み |
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■接写用具お稽古に持参する用具がひとつ増えました。作った料理を試食する前に“儀式”があって、出来上がりの“作品”をカチャ、パシャ、ピロローンなど多彩なシャッター音をひびかせてケータイに撮るのです。まさに「今どきの風景」です。エプロンと筆記用具は必携ですが、これにケータイが加わりました。必携の「携」は、携帯電話の「携」、ボールペンは忘れても、ケータイは忘れないようです。筆記用具ならぬ「接写用具」です。
使い道はいろいろです。わたしが理解している範囲でいうと――
・お稽古にこられなかった友達のために撮ってあげる。
・証拠写真。それはハートのチョコレートケーキでした。写真に撮るというのでテーブルを片付けようとすると、「いいんです、そのままで」。買ってきたのではない、たしかに自分が作ったという証明に、汚れていたり散らかっていたり使い終わった道具類がそのままになっているテーブルの状態が、“臨場感”があっていいのだとか。「現場の証拠写真」としては、ぜひにもその“雑然さ”が必要だというのです。もちろん彼氏のためにです。
・ケータイの「待ち受け」。“とっかえひっかえする”、待ち受け用の画面のひとつに使う。好きな人、風景、ペット、アイドル、キャクラター、家族…それらの選択肢に料理が入る。うれしいことです。
・とりあえず撮っておく。みんながしているから自分もというおつきあい、迎合型。好ましくないものってありません。おつきあいにしても、料理をとても身近に感じてくれています。
これに新手があらわれました。お稽古したものを自分の家で作り、それを画像にしてわたしないしは他の生徒さんに見せてくれます。以前なら、撮った写真を写真屋さんに持っていき、現像してもらったものをまた取りにいってと、二度手間三度手間でした。ケータイは即です。すごい! 手間が省けたこともそうですが、習った料理を作って、出来ばえを評価してほしいという気持ちがうれしいです。これだけたくさんの人がケータイを持つようになって、思いがけない現象があらわれています。パソコンが普及しだしたころは、活字離れがさかんにいわれました。これにケータイの爆発的な広がりがかぶって、いよいよ活字は引導をわたされると誰もが思いました。それがどうでしょう。逆に活字への接近がはじまったのです。活字を受けたり(読む)発信したり(書く)と、「読み書き」がグーンと身近になったのです。小説を読んだり書いたりする若い人がとても増えたそうです。
パソコンやケータイの画面が、当初、静止画像だったのが幸いしたのかもしれません。テレビや映画のような「動画像」とばかり思っていました。じつは「活字」だったのです。おなじ視覚行為ですが、画面を「観る」というより、「読む」感覚です。双方向という機能も見逃せません。メール、チャットの活字の送受信です。通知や意思・感情のやり取りを、活字をもってするのは「活字文化」にほかなりません。デジタルとアナログの融合とでもいいましょうか。(もっとも、テレビ電話がさらに性能アップしていくと、これがまたどう変化するかは予測できないのですが)
デジタルとアナログが共生できるのであれば、「料理」だってと思いたくなります。出来合いのものや半調理の食品が出回って、人はますます料理をしなくなっていく中で、パソコンからレシピが簡単に手に入り(当HPのように)、料理の映像もケータイで自由に観られるようになれば、もっと多くの人が気軽に料理をするようになるのでないか。
楽観にすぎるかもしれません。通信手段において、手書きの手紙は、もらってうれしいとわかっても書かなくなりました。おなじように、手料理はうれしいとわかってもなかなか作ろうとはしないでしょう。それだけに、手作り自体はますます輝きを持って迎えられることはまちがいなさそうですが。
§【ご意見、ご感想をお寄せください。ご質問もどうぞ。】 ichiban@kateiryouri.com
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