今 週 の レ シ ピ |
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当学園は今週(10月25日〜10月30日)、5週目調整のため休講となります。[特集] ワイワイ仲良くホームパーティー W
≪「家庭料理が一番!」の気持ちを大切に≫シリーズ
T.普段着の心で―その1(2月掲載)
U.「作る」にも参加を!―その2(5月掲載)
V.「作る」にも参加を!―その3(7月掲載)
W.持ち寄れば、楽しさ倍々!W 持ち寄れば、楽しさ倍々!―
気軽に集まってする「ホームパーティー」を継続させる秘訣は、「きばるな」。さらにもう1つ、「持ち寄り」です。
たとえば、「ティーパーティー」に得意なお菓子を持ち寄れば、会話も弾むことまちがいなし。楽しさは、どんどんふくらんでいくでしょう。☆こんなメニューはいかが?
1 クッキー2種 2.フルーツタルト 3.ファンシーサンドウィッチ 4.チョコレートフォンデュ
1.クッキー2種
・JC「型(かた)ぬきクッキー」「チェッカーボード」を参照してください。
2.フルーツタルト[材料] -直径22cmタルト型1個分-
◎パータフォンセ 小麦粉 125g バター 60g ≪A≫ グラニュー糖 25g 卵黄 1/2個 水 35cc ◎クレームダマンド バター 60g グラニュー糖 60g 卵 1個 アーモンド粉末 60g ラム酒 大さじ1 ◎中身 フルーツの缶詰 適宜 ◎仕上げ用 25g キルッシュワッサー(さくらんぼの酒) アプリコットジャム(アンズジャム)
[作り方]
- パータフォンセを作る。
(1)小麦粉の中でバターを細かく刻み、Aを加えてまとめ、冷蔵庫で2時間から一晩ねかす。
(2)3mm厚さにのばし、タルト型(直径22cm)にしき、フォークで空気穴をあけて、冷蔵庫で固める。
麺棒で生地を切る 指で形作る
- クレームダマンド(アーモンドクリーム)を作る。
クリーム状にしたバターにグラニュー糖、卵、ラム酒、アーモンドの粉末を加えて、よく混ぜる。- 中身を用意する。
好みのフルーツの缶詰、(白桃、黄桃、洋ナシ、アンズなど)をデザインにあわせて切り、汁気をよく切る。- クレームダマンドを1の型に平らに敷き、3のフルーツを形よく並べる。
- 180℃くらいのオーブンで50分〜1時間くらい焼き、焼き立てにキルッシュワッサーをふりかける。
- 充分さめたら、熱いアプリコットジャムを塗って仕上げる。
ポイントはここ
- 「パータフォンセ」の作り方は、「アップルパイ」の生地を参考にしてください。ただし、水だけでなく「卵黄」が入り、砂糖も少し多くなっています。練り方は変わりません。
ちょっと一言
- 「心にゆとり」を持って
お菓子は形のない粉、卵、砂糖、バターなどの材料から、さまざまな作り方によりいろいろな種類に仕上がっていきます。気持ちにゆとりを持って、充分時間をかけてあげることで、納得ゆくお菓子作りができるでしょう。「心のゆとり」が大切な「技術」の一つなのです。
3.ファンシーサンドウィッチ[材料] -6人分-
◎クローズドサンドウィッチ 食パン(1斤16枚きり) 8枚 辛しバター 大さじ1 マヨネーズソース 大さじ1 ハムのうすきり 1枚 スライスチーズ 1枚 トマト 個 サラダ菜 2枚 ◎ロールサンドウィッチ 食パン(1斤16枚きり) 6枚 ツナ缶 小1/2缶 ≪A≫ クリームチーズ 大さじ1 マヨネーズソース 小さじ1 塩・コショウ 少々 茹で玉子 1個 ≪B≫ バター 大さじ1 マヨネーズソース 大さじ 塩・コショウ 少々 キュウリ 1/2本 ≪C≫ ピクルスのみじんきり 小さじ1 パセリのみじんきり 小さじ1/2 バター 大さじ1 マヨネーズソース 小さじ1 塩・コショウ 少々
[作り方]◎クローズドサンドウィッチ
- 食パン4枚ずつに、辛しバターとマヨネーズソースを塗る。
- トマトを薄い輪切りにし、軽く塩をし、水気をふきとる。サラダ菜は洗ってよく水気を切る。
- 1のそれぞれのパンを使って、ハムサンド、チーズサンドを1組ずつ作る。
- トマトとサラダ菜はいっしょにパンにはさみ、2組作る。
- 3、4を重ねてぬれぶきんで包み、重石をかけて1時間くらいおく。
- パンのみみを切り落とし、小さめに切る。
◎ロールサンドウィッチ
- ツナをほぐしてAを加え、よく混ぜる。
- 茹で玉子をみじん切りにし、Bを加えてよく混ぜる。
- キュウリをすりおろして水気を切り、Cを加えてよく混ぜる。
- 食パンのみみを切りおとし、2枚をたてに長く並べ、それぞれに1、2、3を塗り、端からしっかり巻き、ラップに包んで冷蔵庫で固め、1cm厚さに切る。
ポイントはここ
- 「クローズドサンドウィッチ」については、「サンドウィッチの盛り合わせ」を参考にしてください。
ちょっと一言
- 「カットして、盛り付け」は会場で!
サンドウィッチの切り口は乾きやすいものです。カットするのは盛り付ける直前にしましょう。
ティーパーティー用のサンドウィッチは、食事用やお弁当用とちがい、なるべく薄いパンを使い、生身もパンとのバランスを考えてはさんでください。切り方も小さめを心がけ、かわいい盛り付けを工夫してください。
4.チョコレートフォンデュ[材料] -6人分-
◎チョコレートソース スイートチョコレート 125g 水 1/2カップ ◎A 生クリーム 1/4カップ バター 大さじ1 オレンジキュラソー 大さじ1/2 ・バナナ 2本 ・リンゴ 1個 ・キゥイ 1個
[作り方]
- 鍋に細かく刻んだチョコレートを、水といっしょに入れて溶かし、弱火で15分くらい煮る。
- 1の中にAを加えて、よく混ぜて、火からおろす。
- バナナは皮をむき、3cmくらいの長さに切る。リンゴは皮をむいて一口大に切る。
- 卓上のコンロなどを使って温めたチョコレートソースを、長めのくしに刺したバナナ、リンゴにたっぷりつけて食べる。
*無糖の苦いチョコレートを使う場合は、水といっしょに60〜70gくらいの砂糖を加えて煮る。
*フルーツは好みのものを用意して、チョコレートソースをつけて食べましょう。
ちょっと一言
- 会場の家庭は飲み物係!!
「持ち寄りパーティー」の会場になったら、持ち運びに不向きなものを引き受けましょう。今回の場合は、「チョコレートフォンデュ」。とろりと溶けた温かいチョコレートソースは、でき立てに限ります。
お客様の好みに応じて、あるいはお菓子の種類に合わせて、コーヒー、紅茶をタイミングよくお出しできるように心がけてください。【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み |
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■ナマ手先週のお稽古は、「おにぎり」でした
(「不思議な具」参照)。昔は、何かというとおにぎりを作ったものです(私は今でもよく作ります)。運動会、遠足、おやつ、災害時の炊き出しなど、出番には事欠きませんでした。コンビニでの売れ具合を見ると、あいかわらず需要は減っていないようです。それどころか、どちらかというとピンチヒッター気味だったのが、“常食”として立派にレギュラーを張るだけでなく、不動の四番打者の地位まで得るような勢いです。 野球が出たついでに言いますと(私は大の野球ファンです)、おにぎりは人同士をつなぐキャッチボールのボールです。運動会で走る子供さんや夜なべ仕事に頑張るお父さん、あるいは台風や地震で困っているご近所の人たちのために、気持ちをこめてボールを握って放ります。受けたほうは、一口ひとくちにその思いを確かめながら食べます。「おむすび」(人と人をつなぐ)とはよく言ったものです(?)。
買ったおにぎりではキャッチボールとはなりません。自分で握ってこそコミュニケーションです。といって、グローブ(手袋)は使ってほしくありません。素手で握ってもらいたいのです。握り手の温もりが相手に伝わるためにも。
どうして手袋を使うのでしょう。熱いから、それとも不潔だから? 炊き立てのごはんですから、熱いのはたしかです。炊飯器から直接手にとろうとすると、どんな手の皮の厚い人でも無理でしょう。
握る順序をしっていれば、熱さは解消されます。まず、ごはんを茶碗に移します。これで少し冷めます。そこに具を入れますから、その間にも少し冷めるはずです。またごはん粒がつかないように手に水をつけます。これで、手袋が必要なほどの熱さではなくなっているものです。
素手では汚いのでしょうか。石鹸で洗えば済むことです。手袋は清潔かもしれませんが、頼りすぎは禁物です。汚れたりしても、素手のように臨機応変に洗えるでしょうか。素手なら、汚れは視覚のほかに、皮膚感覚でも察知できます。
やはり、手袋をつけていては「隔靴掻痒」です。ごはんを握る加減が、つかみにくいでしょう。強すぎてもだめ、弱すぎてもだめ。三角形にしろ、俵型にしろ、まず形をととのえなければなりません。それにはある程度握る力が要ります。固くなりすぎるとおいしくありません。形にこだわって回数を重ねては、これもまた固くなりがちです。せいぜい5、6回にとどめて形にします。
おいしいおにぎりというのは、かんだ時に、口の中でサワッと形が崩れていくのがいいようです。ガチガチだったり、ポロポロだったりではない絶妙なかみ心地。これを作り出すには、今様のことばでいうと、ナマ足ならぬナマ手、つまり素手にかぎるのではないでしょうか。
主人の趣味はマラソンです。いろいろな大会に参加します。ゴールした後の飲食がいちばんの楽しみのようですが、炊き出しのおにぎりにお目にかかったことはないそうです。なにが嫌だといって、息もたえだえ、疲労困憊したあとに出されるお湯をそそいだだけのカップラーメンだとか。文字通り、味も素っ気もなし。なかには、自分でやかんのお湯を注いで食べるようになっているセルフスタイルのところもあるそうです。
これでは疲れがとれるどころか、さらに加重されるでしょう。その場で作ってくれる豚汁やうどんの振る舞いが、味はともかく(?)、とてもアッタカクなによりのもてなしです。「山盛りにして」とか、「もっと具をたっぷり入れて」などの注文にも快く応じてくれる。こんなボランティアとの何気ない会話も、走った後の疲れを癒してくれるには十分のようです。それも、炊き出しがあるからだといいます。おにぎりがこれに加われば、いうことはないでしょう。
§【ご意見、ご感想をお寄せください。ご質問もどうぞ。】 ichiban@kateiryouri.com
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