今 週 の レ シ ピ |
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☆キュウリを炒めてみませんか。●鶏(とり)レバーとキュウリの炒め物 80kcal. 塩分0.8g
[材料] -6人分-
・鶏(とり)レバー 100g ◎A 塩・酒・生姜汁(しょうがじる) 少々 片栗粉(かたくりこ) 小さじ2 ・キュウリ 2本 ・干しエビ 大さじ1 ぬるま湯 大さじ3 ・日本葱(にほんねぎ) 5cm位 ・炒め用油 大さじ2 ◎B 塩 小さじ2/3 砂糖 小さじ1/2 酒 大さじ1 エビの戻し汁 ・水溶き片栗粉 適宜(てきぎ)
[作り方]
- 鶏レバーは冷水につけて血抜きをし、水気を切って一口大(ひとくちだい)に切る。
Aで下味をつけ、片栗粉をまぶす。- キュウリは縦(たて)半分に切り、5mm厚さの斜め薄切りにする。
- 干しエビはぬるま湯で戻す。
- 日本葱は小口切りにする。
- 中華鍋に油を熱し、レバー、日本葱を炒め、レバーの色が変わったら、キュウリ、エビを加え、さらに炒める。
- 5に混ぜ合わせたBを加え、ふたをして2〜3分煮て、水溶き片栗粉でとろみをつけて仕上げる。
ポイントはここ
- 鶏レバーの下ごしらえは、冷水で血抜きをした後、一口大に切りながら脂肪を取りのぞいてください。
鶏レバーには、「ハツ」といって心臓をつけたまま売られていることが多いと思います。いっしょに使ってしまっても、おいしく食べられると思います。ただし、下ごしらえはきちっとしておきましょう。(「鶏モツのつや煮」参照)- キュウリはまず、洗ったら塩をまぶし、まな板の上で「板ずり」をしてください。レシピに書いてなくても、ぜひお忘れなく。青臭さがとれて、おいしくなると同時に、緑が鮮やかになります。(「ミックスサラダ」参照)
縦半分に切る 斜めの薄切り
- 干しエビはぬるま湯でもどしたら、取り出してキュウリといっしょにします。
もどした汁の中に、調味料を合わせておきます。- レバーは、ちょっと炒めただけでは中心まで火が通りにくいものです。Bの水分が少ないので、ふたをして少し煮ましょう。
レバーと葱を炒める キュウリとエビを加える 味付け
ちょっと一言
- 先週に引き続き、またまた、「キュウリ」です。夏の日差しをいっぱい浴びた旬の野菜はおいしいだけでなく、栄養価も高いはず。工夫して、いろんな味わいを作り出してください。
【野口料理学園】
塩 ひ と つ ま み |
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■人生、損してる―― 枝豆大好き、ピーマンは嫌、子どもの食育アンケート ――
カゴメが全国の幼時・児童の保護者を対象に実施した、食生活に関するアンケート結果です。
好きな野菜=1位枝豆。2位ジャガイモ。3位ニンジン。
嫌いな野菜=1位ピーマン。2位ネギ。3位ナス。これをみて、エッと思わされたことが三つあります。
1. 好きな野菜のトップが枝豆。
2. ニンジンが3位。
3. 嫌いな3位にナス。ひとつずつ、私なりにコメントしてみたいと思います。
1.意外でした。なぜ枝豆がトップなの? きっと食べる回数が多いにちがいない。お父さんのビールのおつまみとして定番でしょうから。年がら年中、夏に限らず食卓にのぼる。ということは、冷凍食品、ですよね。おなじ冷凍物でも、グリーンピースやほうれん草などは、「ブランチング」といって80%しか火を通していません。凍った状態で熱湯なり電子レンジで解かしつつ、残りの20%火を通す必要がありますから、もうひと手間かかるわけです。
枝豆は、100%火を通してから凍らせています。なので、自然解凍でも電子レンジを使ってもあるいは熱湯でもってしても、とにかく解けさえすれば即食べることができます。手をかけなくて済みます。ラクなのです。
幼時・児童のお母さんであれば、まあ、世代の若いお母さんたちでしょう。ビールのつまみだけでなく、おやつとして子どもさんといっしょになって食べる機会も多いのでは。それに枝豆ということは、「豆類」でもあって栄養価も高い。などなど、好まれる条件がいくつかあってトップの座を得たのでしょう。
2.ニンジンが3位というのも驚きです。嫌いのベストスリーならわかります。もはや、かつてのニンジンではないのですね。あの「ニンジン臭さ」が、すっかりなくなっています。甘いのとポッチャリ落ち着いた赤い色(昔はどぎつかったです)が、カレーなどの具になって子どもたちの食欲をそそるようです。「拒絶信号」だったマイナスの赤が、「熱烈歓迎」のプラス要因に大変身をとげたといっていいでしょう。
カゴメの分析では、「色が濃くくせのあるものが嫌われる傾向」としていますが、一概にはいえません。「くせのある」はともかく、「色が濃い」はあてにならない。嫌いトップのピーマンは、その通り当てはまりますが、ニンジンはみごとに変わったではありませんか。ピーマンだって、改良されて「ピーマン臭さ」がなくなれば(すなわち、くせがなくなるということですが)、一転して好きの上位に食い込む可能性は十分にあるのです。
子どもというのは、好きにしろ嫌いにしろ、色の濃い野菜に注目しがちです。見た目に左右される場合が少なくないということ。「食わず嫌い」、食べもしないで好き嫌いを決めてしまうのがそのいい例です。
3.さて、ナスです。嫌いな3位というのは、ナスが大好物な我が家からすれば首をかしげるばかり。受け入れがたい結果です。もしかして、これも色に関係あるのはないか。ナス独特の深い色、あの品のある紫がかった「ナス紺」が、上手にでていないのではないかと思われるのです。
ナスの肌ほど艶があって光沢のいい野菜はない、といわれます。干からびた茶色の焼きナス(「ナスの生姜焼き」)、土気色をした茹でナス(「なすの辛子醤油」)、みるみる灰色になっていくナス味噌(「なすみそ」)など、子どもさんのテーブルにならべてはいませんか。
子どもは色に敏感です。「ナス紺」が輝いていないナスでは、おそらく手を出そうとしないでしょう。食べてみたいという気も起きないでしょう。それにはどうすればいいか。
お母さんたちには、色のあせないナスの茹(ゆ)で方、揚げ方をぜひ知ってほしいと思います。おいしいナスを食べない夏なんて想像できません。ナス料理のレパートリーをもっと広げましょう。ナスを食べないというのは、高校生の娘のことばを借りるなら、“人生、損してる”、ですよ(!)
§【ご意見、ご感想をお寄せください。ご質問もどうぞ。】 ichiban@kateiryouri.com
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